概要
誰か助けて。私は死ぬまで……死んでからもしばらく声をあげて泣いていた。
演劇本番まであと数日。舞台稽古も仕上げにかかる時、児童劇団のメンバーが行方不明になった。だけど私は……日野陽菜は知っている。仲間がどうやって消えて行ったのかを。急場の代役を立てて公演の準備が進むうち《呪い》にかかったみたいに感情が動かなくなってしまう。戸惑いの中、次々に消える人。そして私も……。舞台の幕が開くとき、役を演じる私は私でいられるのか?
【その呪いをかける時、乗り越えるべき困難へ立ち向かう】
【その呪いをかける時、乗り越えるべき困難へ立ち向かう】