第43話 ユリシーは騙せない!
さらに1ヶ月マイハウスですごし合計2ヶ月…久しぶりの二人との対面である。元気にしてるかなー…って向こうは一秒も過ぎてないんでしたね。上手に何も無かった振りできるかなー
「ユリシーエメラダただいまー」
「解毒剤はありました?」
「ん?あぁもう大丈夫。ほらリジェネサークルつかってないのに苦しんでないでしょ?」
そう言えば解毒剤取りに行った設定だったな。忘れてた。
「よかったぁロキおねぇちゃん元気になった」
エメラダは素直に信じてくれているようだ。
だが、ユリシアはそっと私の耳元に顔を寄せ小声でつぶやいた。
「それで、実際は何日あちらの世界にいたんですか?エメラダは騙せても私は騙されませんよ?」
「な、なんのことかな?」
たははは…ユリシアにはかなわないな…
でも二ヶ月もすごしたなんて言えないなぁ…
「言いたくなければ今回はそれでもいいです。でも次からは私もついていきます。私はロキ様の世話をするために御側にお仕えしているのです。」
「ユリシーは心配性だなーごめんねーありがとうね」
なんとかユリシーをなだめ私たちは二階層に向かった…
二階層…そこはレッサーワイバーンの巣である。ワイバーン…それは偽龍なんて呼ばれ方もする劣化ドラゴンである。そんなワイバーンのレッサー種…レッサーってのはさらに小さいとかさらに劣るって言う意味なので劣化ドラゴンのさらに劣化版ってことである。
要するにクソ雑魚である…などと、なめてかかると痛い目を見るのがこいつなのだ。
いくら劣化の劣化って言っても元の基準がドラゴンである。ちょっとやそっと劣化したからって人間からしたら危険な生物には変わりは無いのだ。
そしてこいつらの厄介なところはドラゴンやワイバーンは基本群れないのに対しこいつらは群れるのが基本なのだ。
洞窟でこうもりが群れでいる映像見た方なら少しはわかるかもしれないがあの無数に群れたこうもりが巨大化して襲ってきたらどうだろうか?
こうやって表現すれば劣化の劣化クソ雑魚などと言う評価は絶対出てこない相手である。
さて、どうたたかいますかな…
とりあえず数が多いのでせっかくだからエメラダの練習代になってもらいますか
「エメラダ!あいつら相手に自分も相手も怪我をさせずに倒す訓練よ!」
「わかったぁロキおねえちゃん!」
「別に最初は失敗していいから気にせずどんどんやってしまいなさい。」
「うん!」
「それでユリシーは…そうね…エメラダを狙おうとしてるやつをここから狙撃する練習!」
「は、はい」
「なーに…いくらでも的はいるんだからエメラダにさえ当てなければ大丈夫よ。倒しきれなくてこっちに来たやつは私がとどめさすから気にせず次の的を狙いなさい。」
さぁここらでレベル上げと行きますか!
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