第57話 作戦思考中

うーん…

ほんとどうしよう…

「おいおい。なんだぁ?この集まりは?」

明らかに柄の悪そうな男がその場に現れた。

「この海はこの漁師長のダグラス様の物だぞ!勝手に集まってんじゃねぇ!」

はぁ…領主どうやって消そうかな…

「ダグラス…お前と言う奴は…純白の衣を羽織りし浄化の聖女様が海をきれいにしてくれたのだぞ!お前が好き放題汚すから。」

「ほぉ…つまり俺がこれからも好き放題してもこれからは聖女様とやらがきれいにしてくれるわけだ。聖女様も俺の味方ってわけだ」

領主の家にフレイムアロー撃ちまくるってのじゃ町人が放火したとかなりそうだし…

「な…このクズが…なんでこんな性格に育ってしまったんだ…」

「俺の後ろには領主様がついてるんだぞ!口の利き方には気をつけるんだな!」

何かいい方法ないかな…

「それでその聖女ってのどいつだ?んー?この女か…」

もう成り行き任せで片っ端からつぶすか?

「ふむふむ…まぁ少し幼いが見た目は悪くないじゃないか…おい!お前!俺の女になれ!逆らえばどうなるかわかってるだろうな?俺の後ろには領主様がついていて俺に逆らったら100の軍勢がお前を取り囲む事になるぞ?」

王国軍ってどれくらい常備兵いるんだろう?この国は大国ってほどでもないし人口10万人程度だったから…1000くらいかな?雑魚兵の1000や2000どうって事ないけどグレンレベルが1000だったらちょっと恐怖だな…いあいあ…戦乱の時代じゃないんだからあのレベルが常識って事はないだろう…オーガ一匹にびびる様な原住民の弱さから言ってグレンは近衛兵レベルとかそんなんだろ…雑魚兵1000の中に100グレンいたところで問題ない…ふふふ…100グレンって何だよ…グレンが単位になっちゃったよ。本人聞いたらさすがに怒るかな。あはは

「だからおとなしく俺の聖女…いあ性女になって俺の下半身の大剣をその口で浄化してくれよ。へへへ」

まぁ正直なところそれは正面突破の話で奇策を使えば1万グレンでも問題ないんだけどね。例えばマイハウスを…

「俺の大剣を一度味わったら二度と他の男では満足できなくなるけどな」

「おい!聞いてるのか!」

「うるさいわ!!!!」

ズバーン!

私はピコハンアックスを振り下ろし男の体を頭から真っ二つに割った。

「静かにしろ!次その汚たねぇ口開きやがったらぶっ殺すぞ!!」

まったく人が考え事してるのに横からごちゃごちゃうるさい奴だ…

こっちはダグラスとか言う小物もあとで探し出して殺さなきゃいけないのに…

まったくどうしてこんなのばかりが回りによってくるのか…

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る