『さんまの名探偵』【FC】

 なんでか時々、このゲームの音楽を鼻歌で歌ってる時があります。

 というわけで、個人的にトラウマゲームの『さんまの名探偵』を語ります。


 当時の人気お笑い芸人の方々が登場人物になっている、殺人事件を題材にしたアドベンチャーゲームです。

 確か初めてプレイしたのは、友達が友達にソフトを借りてきてくれたんだったと思います。


 古いゲームなので、ネタバレ配慮とかしなくて大丈夫かなと思いますが、一応、ガッツリネタバレあり、ということを書いておきます。

 念のために真犯人は伏せることにします。

 登場人物の芸人さんの名前は、ゲームキャラとして敬称を略させてもらいます。


 タイトル画面で放置していると、「なにをする! やめろ!」と叫ぶ ぶんちん の姿が。次に「ギャー」と悲鳴を上げる ぶんちん。

 そして、画面上部から、血が垂れるように真っ赤になっていく画面。

 それと同時に現れる、ぶんちん の死体。


 この時の音楽が子どもだった時の私にはトラウマで、今見てもその怖かった時の記憶がよみがえって怖くなります。ホント、子どもの時って、今と違って怖い話が超苦手でした。


 そして、その事件解決に乗り出したのが、名探偵の さんま です。

 しかし彼は心細いから、そこの君プレイヤー、一緒に捜査しよ、と言います。

 というわけで主人公である自分の名前を入力します。


 この名前、三文字以上で入力するのがおすすめ。

 名前にちゃん付けと、頭二文字にちゃん付け、で呼んでくれる二パターンで呼んでくれるからです。

 例えば『ゆきまさ』と入力すると、ゆきまさちゃん、と呼んでくれるときと、ゆきちゃん、と呼んでくれるときがあるわけです。

 さんま は、プレイヤーの指示に従って行動してくれます。


 ゲームが始まると、さんま の事務所から始まります。

 このゲームは再開するときパスワードを入力するようになっていますが、この初期状態ではパスワードを見れない状態です。

 で、パスワードを取るには、墓地で、自称「あの名探偵の親戚筋に当たる きんだしちこうすけ」に会って、捜査メモをゲットしないといけません。


 事務所から外に出ると、マップが表示されます。そのマップに表示されている、二頭身くらいの さんま を動かして、マップ移動するわけですね。

 最初、行先は さんま の事務所と、墓地と、事件が起きた、よしもと社長の別荘、の三つしかありませんが、調べるべき場所の情報を手に入れると、次々と増えていくようになっています。


 で、墓地に行き、ミニゲームです。このゲームではたびたび、色々なミニゲームに遭遇します。

 この墓地でのミニゲームは、上から落ちてくる物に当たらずに、画面右からスタートして、左でアイテムをゲットして、また右に戻る、というミニゲームです。


 大量の物が降っているので、ちょっと難しそうに見える……のですが、少なくとも左へ向かうときは超簡単です。攻略法を見つけてしまいました。

 ミニゲーム開始前から左を押した状態で始めます。なにも躊躇うことなく左に行く さんま。すると全く物に当たらずに真ん中まで行けます。

 真ん中では時間を止める時計が降ってくるのでそれに当たります。時間が止まって動かなくなった物は当たり判定がないので、ササっと左まで行けるわけです。

 まぁ、右へ帰る時は地道に避けなければいけませんが。半分は超簡単なその攻略法でいつもクリアしていました。


 しかし、探偵の極意としてこの捜査メモを授かるわけですが、貰ったのってメモ帳ってこと? それならその辺で買えばええやん。


 さて、探偵の本題。事件について聞き込みに行きます。

 よしもと興業の社長、たかゆきの別荘でパーティが開かれていました。

 しかし、金庫室で、ぶんちん が殺され、そして、金庫室にあったアフリカの星、というダイヤが盗まれていました。

 その時のパーティに来ていたのは、のりお、しんすけ、はんしん、きょじん、サブロー、シロー、いくよ、くるよ、そして、ぶんちん。


 今では亡くなっている方もいるのが残念ですが、本物の西川のりおさんと、今いくよ・くるよは、お笑いライブで生で見たことがあります。のりおさん、テレビでは微妙なイメージでしたが(ごめんなさい)、めちゃくちゃ面白かった記憶があります。


 おっと、話がそれてしまいました。


 さて、捜査を進めていると競艇場に行くことになります。

 そこには やすし がおり、情報を教えて欲しければ、ボートレースで勝てと言われます。ミニゲームです。


 右から左へスクロールして、連打でボートを進めていくゲームです。

 私、連打苦手なので普通にやっていては絶対に勝てないんです。

 しかし、誰の手を借りることもなく、ここをクリアできる方法を見つけました。

 このゲーム、Aボタンを押しても、Bボタンを押しても進むことができます。なので、左手親指をBボタンの上に添え、右手親指でAボタンを連打します。そしてコントローラーをわざと揺らして、左手親指にBボタンが当たるように連打するのです。

 これでA、B、両方同時に連打することができます。スピード2倍で勝利です。


 これらのミニゲームはイベントを終えてしまうと、できなくなってしまうゲームがほとんどですが、ゲームセンターでできるミニゲームはいつでもプレイすることができます。


 カニの宇宙人(?)と戦う、シューティングゲームです。

 これに勝つと、捜査の進行状況に合わせてヒントをくれます。

 しかし、初見プレイ当時は、進行状況でヒントの内容が変わると思っていませんでした。

 なので一回クリアしたときのヒントを見て、ヒントの意味がよくわからなくて、「これ、クリアしたから何の意味があんの?」とか思っていました(笑)


 さらに捜査を進め、密輸とか闇の帝王とかが絡んできますが、今まで会えなかった しんすけ に会うことができました。しかし、話を聞いていると彼は逃げ出してしまいます。

 ミニゲームで捕まえましたが、すぐにまた逃げられてしまいます。

 そして、悲鳴が聞こえ、悲鳴が聞こえた家に行ってみると、しんすけ は死んでいました。


 ここ、超トラウマイベントです。

 当時はフィクションでも死体を見たことってあまりありませんでしたから、すごいショックを受けたのです。しかも、しんすけ は骸骨のスーツを着ており、しかもそれが当時の私はスーツのガラだと思っておらず、しんすけ が白骨化して死んでいると思ったのです。


 そして音楽が怖い。


 死体のそばにはアフリカの星と遺書が落ちており、真相に近づくドキドキも手伝って、本当に衝撃を与えられました。


 この時点でよしもと興業の社長にアフリカの星を持っていくと、バッドエンドです。初見ではメッチャ素直に持って行ってしまいました。


 それで、この次のイベント、クラブポピーという場所で、バニーガールのオネェさんの誘いに乗ると、牢獄にとらわれてしまうことになります。

 しかし、初見プレイ時、その誘ってくるバニーガールと出会えずに一向に進むことができませんでした。


 今回、プレイ動画を見ながらこれを書いていますが、その動画では、あっさり誘ってくるバニーガールに会っているんですよね。

 なにが出現フラグなのか全然わかりませんでした。

 攻略サイトを見てみると、何かやり忘れてることがあると出てこない、みたいなことが書かれていました。

 えー?! 当時はとことん調べつくしたと思ってたのになぁ……。


 で、初見時そこのイベントを飛ばして、なんでそのパスワードを知っていたのか忘れましたが、牢獄のシーンからのパスワードを入力して進んでいました。


 脱出すると、闇の帝王と対面です。

 ここの音楽も、しんすけ が死んでいた時と同じ音楽なのでトラウマです。

 このイベントで闇の帝王の誘いに乗るとまた、バッドエンドですね。


 そして謎を解き真犯人に迫り、真エンドです。


 ところで、最後にさんまが事件について語っていて、


「そして、しんすけ や。しんすけ はたまたま殺人現場を目撃したのやろう。それをネタに真犯人を脅迫した。そのために殺されてしまったのや」

「しんすけ、可哀そうに。ダイヤを盗んだばっかりに……」

「主人公ちゃん、わかってへんな。しんすけ は、盗みなんかしとらんはずや。元々ダイヤは盗まれてへんのや」


 という会話があります。この会話、実は「しんすけ、可哀そうに~」のセリフ、今までずっと無言を貫いていた主人公がしゃべっているのです。

 ちゃんと喋っている人の名前が出ているのにもかかわらず、主人公がしゃべることはないと思い込んでいたので、さんま が自分で自分に「わかってへんな」って言ってる? あれ? と思っていました(笑)


 子供の頃は、友達が友達に借りてきてくれてプレイしましたが、大人になってから買ってまたプレイしましたね。やっぱり、冒頭の ぶんちん が死んでるシーンと、しんすけ が死んでるシーンと、闇の帝王のシーンは、しっかりトラウマになっているせいか未だに怖いです(笑)

 

 いやー、プレイ動画で見ていて、すごい懐かしかったです。

 懐かしいという感情は、なんでこんなにいい物なんでしょうね。


 それでは、また語りたくなったそのうちに。

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