『PSYCHOBREAK(サイコブレイク)』【PS3】(前編)

 今回は、『バイオハザード』の生みの親である、三上真司氏がディレクターを務めた作品である、『サイコブレイク』をプレイしながら語りたいと思います。


 去年出た『2』を最近プレイしていて、ノーマルとハードをクリアして、『1』をプレイしたくなりました。

 結構、『2』についての伏線がちりばめられていたと記憶しており、その伏線がどんなだったかと確認したくなったのです。


 17歳以上対象のゲームで、かなり過激な暴力描写、残酷描写があるゲームです。

 このエッセイではセルフレイティングをつけたくないので、描写はソフトにしていますが、プレイしたりプレイ動画などをご覧になる場合は注意してください。

 ちなみに、ゴアモードというものがダウンロードでき、それをダウンロードすると残酷描写を18禁に引き上げることができます。


 ホラーが苦手なウチの家族がCMを見た時、「なんでこんな気持ち悪いの、テレビでやるんよ」と怒っていました。それを自分がプレイしているなんて、とても告白できません。



 ビーコン精神病院で大量殺人が起こり、刑事のセバスチャン・カステヤノスは、パトカーで現場に向かっていました。

 車内には、眼鏡をかけた男性刑事で相棒のジョセフ。新人女性刑事であるキッドマン。運転手のコネリーが乗っています。


 現場に到着し、セバスチャン、ジョセフ、キッドの三人は車を降り(ここから操作可能です)、キッドを入り口の前で待たせ、入り口から血の匂いのする病院の中へと入ります。


 中にはたくさんの人間の死体が。

 患者や看護師が死んでおり、そこらじゅうが赤く染まっています。

 監視室でジョセフが生存者を見つけます。ここの医師のようでした。

 医師は何やら呟き、気を失います。


 監視カメラで何かわかるかもと、モニターを見ると、制服警官たちが何かに向かって発砲しています。そして瞬間移動のような動きで、その警官たちを一瞬で倒していく者が……。

 その人物は白いローブを着ており、フードで顔が隠れていました。

 が、こちらを――つまりはカメラの方を、まるでセバスチャンたちがモニターを見ているのを知っているかのように振り向きます。

 瞬間、その人物がセバスチャンの後ろにいるのです。


 気づくと、セバスチャンは薄暗い部屋で逆さ吊りになっていました。

 そして大男がおり、何かを、大きな包丁か何かで切っています。

 大男はセバスチャンが目覚めたことに気づいておらず、作業を続けています。セバスチャンは目の前にぶら下げられているモノに刺さっているナイフを何とか手に入れ、自分の足が結ばれているロープを切って、逆さ吊りから脱出します。


 ここから本格的にゲームの始まりです。


 この時装備はナイフのみ。しかし、不吉な予感しかしない何かをザクザク切っている大男の、その隣にぶら下がっている鍵を手に入れないと、この場所から出れないという状況です。


 音を消して歩くスニークのチュートリアルが入ります。

 大男の後ろにそっと近づくと、スニークキルのアイコンが出るのですが、攻撃したら返り討ちになります。

 そっと鍵を取って移動しましょう。


 階段を上がり、廊下を歩いていると罠に引っかかってしまい、警報が鳴ります。そして大男がチェーンソーを持って追いかけてくるのです。


 セバスチャンはチェーンソーで足をやられ、足を引きずりつつもなんとか逃げ切ることに成功します。

 が、進んでいるとまたチェーンソーの音が聞こえてきます。ロッカーに隠れてやり過ごすのですが、進行方向に大男がとどまってしまうのです。

 音を立てずに見つからずに移動して進むしかありません。


 このゲームとの出会いは、例によって実況動画なのですが、チャプター1を見た時点で面白そうだと思って即購入したのです。

 なので、初見プレイでもチャプター1の攻略は知ってたわけです。が、何回か書いてますがステルスゲームが苦手な私。


 落ちてる瓶を拾って投げて音で誘導し、そのうちにこっそり逃げる、というのを知ってるはずでしたが、初見プレイ時、動画とは違って明後日の方向に瓶を投げて死んでしまいました。下手にもほどがある……。


 ちなみにここの大男、ある攻略動画で見たのですが、倒すことができるらしいです。

 見つからないように後ろに回って、スニークで攻撃します。一撃では倒せませんが、攻撃手段はこれしかありませんから、一度離れて見失わせます。そしてまたスニークで攻撃……と、何回か続けて倒していた動画があったのです。


 今回、久しぶりのプレイでしたが、それに自分でも挑戦してみたのですが、奇跡的に二回攻撃できた後、やられる。そしてその奇跡が二度と訪れることなく、一回攻撃してやられる。さらに一回も攻撃しないでやられる……というのを繰り返しました。

 いや、やっぱりステルス無理ですわ(笑)

 

 大男から逃げきり、エレベーターに乗ると、オープニングムービーと音楽が流れます。そしてその間、十分な休息が取れたのか、引きずっていたセバスチャンの足が治っています(!)。

 初見時には、このゲーム、もしかしてずっと足引きずってんの?! と思ったのでホッとしもしましたが、え、治るん?! という衝撃がやっぱり大きかったです(笑)


 病院から外に出ると、街が崩壊していました。

 建物が燃え、ビルが倒壊していきます。

 運転手のコネリーが救急車から、セバスチャンに「乗ってください!」と叫びます。発車する車を追うように、地面がどんどん崩れていきます。


 車の中にはキッドと、生存者の医師と、患者らしき、髪も肌も白い青年が乗っていました。ジョセフの姿はありません。

 崩壊する街を走り抜け、トンネルに入ると、崩壊は起きておらず少し落ち着きます。

 助手席に座るセバスチャンが、救急車の後ろに座るキッドたちに「大丈夫か」と声をかけると、患者のレスリーが「大丈夫、大丈夫……」と唱えるように何度も繰り返します。


 セバスチャンが後ろの席を見ると、あの白いフードの男がなぜかそこにいるのです。レスリーは「大丈夫、大丈夫」と言い続けていましたが、突然顔を上げ「落ちる! 落ちる!」と叫びます。


 運転席を見ると、コネリーの顔に何か所も瘤のようなものができており、鼻から血を流しており、意識がないようでした。

 そしてトンネルを抜けると、崖からダイブする車。


 そこでチャプター1が終了になります。


 ところで言いたいこと。

 セバスチャンが超渋い。


 しかし、最近ずっと『2』をプレイしていて、『1』は久しぶりのプレイだったので、セバスチャンに髭がなくてちょっとびっくりしました。髭がなくても渋い『1』のセバスチャン。髭がさらに渋い『2』のセバスチャン。

 どっちもカッコいいんです。


 それにしてもしかし、セバスチャンって名前、執事のイメージが強いですが、どちらかというと見た目的にはジョセフの方です(笑)


 セーブして続けます。

 気づくとどこかの病室でした。

 寝ていたベッドの隣にある机に、何やら緑の液体の入った瓶が置いてあります。近づくと脳ミソっぽいアイコンが出ます。何かわからないけどゲットします。

 そして置かれている便器の中にもこの瓶があります。あんまりゲットしたくないけどゲットです。


 廊下には眼鏡をかけた女性看護師がいました。

 彼女に「ここはどこだ」「他のみんなはどうした」と訊ねますが、「何のお話でしょう」「ここにいるのはあなただけですよ」と、はっきりした返事はくれません。


 受付のような場所で「サインされないと今後の記憶は保証できません」と言われます。

 なんか怖い言い方ですが、早い話がセーブです(笑)


 さらに女性に案内された場所に行くと、椅子があります。勧められて座ると、手首を固定され、頭を謎の機械で覆われます。

 実はこれは能力をアップグレードする機械で、先ほどの瓶の緑の液体を消費して、能力を上げていきます。

 この緑の液体、実況動画を見ていると、変な呼び方ばかりされていましたが、正式名称はグリーンジェルです。

 私はこのゲームの動画を初めて見た時の、実況していた方が言っていた、『脳汁のうじる』が一番しっくりきます(笑)


 ここでグリーンジェルを一度消費すると、周囲が火に包まれます。

 そして気がつくと、崖から転落した救急車の中でした。


 そこから這い出ると、森の中でした。そして誰もいません。

 近くに注射器が落ちていたので拾います。アイテム説明が『中程度の回復が可能だが何の薬かは不明』と出ます。

 そんなもん注射したくない。そしてなんで薬の効能がわかるねん。


 まぁ、ゲームなので回復しないわけにはいきません。胡散臭すぎるけど体力がほんの少ししか残っていないので回復します。


 森の中を進むと、コネリーの後ろ姿を見つけます。追いかけると、何やらうずくまって何かをしているようです。

 近づくと、コネリーの足元には死体が。そして振り返ったコネリーの顔は、すでに人間とは思えない顔でした。


 ここ、初代『バイオ』をやったことがある人ならニヤリとできるのではないでしょうか。それともトラウマが蘇るでしょうか。

 『バイオ1』でゾンビ初登場時のムービーのパロディになっているのです。


 近くに落ちていたハンドガンを拾って戦闘です。

 いわゆるTPS(三人称視点のシューティング)です。

 『2』をやってたからいきなりダメージを喰らうことはないだろうと思ったのに、いきなり飛びつかれて喰らってしまいました。なんてこった。


 倒して進むと、レスリーがおり、「痛い! 痛い!」と叫びました。

 目の前には引っかかると爆発する罠のワイヤーが張られていました。

 どうやら、これに引っかかるとセバスチャンが痛い想いをする、ということを知らせてくれたみたいです。

 しかし、セバスチャンが「病院にいかないと」と言うと病院を恐れるように叫んで逃げてしまいました。

 罠を解除して進みます。


 追いかける間、マッチを見つけます。

 マッチと聞いて、攻撃力があるアイテムとは思わないでしょうが、これ、めちゃくちゃ強いんです。燃やすものがあるところで使うと、マッチ1本の威力とは全く思えない勢いで燃え上がり、近くにいる敵を巻き込んで、巻き込んだ敵は1発で仕留められます。

 寝ている敵や、転ばせた敵にも使用可能で、オイルがこぼれていれば広範囲に燃え上がり、敵を一網打尽にできるのです。


 先に進み、見つけた小屋の中に鏡が置かれており、それを見つめると、先ほどの女性看護師がいた病院のような空間に移動することができます。


 ここから本格的に能力をアップグレードできるようになります。

 身体能力、武器の強さ、アイテムの持てる数をアップグレードできます。

 椅子の機械で頭に刺激を加えてアップグレードしているんですが、頭に刺激を与えて、武器の強さや、アイテムの所持数を変えられる、という不思議……。頭を刺激したらポケットが増えたりするのか?!


 病院の空間で鏡を使うと、病院に行く前の場所にまた戻ることができます。

 この後本格的に敵が出てくるようになります。


 弾がもう3発しかないので、なるべくスニークキルを決めたかったのですが……なんか敵が『2』よりめちゃくちゃ目がいいのです。

 『2』と同じつもりで考えていると「うそっ」ってくらい遠くで気づかれます。『2』はステルスちょっとうまくなった? って錯覚できてよかった……。

 でも『1』のこの難しさも好きです。


 進むと、ある場所に女神像が置かれています。それを攻撃すると壊れて鍵が出てきます。病院の空間で女性看護師にその鍵を見せると、ロッカーのある部屋に案内してくれます。そして鍵の数だけロッカーを開けることができ、1つのロッカーに1つずつ、色々なアイテムが入っているわけです。

 鍵は、これは見逃さないわ、って場所から、こんなん自力で見つかるわけないやろ、って場所まで、色々な場所に配置されています。

 これを探すのもまた楽しいです。


 ステルスが苦手な私でしたが、トロフィーコンプを目指していた時、発見されずに5体連続でスニークキルする、というのがあったので、序盤で簡単なこの辺で挑戦しました。

 が、ね。もう、何回やりなおしたことか……_| ̄|○


 斧やたいまつを持ってる敵を倒すと、それらを落とすのでゲットできます。1度しか攻撃できませんが、それで近接攻撃をすると、普通の敵なら1撃で倒すことができます。


 引っかかると地味に痛いトラばさみもここから登場します。


 そんな感じで進んでいきますが、大量の敵がおり、どう考えても太刀打ちできそうもない場所に来ます。見つからないように静かにやり過ごすのですが、ここでは絶対に見つかってムービーに入り、逃げ切ったところでチャプター2が終わります。


 しかしこの大量の敵、2週目だと武器を引き継げるわけで、倒してしまうことができます。(うまい人なら1週目でも可能かもしれませんが)

 でも殲滅しても、絶対にムービーで大量の敵に追われます。おまえらどこから湧いて出た?!


 大量の敵から逃げたセバスチャンは、集落のような建物が密集している場所にたどり着きます。

 そこで救急車に乗っていた医師、ヒメネスに再会します。ヒメネスもレスリーを追っていて、切羽詰まった様子で、レスリーがあのゲートの向こうに行ってしまったと言います。


 しかし大量の敵がそこいらに徘徊しています。

 ヒメネスが囮になってくれ、少しだけ敵が少なくなりましたが、大量の敵の中、ゲートを目指します。


 敵に見つかっていない最初はもちろんスニークキル狙いです。

 しかし、屋内を探索中、窓を割って敵が中に侵入してきました。すかさず小部屋に隠れましたが、まっすぐ敵が小部屋に入ってくるぅうう……。

 狭い部屋で2体の敵でごちゃごちゃで、早速死んでしまいました(笑)


 そんなへっぽこプレイな私なので、少し敵を倒したら、病院の空間へ戻ってセーブ、という卑怯な戦法を取ります。看護師さんに「心配性でいらっしゃいますね」って言われます。そうだよ悪いか。


 ここではショットガンとアガニクロスボウを発見できます。

 ショットガンは銃を使うどのゲームでも頼もしく感じます。エイムがちょっと雑でも当たるから……。

 クロスボウは、特殊な矢(ボルト)を撃ち出すことができます。

 このチャプターで見つかったのは3種類。


 ハープーン・ボルト。

 特殊な効果はありませんが高威力の矢で、最大まで威力をアップグレードすると、火を纏う矢になり、雑魚なら1発で倒せるようになります。


 マイン・ボルト。

 どこにでも設置できる地雷のようなボルトで、敵が近づくと反応して爆発します。設置時、セバスチャンに反応することはありませんが、爆発には巻き込まれるので注意が必要です。


 フラッシュ・ボルト。着弾すると強烈な光を発する、閃光手榴弾のようなボルト。敵の目をくらませると、正面からスニークキルができます。


 それらのボルトは、手に入れたパーツで作成可能です。パーツは、トラばさみや、ワイヤートラップ、近づくと反応する爆弾、などを解除すると入手できます。

 なので罠は起動させずに解除していきたいのですが、トラばさみだけは見逃して踏んじゃう。痛いのも痛いけど、パーツをのがすのも痛い!


 頼りになる武器が手に入りましたが、やっぱり斧やたいまつも頼りになります。なので、なるべく先にそれらを持っている敵を倒してゲットしておきたい。

 ということで、倒したのですが、そこは階段の真ん中でした。そしたら、階段を突き抜けて、下に落ちてしまい取れません。

 斧やたいまつは、階段の上は地面の判定がないようです……。


 さらに、屋内の敵をショットガンで転ばせ、マッチで燃やして倒します。が、壁際で倒したせいで、敵が持っていたたいまつが壁の中にめり込んで取れないという事態に……。(つд⊂)エーン


 そんなこんなでゲートにたどり着くのですが、そのゲートを開けるためのクランクが動かせません。鎖で止められているのです。

 チェーンソーでもあれば……。と呟くセバスチャン。


 ところで、さっきからずっと家畜小屋の壁の向こうから、鎖につながれた何かが暴れる音と声が聞こえているのです。

 その壁に近づくと、チャプター1のチェーンソーの大男と同じような大男が、壁を壊して出てきます。そいつがチェーンソーを持っているので、倒して奪わなければいけません。


 だがしかし、弾がもったいない!

 私はそう考え、レバーで起動できる罠がある家に駆け込みます。

 大男がついてきて、様子を見て罠を起動。しかし当たらん!

 大男がこっちに来るので窓から出ます。あの巨体では窓は通らんやろ、と思ったのですが、出てきました。またドアから家に入って、大男がついてきたのを確認して罠起動。当たらん! しかも窓を挟んだ向こうの攻撃が当たる!


 という風にグルグルして、何回か罠を当てることに成功しましたが、なかなか当たらなくてめんどくさい! と、その場から離れ、マインを仕掛け、安全に攻撃しつつ、フラッシュで正面からスニーク攻撃でとどめを刺すことができました。


 ちなみにこの大男をスニーク攻撃でとどめを刺すと、トロフィーがもらえます。今回はすでに取っているので関係ないですが、でも、このとどめの差し方ができて、ちょっとうれしかったです。


 倒れた大男から、何やら大量に赤いものが出てきます。血ではありません。それが流れて行って、向かった先には、あの白いフードの男がおり、男はその赤い何かを吸収したようでした。そして姿を消します。


 ゲートを開け、ヒメネスと合流してチャプター3が終わりました。

 セーブします。


 その後で気づいたこと。さっきのエリアでショットガンの弾が4発ほど取れなかったけど、病院に戻ってショットガンの弾のストック数をアップグレードしたら取れたんじゃない? ということ。


 細かいことだけど気にしちゃう貧乏性!



 さて、ここで語るのを一旦切ります。

 このゲームの、不気味で、しかし不思議な雰囲気が伝われば……と思い、結構詳細にストーリーを語っているので、少し長くなっていますが、もう少し語りたいと思います。


 ただ、どこまで語るか決めていません。

 最後まで語るつもりはありませんが、どこで話を切ればいいか迷い中です。

 一応、前編、とかつけていますが、例によって後編で終わる自信がありません。

 ま、それより長くなったらまた適当に○編ってつけよう。


 ではまた次回で。

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