『BIO HAZARD』【SS・DS】『biohazard』【PS3】

 超有名で大好きなゲーム、『バイオハザード』を語ります。

 そこそこホラーゲームに耐性がついていて、ホラーゲームをさして怖がらずプレイできるようになっていた私を、恐怖のどん底に突き落としてくれたゲームです。


 ゲーム雑誌で「超面白そうなホラーゲームがある!」と惹かれてすごく欲しかったのですが、当時出ていたのはプレステ版だけでした。そして私はセガサターンを持っていたのですが、プレステは持っておらず……。

 のちにサターン版がおまけ付きで発売されて歓喜。

 今でもおまけでついてきた小説は持っています。


 有名なゲームですが一応どんなゲームなのか説明を。


 猟奇殺人の捜査に、特殊部隊のS.T.A.R.S.のブラヴォーチームが出動するが、行方不明になってしまいます。

 続いてアルファチームが出動し、墜落したヘリとパイロットの遺体を発見。直後、皮膚が腐っている犬のような化物に襲われます。

 そこで洋館に逃げ込むのですが、その洋館にも様々な化物が蠢いているのでした。

 化物を退けながら、館の謎を解きながら、彼らは脱出を目指します……。


 ゲームの視点は、まるでたくさんの監視カメラで見られているような、様々なアングルからの客観視点。

 その視点で、キャラクターをラジコン操作します。左右を入力すると、キャラ自身から見ての左右を向く感じです。


 当時初めて出た操作システムで、慣れるまでなかなか操作が難しく、フラフラして曲がることもままなりませんが、個人的には慣れればこの操作が一番やりやすいと思います。


 リメイク版だと左スティックを、上に倒せば画面奥に、下に倒せば画面手前に、キャラがどちらに向いていようと左に倒せば画面左に、右に倒せば右に、キャラが移動する操作方法に設定することができます。ですが、これだとアングルが変わった時、変わる前と反対の操作が要求されるアングルになることがあり、変な動きをしてしまうことがあるのです。

 なので私はリメイク版もラジコン操作でプレイしていました。


 ゲームを始める前に操作キャラクターを、ジルとクリスの二人から、どちらにするか選びます。

 ジルがイージー。クリスがハード。

 もちろん初見なのでイージーのジルを選びました。


 洋館に逃げ込んだS.T.A.R.S.のメンバーたち。ですがクリスの姿が見当たりません。

 そこに銃声が響きます。ジル(私)とバリーの二人が調査しに行くことに。

 隊長のウェスカーは「私はここ(玄関ホール)を確保しておく」と言ってそこに留まります。

「確保ってなんやねん。いっしょに行けばええやろ!」

 私と、隣で見ていた兄が突っ込みます。確保する意味が分からなかったのです。いまだにこの『確保しておく』はネタとして話をします。


 ジルとバリーが食堂を探索すると、血痕が見つかります。バリーがそれを調べている間、ジルは他の場所を調べることに。

 廊下に出ると何やら奇妙な音が聞こえます。その音のする方に行ってみると……人の形をした化け物がブラヴォーチームの一人を食べているのです。


 ゾンビとの初遭遇です。怖すぎたのでしょうか、なぜか私はその初遭遇の時の印象を憶えていません。とにかく慌てて覚束ない操作でバリーの元に急いで戻ったのを憶えています。

 銃弾三発でゾンビを倒してくれたバリー。頼もしいのですが、ウェスカーが行方不明になり、別行動で手分けして探すことに。孤独感に恐怖が積み重なっていきます。


 ガシャーン! と飛び出てくるゾンビ犬にビビりまくり。

 トラップに引っかかり、その時はバリーが助けてくれましたが、次に遭遇した二体のゾンビを見て心が折れました。

 バリーも助けにきてくれない、一人でこんな怖い敵に立ち向かうのは無理! と。

 やめたくなりましたが、横で見ていた兄が無慈悲にも許してくれません。半泣きになって震えながらプレイしました。


 しかしなんだかんだで、その恐怖感と、高難易度、程よい難易度の謎解きのこのゲームにどんどんのめり込んでいきました。


 あの時、兄は挫折しそうな私を止めるべきではなかったのです。

 うちの家族は全員、ホラーが大嫌い。テレビ番組の『モニタリング』のホラー企画でも「気持ち悪い」というレベルでホラーが嫌いです(幽霊とか出るのはドッキリだってわかってるのにビビる)。


 しかし私だけが(それまでそこそこ好き、だったのですが)『バイオハザード』をキッカケに過激なホラー大好き人間になってしまいました。

 テレビでホラーモノを見たりプレイしたりしていると、家族を超ビビらせてしまいます(汗)


 そんな何やかやとありつつ終盤、ベストエンディングルートのみに出現するラスボスに挑むことになります。


 だがしかし! なんと! 弾がない!


 いや、弾はあるのです。グレネードランチャーの弾がたくさん。しかしそれを打ち出すグレランがないのです。弾が出たけどグレラン本体はいつ出てくるのだろうと思っていたにもかかわらず、ずっと見つからず最後まで来てしまったのです。


 あとで知りましたが、結構序盤で手に入るんですね。特にキーアイテムが落ちてるわけでもない、仲間の遺体があった部屋で、その遺体の足元に転がっていたのですね。それに気がつかず……。

 特に用のない部屋なので一度しか入らなかったというのも、気づかなかった原因かもしれません。


 そんなわけで撃つ弾がなく、前のステージに戻って弾を探しに行きたいけれど、すでに戻る道は封鎖されています(というか戻って探すという発想がそもそもなかった)。

 しかもセーブデータは常に上書き保存しているので、前のセーブデータにもどって……ということもできません(当時は複数セーブデータを取っておくという発想がなかった)。

 いまの私ならラスボスもナイフ一本で倒すことができますが、初見でそんなことができるわけもなく……。


 クリアする道が閉ざされた……。


 絶望した私はまた最初からゲームを始めるのでした……。


 そんな初見プレイでしたが、ハマりまくりクリス編のクリアはもちろん、ジル編クリス編共に隠し武器の無限ロケットランチャーも出し、どこに記録が残るわけでもないけれど、ノーセーブクリアもしました。うっかり大岩につぶされたときは叫んだなぁ……。


 そんなお気に入りの『バイオ』でしたが、新しいハードが出るとともに、サターン本体も簡単に出せないところに片付けられてしまいます。

 気軽にプレイできなくなりましたが、ある時DS版が出ていることに気がつき購入します。

 DS版にはDS版だけの謎解きがあったり、タッチペンを使うギミックなどがあったり、いきなり主観視点になってタッチペンでナイフを操り、迫ってくる敵と戦うミニゲームなようなものなどが追加されていました。


 その中で難しいのが人工呼吸です。

 サターン版では瀕死の仲間を見つけた時、血清を取りに行って助けるのですが、そこがDS版では人工呼吸に変わっていました。DSのマイクにタイミングよく息を吹きかけるのですね。

 これのコツが全然わからなくて、仲間を死なせてばかりです。

 どうやったらできるのかと、直前でセーブしてロードを繰り返したのですが、一度も成功しませんでした。


 のちにリメイク版(オリジナルは大文字表記。リメイクは小文字表記)もPS3でプレイ。

 新しい部屋や謎解き、新しいボス戦も追加されて、オリジナルをプレイしていてもなかなか歯ごたえがあるゲームになっていました。


 ゾンビを倒してその死体を放置しておくと、素早さと攻撃力が上がって復活する、なんてこともあったり。

 倒した後に灯油とライターを使ったりして死体を燃やしておけば防げるのですが、その二つのアイテムは持ち歩くのにはアイテム欄を圧迫するという、また難易度を上げる作りになっています。


 そんなリメイク版でしたが、トロフィーはコンプリートしました(トロフィーとはPS3やPS4などのゲームで、決まったあることを達成すると『○○のトロフィーを獲得しました』と表示が出て記録してくれる機能のことです)。

 一番大変だったのが、ノーセーブクリアのトロフィー。無限ロケランを引っ提げて挑むも、うっかり死ぬこともあり。


 一番やっちまったな、という死に方は、終盤で、倒したゾンビはまだもう少し復活しないだろうと思って放置したとき。もう一度そこを通る時、少しでも振動を与えると大爆発を起こすアイテムを持っていました。

 しかし予想に反してゾンビは復活して素早い動きで襲ってきました。

 走ると爆発する、と慌てた私は何を思ったのかロケランを撃ってしまいます。

 もちろんアイテムは爆発してゲームオーバー。

 ( ノД`)シクシク…


 以上が『バイオハザード』の思い出です。


 『バイオ』シリーズは


 『0』~『7』

 『CODE:Veronica』

 『リベレーションズ1』『2』

 『クロニクルズHDセレクション』

 

 をプレイしています。


 それらの中でいくつかまた語るかもしれません。

 では、また語りたくなった時に。


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