第14話 お風呂♪
今私はユリシアに儀式を済ませたあとガチャで出たものを確認している。
ひどいゴミの山だが有意義なガチャだった。問題だった移動手段も家の家財もなかなかのものが揃った…ざっとこれまでに通算100万円ほど使ったがまぁ問題ない。リアルに家財を揃えたらそれくらい行くし移動手段まで含めてこの値段は安すぎる…
ゲームのガチャに100万つぎ込んだら正気を疑われるだろうが、あいにくこっちはリアルなんだよ…ふふふ…現実に使えるならこんないい買い物はない。
そして、マイハウスにデータ上で家具を設置。それでは早速使わせていただきましょう!
「マイハウス召喚!」
私の叫びに合わせ目の前の虚空から突然扉が現れた。
あーそういうタイプですか…よかったー
家がドスンって落ちてきたらどうしようかと…
私は扉を開けユリシアと共に家の中に入っていった。
「なななななな!なんですか!これ…大豪邸…いあもはやこれは…」
ふふふ…驚くユリシアに満足する私…
そう…もはや豪邸とか豪邸じゃないとかそんな次元じゃないのだ。
いろんな家具が出たからどれを使おうかと迷ったんだけど…なんかその迷うのがめんどくさくて…
広さ拡張アイテムを買いまくって極限まで広くしてみたのだ。これはガチャじゃないので狙って買えるので買えるだけ買ってみた。
いあはや…東京ドーム何個分かな?あ…東京ドームの広さ知らないや…
まぁそんくらい広い…
ここに私の国作れるんじゃないかな
「これが…神の国…なのですね…」
私の考えてることがユリシアに伝わってしまったようである。
まぁどんなに広くても使うのは寝るためのベッド一つなんだけどね…
でも広くて損することはない。
出現地点の設定は変更できるから一旦外に出てまた入り直せばいちいち歩かなくてもマイハウス内の端までいけるのである。
あ…使うのはベッドだけじゃなかった調理室とかお風呂も使えるね…
野営で外で干し肉でも食べてここで寝るだけとか思ったけど…
普通にここで全部過ごせばいろいろ使えるかも!
とりあえず、疲れたから早速お風呂入ろう…
「ユリシー…ついてきて」
「はい!」
私たちはお風呂がある場所まで移動した。
流石課金アイテム…最初からお風呂に綺麗なお湯が張られている。
アイテム説明にも掃除不要と書いてあった…
とことん課金はこの世の理をぶち壊す存在だなと思えるものだった。
「私は夢を見ているのでしょうか…この世にこんな世界があったなんて…いえ神界だからこの世じゃないから当たり前なのかもしれませんが…」
ユリシアは頭がショートしそうになっている。
「さて、じゃー私が先にお風呂入らせてもらうね。」
「はい、かしこまりました。」
私はユリシアを残し脱衣所に入った…
「ふぅ…やっとこのスーツ脱げるよ…別に暑苦しいみたいな事はないけど、気分的にずっと着てるとなんかね…」
猫耳スーツを脱ぎそして私は裸になって浴場に向かった。
「ふんふふふん♪」
私は上機嫌に鼻歌を歌いながら体を洗っていた。
するとその時脱衣所の方から突然声をかけられた。
「ロキ様…お背中をお流ししますね。」
もちろんユリシアの声だ。まぁいいか…なんか人に洗ってもらうっての照れくさいけどちょっと興味があったんだよね。お願いしようかな…せっかくだし。
「どうぞー」
そしてそこには一糸纏まぬ姿のユリシアがいた。
「あ…あの…そのお姿は…」
あ…やばい…油断した…そうだ…私も今裸でつまりは猫の姿じゃなくて…
やばいやばいやばいやばい!猫神じゃないってのがバレて発狂したユリシアに殺されてしまう!
いあいあ…そもそも私は猫神だなんて名乗ってないし…
悪いの私じゃないし…勝手に勘違いしたのそっちだし…怒られる謂れなんてないもん…たぶん…
「そうですか…そういうことですか…なるほど…」
なにやら…うつむきながらユリシアがつぶやいている…
うぅ…怖い…殺されちゃうのか?こうなったら殺られる間に殺…
「これが人化の術なのですね!!さすが猫神様…そのような事も出来になるとは…感服です…」
「ぶふっ!!」
思いっきり吹き出してしまった…
そう来たか…さすがユリシア…
こちらのどんなミスもポジティブに変換して納得してくれる。恐ろしい子…
「うふふ…よく知っているわね…さすが私の神兵…あなたのような子が仕えてくれて私も嬉しいわ」
「なんたるありがたきお言葉…そのお言葉に応えるべく早速お体を洗わせていただきますね。」
「任せるわ…」
この時私は大きなミスをした事に後から気づいた…
「では…」
「ひゃんっ!!」
え…なにこれめっちゃくすぐったいんだけど…
「どうかなさいましたか?」
「な…なんでもないわ。」
「では…再び…」
「あひゅっ!」
ダメだ…これ声が我慢できない…
「あぁ…ぅうぅ…あ…そこっダメ…はぁ…はぁ…」
なんとか背中を洗いきり心を落ち着け冷静なフリをする。
「あ…ありがとう…とても良かったわ…」
「そうですか…では前の方も…」
へ…うそ…いあいあそれはむりむりむりー
「前は大丈夫よ?」
「いえ…これは私の仕事です…やらせてください!」
な、ななんでこんなことにこんな積極的なのよ!!
え?なに?もしかしてさっきの神兵の儀式が嘘なのバレてる?
それでやり返されてるとか?
いあいあユリシアに限ってそんな事はないはず…
ユリシアはそんな子じゃない…私が信じてあげなくちゃ誰が信じるのよ…
純粋に私を慕ってやってくれてるのよ…ここは受け入れなきゃ…
「では…早速…」
「あんっ…あ…ぁ…やっぱ前は…あ…いあ…そこは…ほんと…ダメなところで…ああ…いやあああああ」
そして私の叫びがこだまするのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます