『シェンムーⅡ』【DC】(前編)

 今回は『シェンムー 一章 横須賀』の続きである『シェンムーⅡ』を語ります。

 ストーリーのネタバレががっつりありますので注意してください。


 システムなどは基本的に『一章』とほぼ同じですが、少し新しい要素もあったり。

 これを書くにあたって、当時買った攻略本を引っ張り出しました(笑)


 『一章』については以前書きましたが、無茶苦茶簡単に『一章』のあらすじを書くと、


 藍帝ランテイという男に父親を殺された芭月はづきりょうが、仇を追って香港に旅立ちます。


 『Ⅱ』はその香港について船を降りたところから始まります。

 『一章』では中国語ができなかった涼ですが、香港に来てなぜか会話が成立しています。ラジオで流れているのは中国語だったり、たまにキャラがしゃべる中国語に涼が「え?」と訊き返しているところから見ると、香港の人はみんな日本語をしゃべっているようです。


 『Ⅱ』での大きな目的は、涼の父、いわおが亡くなった後、一足遅かったのですが警告の手紙を送ってくれたシュ元達ゲンタツという人物に会うことです。仇の藍帝について重要なことを知る人物です。


 まずは、信頼できる人物として紹介状を書いてもらった桃李少トウリショウ老師に会うのが最初の目的です。

 紹介状の住所目指して歩いていると、暴走気味の赤いバイクが走ってきます。乗っているオレンジの髪の女性に「どこ見て歩いてるんだい!」と怒られますが、紹介状の住所の場所を聞くと教えてくれました。彼女はジョイと名乗り、涼も名乗ります。ジョイは「ひったくりに気をつけな」と、言って去っていきます。


 さらに歩いていると男の子が「たすけて」と駆け寄ってきます。するとガラの悪い三人の男が。男の子を守るために戦おうとして、かばんを地面に置くと、男の子がかばんをひったくっていきました。

 なんてこった! かばんには超重要アイテム鳳凰鏡が入っています。

 そして『一章』から引き継いだ、一生懸命バイトしたお金や、頑張って集めたガチャガチャなども入っています。なんとしても取り戻さなければ!


 男の子を見つけ、追いかけるもQTEに失敗して取り逃がしたりしましたが、仲間を見つけてぶっ飛ばし、かばんのありかを吐かせます。

 男の子――ウォンに案内してもらい、かばんのある場所へ。しかし金が抜き取られていました。博打であっという間に使ってしまったようです。

 『一章』でめっちゃバイトしてお金貯めてたのに……。

 がっかりしながらも、ウォンに、物知りのホテルの親父のことを教えてもらいます。目的地の場所もきっと詳しく知っているはずだからと。


 初っ端から一文無しになるので、プレイの際はゲーム開始と同時にガチャガチャ三昧するのをお勧めします。

 ガチャガチャでとったアイテムは質屋で売ることができるんですね。

 ただ、質屋によってはいろいろと値段が違うので気をつけなければいけません。

 『Ⅱ』では、それ以外にもお金を稼ぐ手段がたくさんあります。


 ウォンに教えてもらったホテルに向かっていると、またジョイに会いました。泊る場所がないと知ると彼女はウォンが言ったホテルと同じところを紹介してくれます。ジョイに紹介されたと言えば安く泊めてくれると。

 しかし対応がそっけなく、礼も言わずその場を去る涼。それに悪態をつくジョイ。


 『一章』にはなかった機能があって、道で歩いている人に声をかけ、道を訊ねた時、その人が道を知っていると、目的地まで案内してくれるようになっています。その人に視界をロックオンしていると、涼が勝手について行ってくれるようになっています。

 これで自動で移動しながら、作り込まれた街を眺めることができるんですね。


 ホテルの前につくとジョイがついてきていました。泊りたいけど金がないというと、とりあえず今日は止まって明日、金を稼げるところへ案内してくれると約束してくれます。


 翌日ジョイが紹介してくれたバイトが、軽く意味不明なんです(笑)

 港での荷物運びなのですが、相棒と一緒に荷物を持って、数メートル向こうに運ぶ仕事です。数メートル運ぶだけでいいのか、というツッコミだけでは収まらず、その運ぶ途中も変なんです。

 十字キー上で前に進むのですが、たびたび相棒が、「右だ」「左だ」と声をかけてきます。言われた方向キーを押すと荷物を落とさずに前へ進んでいきます。押せなかったら荷物を落としてタイムロスです。

 ただ一回ずつ言われるくらいならバランスでも取ってるのかな、と思うのですが、荷物を何個か運んでいるとだんだん、「右右右右!」「左左左左!」とか言うようになってきます。そんな横に動く必要って何?!


 また目的地捜索に戻ります。道中、攻撃のある太極拳をもつおじいさんと手合わせしたりしましたが、目的地のアパートにたどり着きます。管理人らしきおばあさんに地上げ屋呼ばわりされつつ、目的の部屋を訊ねます。

 そこには普通のおじさんが住んでいました。「桃李少老師ですか?」と訊ねるも、やっぱり違います。

 それではどこに行ったのかと訊ねると、「あー、腹減ったな」と呟きます。払うもの払えば教えてやるということでした。


 払う金額は、20ドル、50ドル、100ドルから選択になります。最高の100ドル払いたかったのですが、朝のバイト代の分だけでは足りませんでした。なのでいったん出直し、近くにあった質屋で、ダブっているガチャガチャを売ることにします。

 しかし、のちに攻略本を見て判明したこと。その質屋は、このゲームで一番のぼったくり店だったのです……。

 そんなことは知らずに初見の私はそこで売りまくり、百ドルを作ります。

 最高額を支払ったおかげで、ちゃんと文武廟ぶんぶびょうという場所にいるのだと教えてもらえます(お金を渋ると文武何とかとしか教えてくれません)。


 文武廟に入ると美しい女性が参拝していました。桃李少老師のことを訊ねると、何も知らないわ、と言って出ていきました。

 その次に道士服の男が現れ、四つの武徳を知れ、そうすれば会える、と言われます。武術家に必要な四つの心得なのだそうです。

 外に出るとさっきの女性がいました。彼女に武術家を訪ねるといいと助言してもらいます。

 理髪店を営んでいる武術家の人。以前に会った太極拳のおじいさん。道場を構える老武術家。涼を地上げ屋呼ばわりしたアパートの管理人のおばあさんを訪ね、色々ありましたがそれぞれ武徳を教えてもらいます。


 文武廟に戻ると桃李少老師に会うことができました。

 実は最初に文武廟を訪れた時に参拝していた女性が、桃李少老師だったのです(桃李少師だからお年を召した方だと思ってましたよ。老師って先生って意味らしいですね)。


 桃李少老師は涼が敵討ちのために旅をしてきたと知ると、あなたが邪道に落ちると知ってお父さんは喜ぶのかしら、邪道とは人の道を外れること、と言います。

 そしてかかってきなさい、と言われます。女性となめてかかっていた涼でしたが、攻撃が全く当たりません。私も操作を頑張ったのですが一ミリも当たる気配を感じません(もともと下手だけどさ)。


 結局負けてしまい、どうせ行く当てもないのでしょう。後で地図の場所に来なさい、と言われます。

 桃李少老師はコウ秀瑛シュウエイと本名を名乗ります。


 地図の場所――秀瑛さんのアパートで秀瑛さんの部屋でした。寝るのはソファですが、しかし秀瑛さんと同じ部屋で寝起きすることになるのです。


 朝起きると、「秀瑛さんのお手伝いをさせてもらっているクン芳梅ファンメイです」と名乗る女の子が部屋に入ってきます。ツインテールが可愛い女の子です。

 そしてその朝から文武廟の書庫で本の虫干しをすることになります。

 ミニゲームになっています。結構地味なミニゲームで毎朝するのはちょっとしんどいですが、慣れるとちょっと楽しいです。歩いて本を運ぶとQTE少なめですが、走るとQTEがたくさん出てきます。けど意外とQTEがたくさん出た方がテンポ良くてやりやすかったりするんですね。


 虫干しを終えると探索に戻ります。ここからが『シェンムーⅡ』の本番です。

 ジョイがヒロインだと思っていましたが、真のヒロインは芳梅だったのです。

 芳梅は街にいる他のキャラと同じように、普通に街を歩いています。その芳梅に話しかけることができるんです。そして会話の途中で、選択肢が出てきます。その選択肢で何を選んだかどうかで、芳梅の好感度が変わっていくのです!


 最初は「芭月さん」「薫」と呼び合っていた二人ですが、仲良くなると「涼さん」「芳梅」と呼び合うようになります。

 初見プレイでは、好感度のことは知らなかったので少し話しただけでしたが、知った後からのプレイでは話しかけまくりました。

 楽しい会話でしたが、何の目的で香港に来たのか聞かれたとき、嘘つかなきゃいけなかったのが少し罪悪感ありましたね。まさか何も知らない芳梅に、父親の敵討ち(つまりは人殺し)をしに来たなんて言えませんからね。選択肢はありますけど。選ぶと好感度が大幅に下がってしまうんですよね。


 で、さらに仲良くなると様々なイベントが起こるようになり、誕生日にプレゼントをわたせたりするんですね(芳梅が欲しがってる品と思っていた物は涼の勘違いでしたが)。


 猫みたいな顔で(言うと怒る)いつも笑顔で明るい芳梅はめちゃんこ可愛くて、毎日ストーカーのごとく付きまとい、話しかけ、すべてのイベントを網羅しました。楽しかったですね。


 どのタイミングでかは忘れましたが、ある時にゲームセンターにいるジョイに話しかけると『一章』の時にお世話になったチン大人タイジンとジョイが知り合いだとわかります。さらに別の場所に現れるジョイ(港だったかな)に話を聞くと貴章キショウとも仲がいいという話が聞けます。

 貴章が好きな私はニヤニヤしましたが、でも、その仲の良さはどれくらいの仲のよさなの? で、でも十歳以上離れてるし……。なんて変な心配をしてしまったり(笑)


 さらにコンビニで働いている女の子と会話すると隠しイベントのフラグが立ち、進めていくと、アヒルレースなんてもので賭けをできるようになったり、ある場所でアヒルを手に入れて、そのアヒルをレースに参加させたりできるようになります。

 アヒルが可愛くて遊びましたねぇ。


 本題の探索ですが、朱元達の側近という人と連絡を取ることができました。

 一度謎の暴漢たちにさらわれてしまいましたが、すぐに助け出します。

 朱元達は今、蚩尤門しゆうもんに狙われ身を隠しており、居場所がわからないと言います。

 黄天会こうてんかいのボスで藍帝の部下の斗牛トギュウが朱元達を狙っており、対立する組織であるヘブンズのレンが何か知っているかもしれない、と聞かされます。


 危険だ、邪道に落ちる、と止めてくれる秀瑛さんとほとんど喧嘩したような状態になり、文武廟を離れることになります。 


 ヘブンズがシマにしているエリアに入ろうとしましたが、見張りがいました。しょうがないのでたむろしていたヘブンズのメンバーをぶっ飛ばして、エリアに入れてもらいます。

 はめられてヘブンズのメンバーに囲まれまくり、袋叩きに合います(どう頑張ってもやられる仕様になっています)。


 目が覚めるとウォンが寝床にしている小さな船の上でした。ウォンにヘブンズのシマに入るのに必要なライターをもらって、探索を再開します。

 そしてレンに会うには500ドル寄付しなければいけないということがわかります。

 初見の私はメインストーリーを集中して進めていたため、お金がありませんでした。なので稼ぐ必要があります。


 『Ⅱ』では、港の荷物運び以外にも様々なお金の稼ぎ方があります。

 落とし玉、という、パチンコの釘がついたよう板の上から玉を落として、下の○の付いたポケットに入れた回数で勝敗を決めるギャンブルがあったり。そこで胴元になってバイトできたり。

 連打で力加減が決まるアームレスリングがあったり。特殊な条件で勝敗が決まるストリートファイトがあったり。

 その他やりごたえあるギャンブルがいっぱいです。


 一番よくやっていたギャンブルはダーツでした。一人でも普通に遊べるのですが、ところどころ、先客がいることがあります。その人に話しかけるとお金をかけてダーツ対決ができるのですね。強さによって賭ける値段も違ったりします。


 で、『一章』でダーツはアホほどやり込んだ私。結構な自信をもって対決していきます。一番賭け金が高い人にも勝ったのですが、一人、勝つと「もう一回!」と値段を釣り上げて勝負をさらに挑んでくる人がいました。そのもう一度に勝つと、さらにもう一回、と言われ勝負します。するとその人、目ん玉飛び出るくらい綺麗にど真ん中に当てるんですよ! 何回も!

 嬉しそうに「能ある鷹は爪を隠す」と言われます。後でもう一度プレイして確認してみると、その人、爪を出す前と後では、ダーツを持つ手が違うんですよね。なるほどチクショウ!


 まぁね。ギャンブルに負けてお金が無くなっても必殺セーブ&ロードですけど(卑怯)。


 そんなこんなありつつ500ドルを溜め、寄付を受け付けているヘブンズメンバーの所へ。

 レンに会うことになりました。レンに会って思ったことは、この人超怖そう! でした。目つきの鋭い人が好きな私でしたが、レンの目つきの鋭さは、本当に人を殺しそうな目つきをしていて怖かったのです。

 そんな私など知る由もなく涼は強気に、「朱元達に合わせろ」と約束し、金を渡します。直後、レンはナイフで攻撃してきました。


 『Ⅱ』から出た新しいQTE、コマンドQTEが発生します(それまでにも何度か出てきていましたが)

 ムービーが一瞬止まり、ボタンを押す指示がその瞬間で一気に出て、それを一気に押すというもの。

 レンのナイフ攻撃でのコマンドQTEはかなりのスピードで表示され、やられてしまいました。


 またウォンの船で目覚めて、レンを探すことになります。

 公園で見つけ、朱元達のことを教えろと詰め寄ると、「教えてほしけりゃついてきな!」と逃げられます。追いかけてレンが建設中のビルに逃げ込んだのをさらに追いかけます。

 屋上につくと組木をつたって逃げようとするレンが。そこに涼が飛び乗ると崩れて、レンともども下に駐車してあったトラックの上へ落下します。

 その時涼のポケットから飛び出た鳳凰鏡を見たレンは、「テメェには金の匂いがする」と今までとは気が変わったようなことを言い「九龍クーロン城へ行け」「俺様も一枚かませてもらうぜ」と言います。


 香港を出て九龍城へ行く前に、お世話になった人たちに挨拶します。

 このとき芳梅の好感度が高く、プレゼントを渡したりイベントを見ていると芳梅から告白されるのです。

 ジョイにも気に入られてるし、日本には原崎もいたし、それ以外にも結構好意を持たれている女性がいたみたいだし、涼はモテるなぁ……。私はなんでか涼に対しては、そんな目で全然見れないけど。


 秀瑛さんに外門頂肘がいもんちょうちゅうという、敵の攻撃をかわすと同時に攻撃できる技を教えてもらい、九龍城に旅立ちます。

(でもねー、敵の攻撃を読んで技を出すって私できないから、全然この技が出せないんだよねー)


 さて、なんだか長くなってきましたから一度ここで切りますね。

 なんだか回を重ねるごとにあらすじが詳細になっていっているような気がします(汗)。詳細に書いてしまうというのもありますが、『Ⅱ』は『一章』以上にいろいろ盛りだくさんなんです。

 とか言って分けといて、後編がメッチャ短くなったりしたら恥ずかしいな……。逆に中編とかになったりして……。またぼちぼち書きます。

 ではまた、後編でお会いしましょう。


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