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『絶体絶命都市3 -壊れゆく街と彼女の歌-』【PSP】

 今回は震災が起こった時の災害マニュアルも収録されている、舞台の島で大震災が起こるアクションゲーム、『絶体絶命都市3』をプレイしつつ語りたいと思います。

 今回は全部のプレイを語っていると長くなってしまうので、七千字くらいで語れる、区切りのいいところまでプレイしていこうと思います。続きが気になる方は、プレイする、もしくはプレイ動画などを見て下さいね。


 どんなゲームか伝われば幸いです。

 

 『1』『2』もプレイしているのですが、『3』を一番多くプレイしています。面白さ、っていう点で、どれかが劣っているとかはないと思いますが、『3』の歌が好きなんです。


 リアルな見た目だった『1』『2』と比べると、作風が変わって、可愛い感じの見た目になっています。

 シリーズのストーリーには特につながりはありませんので、『3』から語っても何も問題ないと判断しました。


 主人公は男の子と女の子から選べます。どちらも大学一年生です。ストーリーには特に変わりありません。恋愛面の所でも変わりません……。なので女の子を選んだ場合、少しだけ同性愛的な発言があり、苦手な方は少し注意が必要です。

 それを考えて今回は男の子の高坂こうさか直希なおき君の方を選びました。


 新大学生の高坂直希君は、島にできた新しい都市セントラルアイランドの大学に通うため、セントラルアイランドにバスに乗ってやってきました。

 バスが海底トンネルに入った所からゲームはスタートします。

 バスの中では他の乗客の楽しそうな話声が聞こえてきます。そこでふと、この春から僕も大学生だ。大学生活か……と物思いにふけります。ここで選択肢です。以下の選択肢がでました。


・勉学に励み、この頭脳に磨きをかけねば。

・サークルに合コン、四年間遊びまくるぞー。

・大学に行けば運命の出会いがあるかも!

・とにかくアルバイトをして学費を稼ごう。

・神様! 留年だけはしませんように!

・むしろ高校生に……あのころにもどりたい……。

・結局何も変わらないさ……。


 彼の性格がどんななのか一切わからない選択肢ですが、どの傾向の選択肢を多くしたかによって、彼の性格が変わっていきます。

 とりあえず『大学に行けば運命の出会いがあるかも!』をなんとなく選んでみました。

 そのあと二つほど選択肢が出ましたが、どちらも彼女欲しい、みたいな選択肢を選びました。


 すると彼は、気合入れて頑張るぞ! と心の中で気合を入れます。情熱型になったみたいです。


 その途端、大きな地震が起きました。気がつくとバスの天井がひしゃげており、這い進むことしかできなくなりました。周りの乗客たちの息は、どうやらないようです。

 何とかバスから這い出ます。するとトンネルの天井が崩れてきました。走って逃げます。

 また地震が来たのでしゃがんで踏ん張って、転倒を防ぎます。


 進むと、真っ黒い煙が立ち込めていました。立って歩いていくのは煙を吸ってしまうので危険です。

 ここで、災害マニュアルが表示されます。読むかどうかは、イエス、ノー、で決められます。ノーを選んでも後でまとめて読むことができます。

 ここでは煙からの避難について書かれていました。

 煙の危険性に関してと、口、鼻にあてるハンカチやタオルは、できるのなら水に濡らすといいと書かれていました。


 そんな風な解説がその時々にあった場面で出てきます。プレイの際は読んでみるとなかなか勉強になりますよ。

 ……頭に入ってる? と聞かれたら、い、一部は……としか答えられませんが(汗)


 HPとストレス値(以下ST)があり、一本のゲージで表示されています。

 ダメージを受けるとHPが減るのは普通ですが、ストレスを受けるとSTが増え、HPの最大値を圧迫して減らしていきます。なのでなるべくストレスを受けない行動が必要です。何もしなくてもSTは徐々に溜まっていくので注意です。

 煙を吸うとストレスが膨大なので、先ほど拾ったハンカチを装備し(ゲーム開始時は手ぶら)、しゃがんで煙だらけの所を通っていきます。


 すると太った男が、煙の中で悪態をついていました。電話していたようですがつながらないようです。そのままどこかへ立ち去っていきます。

 男がいた所で、車の下敷きになった人が亡くなっていました。STが増えます。

 その人のものらしき、からっぽのリュックが落ちていました。悪いと思いながらも、緊急事態なので使わせてもらうことにします。


 進むとベンチがありました。ベンチに座るとセーブができ、HPとSTを回復できます。


 さらに進むとどこかから声が聞こえました。瓦礫と車の下敷きになっている女性を見つけます。

 ここで選択肢です。


・「車を持ち上げるための道具を探してくるよ」

・「何とかするからもう少しの間我慢してね」

・「痛いかい?」と訊ねる。

・気づかないふりで立ち去る。


 一つ酷い選択肢がありますが、スルーして、道具を探してくると伝えました。

 探すと、穴に落ちかかっている車の上にジャッキがありました。しかしジャッキを取りに行ったら自分の体重でバランスを崩し、車が傾いて落ちるかもしれません。しかしやるしかありません。


 車にのぼり、ゆっくりとジャッキに近づきます。そしてジャッキを拾った途端、地震が起こりました。このままでは転倒する。しかし、早く逃げなければ車も落下するかもしれない。しかし慌てずにまずはしゃがんで踏ん張ります。

 地震がやみ、立ち上がろうとした途端、他の車が動いてぶつかってきました。

 その振動で倒れそうになり、また踏ん張ります。しかし車がゆっくりと穴の方に進んでいます。

 慌てて逃げます。命からがら逃げることができました。


 ここ、毎回絶対、一回は死ぬんですけど、今回はひさしぶりで、車がぶつかってくるのを忘れていて、おろおろして立ったりしゃがんだりしたのがちょうどよかったようで(笑)一発でクリアすることができました。

 女性の所に戻り、ジャッキを使って彼女を救出しました。


 彼女は高坂君が来るよりも前に人が通って呼びかけたが、無視された、酷いよね、と話します。

 そして以下の選択肢。 


・「確かにそれは酷いね」

・「慌てていて気づかなかったんじゃないの?」

・「その人は助かりたい一心だったんだ」

・「酷いのは君だ! 君の顔だ!」

・「酷いのは君だ! 君の心だ!」


 とても酷いですがネタ的に選択したくなるセリフが二つありますが、これを選ぶのは少し心が痛むので止めて、彼女に同調しました。


 彼女は本条ほんじょうさきと名乗りました。こちらも応えてウインクしながら自己紹介してみます。

 若干引かれたようです。


 歩き出そうとしましたが、彼女がふらついたので、一度ベンチで休みます。

 年齢を訊ねられた時、またネタ的な選択肢がありましたが、まじめに十九歳だと答えると、彼女は「私の三つ下かぁ」と言いました。


 本条さんが元気になりましたが、そろそろここで中断しようと思い、セーブのためにまたベンチに座ります。

 セーブの時も本条さんは一緒に座ってくれます。

 実は彼女には高坂君への好感度があって、好感度が高いと近くに座ってくれるようになります。

 今回は気ままに選択肢を選んでいるので、果たして彼女の好感度はどうなるのか……?


 一人ではどけられなかった瓦礫を二人でどけ、できた穴をくぐって進むと地震が。天井から大量の水が流れてきました。海水のようです。走って逃げて、階段を見つけ、地上に出ることができました。


 しかし地上もひどい有様でした。ビルからは火が出ており、モノレールが壊れています。道路は大きく割れていたり、大きく段差ができていたりします。

 二人に絶望感が漂いますが、学校が避難所になっているはずだから、向かうことにします。


 地震が起こり、ビルの屋上から落ちてきているのでしょうか、いくつもの車が降ってきます。

 避けながら走る場面ですが、『1』のプレイ動画を見た時に言われていた法則、“同行者の近くは安全”を実践し、本条さんの隣で走ることにしました。『3』でも同じかどうかは知りませんが、やはり安全に抜けることができました。


 一難去って、落ち着いて進んでいると、本条さんが何やら鼻歌を歌っています。それに気づいた高坂君には、


・「耳障りだ!」

・「耳障りだ! それに君は目障りだ」


 なんて選択肢が出ましたが、無難に「歌上手だね」と言っておきました。その曲はまだタイトルがない曲で、本条さんが作ったそうです。


 道路にかなりの段差ができていました。一度そこを下りないと通れないようです。

 走っているとき、地面がなくなるとジャンプするシステムです。ゆっくり低い段差を選んで降りていけばダメージを受けないですみますが、その時うっかり走っていたんです。


 そして段差に差し掛かってしまい、想定していないジャンプをしてしまいます。

 かなり高所からのダイブ。かなりのダメージを受けてしまい瀕死になります。毎回のプレイでは回復アイテムってほとんど使わないのですが、久しぶりに回復アイテムがありがたく感じました。


 今度は段差を登るために消防車の梯子を登っていました。するとどこかから銃声が。途端、よく見えませんがおそらく消防車でしょう、爆発して梯子が傾き始めます。転倒しないように踏ん張りつつ、走って上の道路に飛び移ります。

 ここ、結構失敗することが多いのですが、一発でクリアすることができました。今のところ一度も死んでいません。めずらしい。


 銃声がしたビルに入ると、序盤で煙の中で電話していた男が殺されていて、銃を持った眼鏡をかけた男がいました。眼鏡の男は二人に「ここで見たことは忘れろ」と言って立ち去ります。


 夕方になり、空が赤くなります。そしてふと気づくと、竜巻が発生していました。しかも車などの物だけではなく火をも巻き上げているのです。

 火災旋風という現象です。防災マニュアルが読めます。この火を巻き上げる竜巻は本当に起こる現象なのです。


 ここはこのゲームの一二を争う難所なのではないでしょうか。

 火災旋風が火を次々と降らしてくるのです。

 一度その火に当たると怯んで一時的に動けなくなります。そこにまた火が降ってきて、動けなくなり、また火が降ってきて……と悪いパターンにハマり、すぐにゲームオーバーです。ちょっと理不尽。

 そういえばここが回復アイテムの使いどころなのに、さっき段差から間違って飛び降りた時に使っちゃった……。


 火が降ってくるところは地面に影ができるので、よく見て避けて走ります。

 二か所の場所を火が塞いでいます。一つは進行方向に。

 もう一か所は、トラックの下から何かのアイテムがあるのが見えます。しかし後者は罠です。苦労してそこまで行って消火器を使っても、また消火器が落ちてるだけで何もありません。


 結構な回数死にましたが、何とか突破しました。せっかくだから死んだ回数数えとけばよかった。


 落ち着いて、本条さんがふと気づきます。夕方ってこんなに暗かったっけ、と。

 街の明かりがすべてついていないので暗いのです。


 夜に動くのは危ないので、近くのビルに避難して夜を明かすことにしました。

 最初は別々のソファに座って話をしていましたが、隣に座らないかと誘ってみます。そうすると、座ってくれました。

 本条さんが高坂君は何しにこの島に来たのかと訊ねて来たので、本条さんに会うためだと答えておきました。


 本条さんは地震が起こる前はどこに行こうとしてたのかと訊くと、以前は看護師をしていたが、やりたいことがあって島を出ようとしていた、と答えてくれました。やりたいことは何かは、言いたくなさそうだったので訊きませんでした。


 さらに近くに来ないかと誘ってみると、近くに来てくれました。昼間、本条さんが歌っていた歌を歌ってみると、少し嬉しそうにしてくれました。


 翌朝、歩いているとホテルらしき建物から女の子の声がしました。建物の中に入ってみると、ほとんど床が崩れてしまっている二階の、ほんの少し残った床に、女の子がいて救助を求めていました。しかし一階からでは助けられそうにありません。

 建物の中を探し回り、梯子を見つけ救助します。


 ブレザーを着た、おとなしそうな女の子でした。彼女は羽月はづき彩水あやみと名乗ります。

 足を怪我していたので本条さんが応急処置をしましたが、早く消毒しなければと本条さんは言います。

 三人で避難所に行くことになりました。外に出て少し歩くと、地下街への入り口がありました。

 本条さんが、ここには薬局があったと言って、羽月さんには待ってもらって、二人で薬局に行くことにします。


 しかし災害マニュアルで実は地下街は危ない、と解説されます。が、彼らはマニュアルを読めないので入ってしまいます。


 地下街もやはり崩れているところが多く、大きく空いた穴を、梯子を橋代わりにして渡ったりして進みます。

 セーブするためベンチに座ると、少しだけ本条さんが近くに座ってくれている気がします。好感度が上がってきたようです。

 薬局の前まで来ると、羽月さんが走ってきました。自分のために迷惑をかけるのが気になって来たようです。


 三人で薬局に入り、かなり荒れた店内で消毒薬と包帯を探します。

 高い段差の前で前進すると、段差を登るのですが、カウンターも段差扱いで乗ってしまいます。ものすごく行儀が悪いみたいに見える……。


 消毒薬と包帯を見つけ、本条さんに渡します。本条さんはちゃんとカウンターにお金を置いていきます。

 確か『1』の主人公たちはコンビニの商品をタダで持って行っちゃった記憶があるのですが、本条さんの対応の方が正しいです。お金がなくて緊急で商品が必要な場合は、後でお金を払う旨の手紙を置いて、ちゃんと後でお金を払うのが正しいとマニュアルで解説されています。


 薬局を出ると、地震が起こり、ガスの臭いがするのに気がつきます。地下なので充満するのも時間の問題です。急いで逃げることにします。

 来るとき登ってきた段差で間違ってジャンプして、穴に飛び込まないように注意しながら、急ぎつつも慎重に行きます。


 外にたどり着いた時、爆発が起こり、爆風に巻き込まれ吹っ飛んで気を失います。気がついた時には、羽月さんが誰かと話していました。殺人現場で会った、銃を持っていた男でした。


 彼は氷川ひかわと名乗り、刑事だと言います。羽月さんとは、彼女の家族と昔付き合いがあったのだと言います。

 一通り話をすると、彼は立ち去っていきました。


 羽月さんは、足の治療が終わると、さっきの人を追いかけるのでここでお別れです、と言います。

 本条さんがせめて食べ物を分けてあげましょうと言います。選択肢で全部渡すことにしましたが……記憶が正しければ何も食べ物を持っていなかった気が……。いったい何を渡したんでしょう。


 二人で避難所に向かっていると、壊れた柵で閉じ込められている母娘を見つけます。自警団が救助に来ると言っていたけれど、まだ来てくれないのだそうです。

 女の子がおなかが空いたと言うので、近くのスーパーで食べ物を探してきます。


 スーパーの店内は荒れており、商品が一つもありませんでした。色々なところを探した結果、休憩室にカロリーメイトがあったのを持っていくことにしました。


 このゲームにはカロリーメイトがたびたび出てきます。初見プレイ時、カロリーメイトを食べたことがなかった私は、このゲームをプレイしてカロリーメイトを食べてみたくなり、そしてハマってしまって、しばらくお昼ご飯はカロリーメイトばかり食べてました(笑)


 女の子にカロリーメイトを渡すと、食べている姿に和んだのか、時間経過でほんの、本当にほんの少しだけしか溜まってなかったSTが回復しました。せっかくの回復イベントだけど、さっきベンチで回復しちゃったんだよね。


 やがてヘリで自警団の人が救助に来てくれました。自警団の人は母親の旦那さんだったのです。

 自警団の人は、高坂君たちを見て、ヘリに乗ってくれと言いましたが、もう一人の人が、あと一人しか乗れないぞ、と言います。本条さんを見捨てて一人でヘリに乗って、エンディングを迎えることもできますが、本条さんに乗ってくれというと、本条さんは「君を置いていけないわ」と言ってくれます。


 やったことないですが、今回ふと思ったこと。

 どんなに暴言を吐いてきていても、本条さんはこんな優しいことを言ってくれるのでしょうか……。嫌われ過ぎたら見捨てられる、というエンドがあっても面白かったかも。


 しばらく行くと、ようやく避難所である中学校にたどり着きました。

 校門をくぐると、本条さんの元同僚らしき人が、看護師が足りないから手伝ってと、本条さんに声をかけ、本条さんはそれに応えて行ってしまいました。


 今度は本多ほんだ涼子りょうこという記者が話しかけてきました。彼女は『2』で出てきたキャラですね。作風が違うので、雰囲気違いますけども。

 その記者と情報交換をした後、避難所を探索します。


 探索……色々置いてある水や食べ物を拾っていきます。いっぱいゲットできてウハウハです。って、避難所の食べ物を勝手にこんなに持って行ってもいいのか。RPGで、勇者が他人の家のタンスをあさっても怒られないのと同じ特権を行使しているのか。

 

 看護師の手伝いを終えた本条さんが、休憩していました。側に置かれていたギターを手にし、歌い出します。

 気力をなくしていた避難所の人たちが、集まってきます。

 皆、聴き入っているのに気づいた本条さんが、少し嬉しそうな表情をします。

 歌い終わると、皆が拍手を送ります。


 歌い終え、少し照れた様子で高坂君に話しかける本条さんが、ちょっと可愛いです。

 しかしなにやら争いの声が聞こえました。


 ――と、この『絶体絶命都市3』の一番大切な歌の所が終わったところがちょうどいいのではないかと思いますので、この辺で、語るのはやめておこうと思います。


 どんなゲームなのか伝わったでしょうか。


 このあと羽月さんともまた再会し、彼女にも好感度が設定されていて、どちらの好感度が高いのか、高くないのかでエンディングが少し変わります。

 二人のどちらも好感度が低い場合、ちょっと悲惨なエンドを迎えます。初見のエンドはこれでした。

 どちらか片方の好感度が高ければ、ちゃんとハッピーエンドです。


 ゲームをプレイしながら語るのって、ただプレイするだけとは違った面白さがありますね。

 次は何をプレイしようかな。では。

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