概要
これは、ヒトには視えないモノを視る少女たちの、とある幻想奇譚。
人工の身体『全身霊義肢』を持つ少女・白羽紗羅は、現実世界の裏側で繰り広げられる怪異『妖』との戦いに身を委ねてゆく。
感覚が判らない彼女にとって、世界は酷く淡泊だった。
霊能者たちや少女たち、そして彼女を支えとなる神崎美優との出逢いが、偽りの身体に宿る魂の行方を定めてゆく。
世界と認識との、その淡いのなかへ彼女たちは溶け込んで――。
ほんとうの世界とは何か。見ている世界と視ている世界が交錯した、その先へ。
これは、ヒトには視えないモノを視る少女たちの、とある幻想奇譚。
感覚が判らない彼女にとって、世界は酷く淡泊だった。
霊能者たちや少女たち、そして彼女を支えとなる神崎美優との出逢いが、偽りの身体に宿る魂の行方を定めてゆく。
世界と認識との、その淡いのなかへ彼女たちは溶け込んで――。
ほんとうの世界とは何か。見ている世界と視ている世界が交錯した、その先へ。
これは、ヒトには視えないモノを視る少女たちの、とある幻想奇譚。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!彷徨う少女の魂は、常世の異界で怪異と踊る
美しい文体が魅力の現代伝奇小説です。
生身の身体を持たない少女・紗羅。偽物の身体を通して見る世界は曖昧模糊としていて、気がつくと彼女はこの世の裏側に足を踏み入れている。
そこは夢と現の狭間。境界のぼやけた世界。まるで白昼夢のような幻想に心を奪われそうになりながらも、襲い来る妖を紗羅の霊刀が斬り伏せる。
怪異である妖は、化け物的な気持ち悪さよりも幻想性・耽美性に重心を置かれており、禍々しくも美しい。そんな妖との戦闘シーンでは上質なホラーアクションが展開され、独特の心地良い得体の知れなさに酔いしれます。
これは境界をめぐる物語。主人公の紗羅自身、様々な境界を内包しています。魂と器、人と妖、…続きを読む