『シェンムーⅡ』【DC】(後編)

 さぁ『シェンムーⅡ』後編です。

 シュ元達ゲンタツを探して香港を旅してきた芭月はづきりょう。ギャングのヘブンズのリーダーであるレンと九龍クーロン城へ拠点を移します。

 バスで九龍城へ向かいます。空いてるバスのど真ん中で仁王立ちする涼。

 そして『一章 横須賀』のときと外観が同じに見えるバス。『シェンムー』の世界ではバスのデザインは世界共通なのでしょうか(ちゃんと確かめたらちょっと違った)。


 九龍城についてレンのアジトに入ります。先に来ていたレンの開口一番が「クソガキが。俺様を待たせるとは十年早ぇぜ」

 ……ドスのきいた声が恐ろしい。

 でもガキって言うけどさぁ、レンって涼より一歳年上なだけ……ごにょごにょ、そんな反論したら殺されてしまいそうな殺気を常に放っているレン。


 レンは朱元達の息のかかったヤンという漢方薬屋に会いに行くと言います。その目的地に行くまでレンに話しかけることができるのですが、話しかけすぎると怒られます。怖い……。


 漢方薬屋でヤンに朱元達のことを訊くと、会えるように連絡してくれるとのこと。

 龍喜楼りゅうきろうという建物で黒い服の男を探し、合言葉を言えばいいそうです。

 レンは斗牛とぎゅうのナワバリで面が割れてる俺様が動くとどうなるか……ということで涼一人でいくことになります。


 高いビルばかりがある九龍城。○○楼というビルがたくさんあり、中に入れます。中には店がたくさんあり、人が住んでいる階には、ノックすると返事が返ってくる部屋があったり、人の住んでいない部屋は中に入れたりと、誰がここまで見て回るねん、と突っ込みたくなるくらいの部屋数があり、中まで作り込まれています。

 一度、すべての部屋を回ってみようと挑戦したことがありますが(当時時間はあったけどお金がなかったので、ソフトは細部まで遊びつくす)半分も行かないうちに挫折しましたね。


 龍喜楼で何人かの男に合言葉を言って、示されたとおりに進んで、ある扉の前に来ます。

 中に入ると椅子に座って背中を向けた人物がいました。涼が「あなたが朱元達さんですか?」と訊ねると、その人物は椅子を回してこちらを向きます。スキンヘッドで化物かと思えるほどの巨体の男でした。斗牛です。

「朱元達はこんなハンサムじゃねぇ」

 手下らしき人間が部屋に入ってきて、それに反応している間に斗牛に後ろから羽交い絞めにされます。

「俺様も朱元達を探してるんだ」

 しかしレンが手下を蹴り飛ばしつつ部屋に入ってきました。

 斗牛に蹴りを入れますが斗牛はびくともしません。涼もレンもボコボコになり、二人は捕まってしまいます。


 捕まった部屋で二人の手首にはお互いをつなぐ手錠がかけられます。

「テメェには金の匂いがしたから助けに来てやったのによ」

 と言うレン。あんた勝手に来といて……と思う私。しかし立ち上がったレンは手錠に引っ張られて苛立ち「ああ?! その腕叩き切ってやろうかぁ!!」とキレます。超怖い。


 三日後。レンが見張りに、こいつ(涼)死にそうだ、死んだら朱元達のことはわからないぞ、と言い、見張りが中に入ってきた瞬間に二人で殴り倒し、カギがないので手錠をしたまま部屋を脱出します。

 逃げる時はQTEの連続です。いっしょに息を合わせて走ります。走ってる途中のレンの指示がやっぱり怖い。

 途中見つけた屋上で夜を明かします。


 朝を迎え、脱出のために走っていると、エレベーターからオネェっぽいへそ出しスタイルの男が出てきて攻撃してきます。QTEでかわし、足払いをかけ、倒すと、次にエレベーターから斗牛が。

 勝てそうもないので逃げる涼とレン。非常階段の扉を見つけ、開くとそこには階段がありませんでした。

 向こうのビルに飛び移るしかない、と言う涼。それにビビるレン。でも後ろから斗牛が迫っているので飛ぶしかありません。


 そこでコマンドQTEが出ました。

 私は ↑A と押したのですが、失敗してしまいます。二人が悲鳴を上げて落下してゲームオーバーです。やり直しになって改めてボタンを入力するのですが、やはり失敗します。

 でも何回見ても ↑A に見えるんです。間違ってないと思うのです。でも失敗するんです。なんでぇ?


 しょうがないので公式サイトの掲示板に何か情報はないか探してみます。

 すると、ここの押すべきボタンは ↑↑A ということが判明します。えー? 見えない、と思いましたが、それを入力すると成功するんですね。

 後々のプレイではもう、そうとしか見えなくなりました。なんであのときは ↑A に見えていたのか……。


 成功すると、飛ぶ前はビビっていたのに、堂々と斗牛を挑発するレン。

 アジトに戻ります。


 レンが手下に「ウォンを呼べ」と命令します。ウォンの鍵開けはプロ級だと。

 ウォンに手錠を取ってもらい、アジトから外に出るとジョイがいました。レンとジョイは知り合いで、仲がよさそう(?)です。

「あたいにだまって香港を離れるなんて!」

 と怒られます。

 挨拶したかったけど、どこ探してもいなかったんだよぉ。


 裏切ったヤンの所に向かい、ボッコボコにします。

 朱元達の本当の居場所はどこだと二人で脅すと、ある盗聴屋の所へ行けば何かわかるかも、と吐きます。


 その盗聴屋から、盗聴内容が録音されたカセットテープを大量にパクっていきます。

 ひたすら聞きまくり、最後の一本。それだけは自分でレコーダーを操作して中身を聞いていきます。

 すると斗牛とオネェな男、ユアンの会話が聞こえてきます。朱元達の手下を捕まえたと。朱元達の居場所はこれから吐かせることを話しています。

 会話の後ろに流れる色々な音を手掛かりに、二人が話している場所を探します。


 ところでこのカセットテープ。イベントで聞いたところが最後かと思いきや、後でレコーダーを使って、その先を聞いてみると、なんとジョイが貴章キショウに電話している会話が入っているんです!

 貴章は出ないと思っていたので、歓喜して聞く私。お互い涼のことだと気づかずに、最近知り合った日本人として涼の話をしてるんですねー。


 ユアンが来るという店を見つけて、張り込み、尾行します。

 ユアンのエレベーターのボタンを押すときの「ポチっと」が迷言。ユアンの住む部屋までたどり着きます。

 涼とレン、どちらが部屋に乗り込むかコイントスで決めます。これ、裏表どちらを言ってもレンが勝ちます。何度かプレイして確かめると、涼が裏表どちらを言ったかで、レンのコインを出すポケットが変わるんですね。


 涼がユアンをぶっ飛ばし、部屋の中に入って朱元達の手下を探します。見つけたのは以前、朱元達の手掛かりはヘブンズのレンだと教えてくれた人でした。

 アジトに連れて行き、不幽楼ふゆうろうの十階に朱元達がいる、と証言を得ます。


 で、その不幽楼、ところどころ床が崩れているんですね。それで一本の細長い板を渡っていくんです。QTEに失敗すると落下してゲームオーバーです。しかもかなりの回数あります。QTEが好きな私でもさすがにこれはめんどくさいです。そして何人の涼が死んだことか。


 目的の部屋にたどり着き、謎解きをして隠し部屋を見つけると、そこに朱元達がいました。

 しかし斗牛たちにつけられていました。そして朱元達はさらわれてしまいます。


 アジトに戻るとジョイが朱元達は斗牛の根城の黄天楼こうてんろうに連れていかれたという情報を持ってきます。

 黄天楼に入る手段を探します。


 どうでもいいですが、アジトにレンとジョイがいる時があるのですが、この二人、並ぶとめちゃくちゃカッコいいんです。もう二人付き合ってよ、このカッコいいツーショットもっと眺めていたいから! と思うくらいカッコいいんです。

 でもレンは、あんなじゃじゃ馬好きじゃねぇって言ってたし、ジョイは涼が好きみたいです。ちぇっ。


 黄天楼に行ってみるも入り口は人がいて入れてくれません。三つ入り口があり、三つの入り口で入るのを止められると話が進むのですが、私はなぜか二回止められた時に、どうせ次も止められるんやろ、と思い、その時点で他の侵入経路がないか探し始めます。

 で、どこにも侵入口がないし、話も進まない、これどうするの?? とさ迷ってしまいました。三つ目の入り口に行けばいいだけの話なのに。無駄な先読み……。


 黄天会が優秀な拳法家を探していて、ストリートファイトで勝ち続けているとスカウトマンが来る。スカウトされると黄天楼に入れる、と情報を得ます。


 九龍城にはいろいろな個性的なストリートファイトがあります。


 動きが素早い相手を捕まえると勝ちになるもの。

 一撃必殺を当たらないように戦わなければいけないもの。

 モンゴル相撲の相手で、勝って難易度が上がるたびに強い相手が出てきて、最終的には三人と戦うようになるもの。

 攻撃を受け流す達人に攻撃を当てると勝ちのもの。などなど。


 個人的に一番簡単なのは、素早い男を捕まえるやつ。成功すると制限時間が短くなっていくのですが、いくら短くなってもサクッと捕まえてしまえるのであまり関係ありません。


 そんなストリートファイトで何回か勝つと、男が現れ、こいつらを倒せと、三枚の写真を渡され、それを果たします。


 スカウトマンが再び現れ、明後日、地図の場所に来いと言われます。

 明後日なので、時間がある間、ストリートファイトで稼いだお金もありますし、豪遊します。

 九龍城にはギャンブルはもちろんアームレスリングも充実しています。

 香港でカモだった相手が再びいて、再びカモります。

 しかしほとんどの相手は香港のアームレスリングより格段に強さが増しています。


 中でも黒人で巨体でオネェの人が最強すぎます。すべての相手は勝つと難易度が上がっていって、全部で五段階あるのですが、そのオネェには一回も勝てません。どんなに連打しても、腕が筋肉痛になりそうなくらい連打しても、もう無理ってくらい連打しても勝てません。私の連打が下手なだけかもしれませんが。

 もう限界ってところでなんとか一勝もぎ取りますが、それ以上勝てるわけがありませんでした。こんなの最強難易度に勝てる人っているんですかねぇ。高橋名人を呼びたい……。


 落とし玉も充実していて、落とし玉ミュージアムなんて開いて、たくさんの台を広げている胴元もいたり。

 異常な難易度だけど配当が×500なんてものも。何度も挑戦した記憶はありますが、勝った記憶はありませんけど。


 約束の日になり、スカウトマンに呼び出された場所、黄天楼の隣のビルの地下から黄天楼に入ります。一人で来いと言われていましたが、レンが勝手に現れスカウトマンをぶっ飛ばしてしまいます。

 入り口はカギが閉まっていましたが、ウォンが来て開けてくれます。


 一つ階段を上りますが、しかし上っても次の階に行く階段が続いていません。一階ずつ階段を探すしかありません。

 ちょこちょこ見張りがいますがコマンドQTEで倒していきます。

 ある程度上っていくと、途中のある部屋になぜかゲームの筐体があるんです。ちゃんとプレイできて、プレイ中はレンはちゃんと待っててくれます(笑)。


 階を上に行くごとに見張りの数が増えてきて、見つかって、連続でコマンドQTEが発生したり、不幽楼の悪夢の板を渡るQTEが発生したり、ユアンがチェーンソーを持って現れたり。

 ユアンを振り切った時、レンとハイタッチしたり。

 さすがにこれだけレンと付き合っていると、レンの怖さにも慣れてハイタッチが嬉しかったりします。


 三回も追ってくるチェーンソーユアン。しかしぶっ飛ばし、手錠をかけ、汚いものが苦手なのでバケツ一杯の何かをぶっかけると脅し、朱元達はどこだと訊くと、四十階よ。十八階の見張り部屋にエレベーターのカギがあるわ、と答えるユアン。答えたのにもかかわらずバケツのものをぶっかけてとどめを刺すレン。


 まだまだ雑魚が追ってきますが、なんとレンが「雑魚は俺様が片付ける」といって涼を先に行かせます。


 エレベーターのカギを見つけ、そうしないと進めないので地下に行きます。

 すると闘技場のような場所があり、白虎様と呼ばれる仮面の男が戦っていました。

 そして気絶しているジョイを見つけます。

 すると仮面の男がリングに上がれ。勝てたらその女を返してやると言います。


 強くて何度かやられましたが、でも見た目の派手さと落ち着いた大物臭を考えると大したことないような気もします。

 それよりも最後の猛攻で出てくるコマンドQTEが難しくて死にまくりました。


 ジョイを助け、エレベーターで四十階を目指します。ジョイは涼を助けるために、ウォンと一緒にここに来た、と言いますが、ウォンが四十階にさらわれてしまったとも言います。


 屋上に向かいます。飛んでいるヘリコプターの縄梯子には藍帝ランテイがいました。

 そしてウォンを人質に取っている斗牛は

「今日からは藍帝様の部下だぁ」

 と喜んでいます。いつも俺と言ってるのにちょっと謙虚な斗牛。

 喜んでる斗牛の手を噛み脱出するウォン。合流したレンとジョイが、藍帝に引き渡されかけていた朱元達を救出します。

 そしてラスボスである斗牛戦です。


 巨体で体重もとんでもない斗牛には、もちろん投げ技なんてききません。でもなんかクセでやってしまいます。

 そんなこんなで苦戦しつつ、強かったですが何とか体力ゲージをすべて削り、コマンドQTEで秀瑛さんに教えてもらった外門頂肘がいもんちょうちゅうを叩き込みとどめです。(でもコマンドQTEで同時押しは初めてだったので、びっくりして失敗しましたけど)

 やられた斗牛を見届けた藍帝はヘリでカッコよく去ります。


 アジトに戻り朱元達の話を聞きます。

 藍帝は涼の父、いわおが、藍帝の父、ちょう孫明そんめいを殺したと思っており復讐をしたのだということ。

 鏡は財宝のありかを示すものだが、鳳凰鏡だけでは意味がないこと。

 巌が趙孫明とともに修行に励んだ場所であり、二つの鏡が作られた場所、桂林ケイリン白鹿村ハッカソンに藍帝が向かったことを聞きます。


 みんなと別れ、桂林へと旅立ちます。


 桂林で、やっと、本当にやっと『シェンムー』の真のヒロインである莎花シェンファと出会います。

 大雨の川の濁流に、鹿を助けるために川に飛び込む莎花。それを涼が助けたのが出会いです。

 目的地である白鹿村に住んでいるというので、一緒に行くことになります。


 大自然の山の中を、色々な話をしながら歩いていましたが、莎花が風が変わったと言って急いでいくことになります。すごく身軽に動く莎花。

 今までのQTEはピピピピ、と入力をせかすような効果音でしたが、ここではフヮァア、と優しい音になっています。

 夜になってしまい洞窟で一泊野宿をしたりして、次の日の夕方莎花の家につきます。

 莎花の家には大きな木がありました。それが莎木シェンムーです。


 莎花の家に泊めてもらうのですが、そこで鳳凰鏡と藍帝が持っている龍鏡の図面を見つけます。

 翌日、莎花の父が鏡についている石と同じ石を採掘しているという石切り場に向かいます。

 石切り場のある洞窟で、しかし莎花の父は見つかりませんでした。

 洞窟の奥で謎解きをすると、なんかファンタジーな現象が起き、大きな鳳凰鏡と龍鏡が現れます。


 ここで『Ⅱ』はエンディングを迎えます。

 正直「え?」ってなりましたが、終わりです。



 『一章』同様『Ⅱ』も結構な回数プレイしました。

 何週かしていてふと思ったこと。レンって不意打ち以外は雑魚戦くらいしかしてないけど、実際どれくらいの強さなの?

 貴章は涼と同じくらいの実力が確実にありますが、レンって、強いの? なんて思ったり。

 でも、レンを怖い怖いって書きましたが、今ではちゃんとお気に入りキャラになっています。


 これが思い出、と言うには面白い話が書けませんでしたが『シェンムーⅡ』の思い出はこれで以上です。


 ぬー、本当にほとんどストーリーのあらすじになってしまった……。

 今回は動画を見たりして確認しながら書いたのですが、やっぱり『シェンムー』面白いな、と思ったり。


 では、また何かのゲームを語りたくなった時に。


 19年1月に追記。

 プレステ4版の『Ⅰ&Ⅱ』の方も語っております。

 懐かしい! って叫んでたり、オリジナルと少し変わったところとか、ちょっとだけ攻略情報とか、色々書きましたので、もしよろしければそちらも見て下されば幸いです。


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