第38話 お風呂再び♪

今は私はユリシアとエメラダをお互いに紹介しているところだ。

「ロキ様…私は一体どうすればよいのでしょう。肝心なときにずっと眠っていたなんてお恥ずかしい限りです。」

「気にしなくていいよ。まだまだ子供なんだからちゃんと寝て大きくならな…くっ…一部ばかり大きくなりやがって…」

後半は小声でつぶやく私…

「それでこの子がまじんぞく?って言う種族なんですね。」

やっぱりユリシアも魔人族は知らないようだ。

「えぇ…まだ力のコントロールが不得意だから一応気をつけてちょっと面倒見てあげて…大丈夫ユリシーのその装備なら万が一にも大怪我なんて事はないだろうし。」

「はい!」

まるでユリシアの様子は後輩ができて喜ぶ部下のようである。

「そう言えば昨日は宿だったからお風呂に入れなかったわね。せっかくだしみんなで入ろうか」

「おふろ?なにそれ?」

「ふふふ…まぁ見てのお楽しみですよーロキ様はすごいおかたなのですよー」

「マイハウス召還!」

と、適当な掛け声を言って扉を呼び出した。

「とびらだけ?」

「うふふ…あけてみてー」

恐る恐る扉を開けるエメラダ。

「え??え?」

扉を開いた先と扉の裏を交互に見て困惑しているようだ。

「どうなっているの?」

「ロキ様の力でロキ様の世界へワープする扉を出現させているんだよー」

「不思議パワーなのです…この世界がおふろなのですね?」

「あー…違う違う。この世界に入った先にある場所にお風呂があるんだよ。」

そう言ってエメラダを案内するユリシア…

なかなかめんどうみがいいようである。

「ここがお風呂だよー」

「うわぁああ」

目を輝かせているエメラダ。

そこにあるお湯の流れる滝や水風呂泡風呂など他にもさまざまなお風呂を見て周りすごく興奮した様子である。だいたい見せた後私たちは一旦更衣室に戻り服を脱いでお風呂に入る準備をした。

浴場に再び入り私たちはまず体を洗うことにした。

…のだが、どういうわけか二人がかりで私の体を洗おうと言う話になったみたいだ。

そして今私の両腕は二人の双丘を押さえつけられながら洗われている。

断っておくが私はノーマルだし同性愛者とかそういうものではない。

ましてや小児性愛者などもってのほかである。だが、この二人、無駄に一部が発育が良すぎてどうしても変に意識してしまうのである。なんかこっちが照れてしまうのだ。

「ロキ様?痛くないですか?気持ちいですか?」

「ロキおねぇちゃん、痛くない?気持ちいい?」

ぐふっ…思わずむせてしまう…

私にとって胸に駄肉をつける生物など本来は敵なのだが…それゆえ二人ともほんとは大嫌いだって思いたいんだが…ダメだ二人ともかわいい…私の事慕ってくれる二人を嫌いになれない…例え駄肉を携えた忌むべき存在だとしても愛には愛で返してあげよう。

私はお返しに二人の体を洗ってあげることにした。タオルで二人の胸の駄肉をそぎ落としてやりたくなるが心を落ち着かせやさしく体に沿ってゆっくり洗ってあげた。

「きゃん…ロキおねぇちゃんくすぐったいよぉ」

「あん…そんな…そこはダメです。そんな汚いところ…ロキ様にそんなところ触れさせるわけには…」

「なに言ってるのー汚いならなおさらきれいに洗わなきゃダメでしょーそれに私は嫌とか不愉快だなんて思ってないよ」

そんな風にしながらなんとも男性諸君には見せられないようなピンク色の世界が広がるのであった。

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