『プリンス・オブ・ペルシャ』【SFC】

 おおっと。気づけばスーファミのソフトを語りまくっております(笑)

 今回はスーファミの『プリンスオブペルシャ』です。

 これはスーファミのソフトですが、結構大人になってから初めて遊んだソフトですね。


 テレビ番組の『ゲームセンターCX』で、有野課長(よゐこの有野晋哉さん)が挑戦していて、挑戦時間が長くなり、前後編で回をまたいでの放送でした。

 その前編を見てすぐに面白そうってなり、気づけば兄が買ってきていました。


 謎解き要素が強い作品なので、どうやって語ろうかと思っていて、(って言うかそんなに面白いエピソードもないので)今まで語れずにいたのですが……やっぱり語りたいので、所々の謎解きのネタバレあり、なことをご了承願える方のみ、読んでいただければと思います。



 ペルシャの国の国王は、腹心のジャファーに国政を任せ、姫を残して遠征します。

 姫には恋する若者がいましたが、国を自分のものにすることを企てていたジャファーは、部下に命じ、姫と若者を捕らえてしまいます。


 若者は地下に連れて行かれ拷問を受け、牢屋に閉じ込められてしまいます。

 姫は、城の最上階に閉じ込められ、ジャファーに求婚されます。奪い取った権力を不動のものにするための結婚です。

 結婚か、死か。二時間のうちに決めなければいけません。


 その頃、若者はかろうじて牢屋を抜け出していました。

 地下から、姫の元へと向かいます。



 というプロローグですが、物語の通り、二時間でクリアしなければいけません。

 二時間でクリアできるゲームかぁ、簡単なんじゃない? とか思ったら飛んでもありません! 単純に進めると、二時間では半分も進めませんでした。


 ならばどうやって二時間でクリアするのか、というと、ステージごとに先に謎解きをどうするのかを調べて、なるべく最短の道を憶えたらリセットし、タイムカウントがリセットされた状態で、そのステージを最初からやり直すという手段にでるのです。

 それを有野課長は「ロケハンするぞ」って言ってましたね(笑)


 パスワードはクリアしたステージ数と、自分の最大体力の数と、それまでかかった時間が記録されています。

 リセットボタンを押しても、プレイ中のステージのパスワードは入力済みになっていますから、何のためらいもなくリセットボタンを押せます。

 ロケハンをしてリセット。タイムロスした、リセット。もっとここは時間を短縮できるんじゃないか? リセット。

 っと、リセットの嵐になります(笑)


 操作が独特なためか、ゲーム本編に行く前にトレーニングモードをプレイできました。

 画面はスクロールするのではなく、画面端っこに行くと次の画面へ、という感じになっています。


 大体一画面に、三階分の足場があり、足場の淵に手をかけて登ったり下りたりする感じです。

 二階分の高さから落ちるとダメージで、三階分の高さから落ちると即死です。

 淵からぶら下がった状態から降りると、一階分高さを稼げて、その分を安全に行けます。


 本編が始まってすぐ一画面降りると、一見、進む道がないように見えていきなり悩みましたが、踏むと崩れる足場があるので、崩れたところから降りていきます。


 降りたところから右に行くと敵の兵士がいます。

 もちろん丸腰の主人公。武器を持っていない状態で敵に向かっていくと、一刀両断されてしまいます。


 序盤なので即死トラップは少ないですが、スイッチを踏むと動く鉄格子のギミックがちらほらあります。踏んだら開くスイッチと、閉じるスイッチがあるので、よーし開いたぞ、と進んでいると、ガシャーンっと閉まって、なにー?! ってなります(笑)


 ステージを探索すると剣を見つけることができ、敵と対峙すると戦闘モードが発生するようになります。

 ダメージを喰らうと「うっ!」という声と共に画面が赤く光ります。なんだか超痛そう。


 ステージクリアの扉に入る時、上ボタンを押すのですが、扉が開き切る前に上ボタンを押すと、ジャンプしてしまいます。ジャンプは常に、上の階の淵に手をかけようと手を挙げる動作をするので、手を上げながらジャンプしてるわけです。

 クリアしたぞ、バンザーイヾ(*´∀`*)ノってやってるように見えます(笑)


 少しずつ強い兵士が出るようになったり、即死トラップも増えていきます。

 落ちた穴の下にトゲがあって、それに刺さって死ぬのは当然ですが、近づくと、何もない床からいきなりトゲが出てきて刺さる、という仕掛けがあったりします。

 それを走って踏むと即死です。ゆっくりと一歩ずつ歩くことができるので、それでトゲを踏まずに行くことができます。あるいはジャンプで越えることもできます。


 序盤で苦労したとよく憶えているのは、連続ジャンプ地帯ですね。


 鉄格子を開けるスイッチが、連続ジャンプしないといけない場所の、一番右にあります。そして、そのスイッチで開く鉄格子が、左に四画面向こうの、一番左にあります。

 スイッチから離れると、鉄格子はゆっくりと閉まっていってしまいます。なので、四画面ある連続ジャンプ地帯を、素早く移動しなければいけません。


 速くいかなきゃ! と思うと焦ってしまって、全然成功しません。

 穴から落ちて、即死するともちろんステージの最初からです。ていうか、死んだら死ぬ前にカウントしていた時間は戻らないので、リセットです。

 しかも、まだ序盤のステージです。

 そんな状態でこの難しさだと?! と戦慄しました。

 全体的な難しさはその時、想像した通りでしたが、しかし、妙な中毒性があり、私をこのゲームに没頭させていくのでした。


 ステージをクリアすると、時々お姫様の様子が映ります。

 ジャファーが出した、二時間の砂時計が部屋の中央に置かれています。

 一回目、お姫様の様子が映った時、不安そうにその砂時計の前に立っていました。

 しかしステージ3をクリアしたとき、え? ベッドでくつろいでる……。

 ま、まぁ、ずっと立ち続けてるのもしんどいけど……。座ってくれてもいいけど……。けど……。



 戦闘している場所の近くで、ギロチンとかのトラップが動いていることがあります。それに敵をひっかけると一発で勝利です。

 なので、敵の背中の方にトラップがある、という状況をつくりたいわけです。その状況で、防御されようともとにかく攻撃して、後ろに下がらせせ罠に引っ掛けるわけですね。


 最接近してボタン(何のボタンだったか思い出せない)を押すと、体を入れ替えて、立ち位置を交代できるので、敵の背にトラップがある状況をつくることができます。


 でも、その最接近してボタンを押す、ってのができないぃぃい!


 だって近づいたら攻撃されるじゃないですか。全然近寄らせてくれないんですよ。

 プレイ動画とか見てたら、みなさん、サラッとやってますけど、私はできない。みなさんどうやってそのタイミングを見極めてるんでしょうか……。


 でも、敵が罠にかかると確信した瞬間、剣をおさめる主人公がちょっとカッコよくてそれを見たくて、頑張る私でした(笑)


 進めていくと、ステージクリアの扉を開くスイッチを押して来た道を戻る道中、最初はなかった大きな奇妙な鏡が道を塞いでいる、という場所に直面します。

 この鏡に阻まれたところ、結構悩みましたが、ダッシュジャンプで鏡を突き破るのだと気がつきます。すると、鏡から、もう一人主人公が現れます。そのもう一人の主人公は、また別の意思を持っているようでどこかに行ってしまいます。


 ゲーム中盤辺りから、中ボスが出てくるようになります。その中ボスの大臣には苦戦させられました。

 ピンク色の服を着た、かなり太めの人物です。……魔人ブウみたい。


 戦闘音楽も違い、他の雑魚とは違うというのがすぐにわかります。

 そしてなんだか本当に強い! 

 戦闘は、『攻撃する』と『攻撃してきた相手の剣を弾く(防御)』の二つの動作ができます。あとは前に踏み込んだり、後退したりですね。

 そんな単純なルールの戦闘ですが、他の敵と比べて防御の回数が多いのでしょうか。本当に全然倒せませんでした。


 それでたどり着いたのが、ひたすら攻撃、防御、攻撃、防御……と、ボタンを押し続ける、というもの。

 攻撃をすると、相手にはじかれます。そしてすかさず攻撃してきます。そのすかさずしてくる攻撃を弾くために、すぐ防御し、こっちもすかさず攻撃するためにすぐに攻撃する、という、作戦に出たのです。


 そうすると、相手に攻撃を弾かれて、カキッ! こっちが攻撃を弾いてコキッ! と、向こうに攻撃が当たるまで、ずっとカキコキカキコキカキコキ……ってやる羽目になります。

 大臣戦はまだそこまで長くカキコキやらずに倒せましたが、後々出てくる中ボスとかラスボスのジャファーとか、もう永遠にカキコキするのではないかと思うほど長々やってました(笑)


 その、カキコキするとき、親指一つで、二つのボタンを素早く交互に押す、ってのがなかなかしんどくて指が釣りそうになりました(笑)


 ある場所で、超高所からダイブしないといけない場所がありました。

 もちろんそのまま落ちると死んでしまいますから、近くにある浮遊薬を飲みます。落下の速度を遅くする薬です。


 そんな薬はここしか出ないので、はじめ飲んだ時、主人公の体の色が変わり、「なんじゃこりゃ!」ってなって、でもそこしか行く場所がないので、右に向かって大きな穴に飛び込みます。


 右を向いて飛び込んだので、少しづつ画面右に行きつつのゆっくりダイブ。

 おお、これなら安全に着地できる……と安心したところで見えた、左の方にある足場。そこに、体力の最大値を増やすことができる薬が置いてありました。

 ここでそれを逃すともう二度ととれないだろうと察した瞬間、「左! 左に行きたい!」ってなりましたが、ゆっくりと言えど落下中のその時には方向転換ができず、着地したときの気分は進めた喜びよりも_| ̄|○ って感じでした。

 

 ある場所で戦闘して、絶対にそいつを倒せないという状況に陥ったことがあります。

 一階分登ったすぐそこに兵士がいました。もちろん、登ったらすかさず戦闘です。が、どうにもうまくいかず、敵に押されて後退することに。

 そして押され続け下がり続けたら、自分が一階分下に落ちちゃったんですね。


 で、すぐにまた戦闘しようと登るのですが、敵はその登るために手をかけるもうすぐそこにいるので、戦闘が始まるどころか、登ったらすぐに押し出されて落ちてしまいます。何度やっても何度やっても落とされてしまいます。

 

 その道に進むルートは他になく、通れなくなってしまいましたとさ。



 そして、鏡から出てきた自分の分身と対峙する時が来ます。

 ここはスーファミの『プリンスオブペルシャ』あるあるかもしれませんね。


 剣を出してきた分身と対決するわけですが、元々は自分自身である分身です。自分、相手、どちらが攻撃を喰らっても、どちらにもダメージが入るという、奇妙な状況に陥ります。

 攻略法がわからず、何度も自分で自分を傷つけ、自分に殺されるという事態になりました。

 しかし、なにで調べたのだったか、説明書があったのだったか、憶えていませんが、剣を納めることができることを知ります。


 剣、納められるんかい! と、何で調べたのか憶えてないくせに、ビックリしたことだけはすごく憶えています。

 そして二人は元の一人に戻るのでした。


 剣を納めることができるのを知った、次のプレイでは、普通の戦闘で剣を納めて逃げる、という戦法も使いだしましたね。


 ところで、体力の多い中ボス戦。慣れると案外あっさり倒せるようになります。なぜなら壁ハメできるから。

 なるべく積極的に攻撃して、敵を後退させ壁際まで追い詰めると、一方的に攻撃できるようになります。


 一方的に攻撃できると、連続で攻撃を喰らってる敵の動きが、ぐにょぐにょ変な動きで滑稽なダンスを踊ってるようで、ざまぁ( ̄ー ̄)ニヤリ って感じに優越感に浸れます(ゲス顔)


 一番ショックだったことは終盤のステージの、二画面にわたる連続ジャンプ地帯です(また連続ジャンプ地帯で苦労してる)。


 狭い足場を連続でジャンプし、手前に地面のない鉄格子の中に入らないといけません。

 鉄格子の上に掴めそうな小さな足場があるので、そこに捕まればいいのかと思いつつも、連続ジャンプが成功せずに掴むことができずに、イライラと絶望感が混ざったような気分になってくるくらいやり直します。


 そしてついに、鉄格子の上の小さな足場を掴めたのです!

 やったー! と思った途端、その掴んだ足場がぐらぐら揺れ、落下。

 もちろん、それを掴んでいた自分も落下。……。_| ̄|○


 鉄格子の下の部分を直接掴むのが正解でした。


 今よく考えたら、上の足場を掴んでも、鉄格子の所の地面に行けないから、落ちなくても詰んでたんじゃないだろうか、ということに今さら気づきました。


 ラスボス戦前の最終ステージでは、謎解きがより複雑になって苦労しましたが、それより印象に残っているのが、高所からのダイブ!


 ステージは横にも縦にも長くて、縦に、五画面分ぐらいあったでしょうか、とにかく縦に長いステージでした。

 そこで見つけた、五画面を一気に降りられる場所。

 なにも邪魔がなく、一番上から下まで降りることができるその場所の一番上から、ダイブ!


 すると、高速で落下し、下の画面、下の画面、と次々と画面が切り替わります。それが妙にダイブしている感じが実感できて楽しくて、何回もダイブしました(笑)。

 もちろん死ぬんですけどね。落ちた時も妙に叩きつけられた感じがあって、めっちゃ痛そうです。でも飛ぶ(笑)


 中ボスラッシュがありますが、あまり苦労した記憶がありません。

 初見ではそれなりに苦労したかもしれませんが、慣れた後には、壁ハメ祭りになります(笑)


 ラスボスのジャファー戦は苦労しましたね。

 最初は魔法らしきもので遠距離攻撃をしてきて、なかなかそれがうまく捌けずいて、しかも、それが時々即死攻撃で、苦戦しました。


 そして、途中から剣での対決になりますが、前述のカキコキを本当に延々とやってるという戦闘になります。ダメージを与えるか、私の指が釣ってダメになるかの戦いです。


 そんな苦戦の末、ジャファーを撃破します。


 時間切れの場合、ジャファー戦はなく、姫もおらずにバッドエンドです。


 ジャファーを倒し、姫が捕らわれている部屋に向かうと……そこには姫がいました。

 嬉しそうに、今までの緊張がすべて解かれたように、強く抱き合う二人に、ちょっと涙が出そうになりました。


 やがて二人は結婚し、主人公は若きプリンスとなり、幸せに暮らしました。



 謎解きもアクションも、本当に楽しいゲームでした。ロケハンで頭脳を試され、本番でいかに素早くいくかとアクション面で試され。


 絶妙なバランスの難易度が、とても面白いと感じる作品でした。


 そう言えばこのスーファミ版にハマった時、PS2の『プリンスオブペルシャ』を見つけて購入してプレイしました。

 その当時は、もう次々ゲームを買ってしまうようになっていたため、やり込まなかったのですが、面白かったという記憶だけがあります。

 なんか隠し要素で、スーファミ版を遊べる、とか攻略サイトで見ましたが、見つけられませんでしたねぇ。


 それではまた次回で。

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