『GOD OF WAR』【PS4】

 まだクリアした興奮が冷めていない状態で書いております!

 もうもう! めちゃくちゃ面白かったです!


 あ、暴力描写、残酷描写が十八禁のゲームです。このエッセイでは残酷描写も暴力描写も書いていませんが、プレイの際にはお気を付け下さい。


 『ゴッドオブウォー』は今までナンバリングタイトルは『3』まで出ており、それらはギリシャ神話をモチーフにしたお話でした。

 が、今回は、主人公が住む場所を移したこともあり、北欧神話をモチーフにしたストーリーになっております。


 それまでとはシステムが一新され、主人公クレイトスのひげがパワーアップした(←関係ない)新作、ということで、ナンバリングをなくしたようです。


 それまでの作品とはクレイトスの声が違っていて、最初少しだけ違和感を覚えましたが、すぐに慣れて、ぴったりな声と感じるようになりました。

 


 物語はクレイトスが斧で木を切っているところから始まります。

 切った巨木を軽々と肩に担ぐクレイトス。息子のアトレウスと共に川にとめてある小舟に向かい、巨木を舟に結び、川を下り、家に戻ります。


 なぜ木を持ち帰ったのか――それは、クレイトスの妻でアトレウスの母が亡くなり、火葬するために使う物でした。


 火葬をはじめると、クレイトスはアトレウスに「狩りに行くぞ」と言います。「鹿を狩って見せろ」と。

 クレイトスは「旅に出られるか見極めるためだ」と言います。


 ここから本格的にゲームの始まりです。

 それまでのシリーズでは、遠くから主人公をカメラが追う客観視点でしたが、今回の『ゴッドオブウォー』はカメラがクレイトスの背後からついてくる三人称視点です。


 私はなんだか、ゲームの雰囲気にのまれてしまい、リアルではしないだろう探索をするのが雰囲気壊れそうで躊躇ってしまって、序盤は探索しなかったのです。

 しかし、かなり自由に色々なところを探索でき、落ちているお金や工芸品を見つけたり、宝箱なんかも見つかって、探索を始めるととても楽しく、なにも見逃してなるものか、と、目的も忘れて探索するようになりました。

 宝箱の中身の取り方が、蓋をぶち壊して取る、という超脳筋スタイル(笑)


 でも、探索してるとアトレウスに「もしかして、迷ってる?」とか言われます。失礼な。探索は(ゲームの)旅の基本やで!


 クレイトスが持つ武器はリヴァイアサンという斧で、斬って攻撃ができるのはもちろん、投げつけても攻撃できます。

 探索時、上からぶら下がってるものに投げつけて落としたり、投げつけて物を壊したりできます。

 投げつけた斧は△ボタンですぐに呼び戻せます。その呼び戻した時にも当たり判定があり、わざと敵に当てずに敵の後ろに投げて、呼び戻すときに背中に斧を当てる、ということもできます。


 盾も装備しており、経験値を使うと、リヴァイアサンや盾、素手攻撃での技を増やすことができます。


 それまでのシリーズで使っていた武器とは違っていますが、華麗さと力強さ、爽快さは、勝るとも劣らないのではないでしょうか。


 リヴァイアサンは氷属性も備えており、技によっては敵を凍らせることがあります。

 仕掛けを解くときも使え、仕掛けの歯車を固定したい時などに斧を投げて凍らせる、という使い方ができます。


 敵は、人間くらいの大きさのモノや、狼などの獣型のもの。そして、クレイトス達の三倍、四倍くらいの大きさのトロールなどの大型のものが出てきます。

 大型の敵との戦いは本当に大迫力です。


 そしてアトレウスは弓を使います。□ボタンで、矢を射てくれます。

 矢は無限ではありませんが、使ってしまっても、しばらくするとチャージされ、また使えるようになります。


 敵にはスタンゲージというものがあり、クレイトスの素手攻撃や、アトレウスの矢での攻撃を連続で当てると溜まっていきやすいです。

 スタンゲージが満タンになると、敵は動けなくなり、R3押し込みで、強力なつかみ攻撃ができるようになります。なので矢がとても重要です。


 そして物語が進むと、アトレウスの矢にも二種類の属性がつくようになります。それがものすごく頼もしいのです。


 が、私、どうにもクレイトスを動かすのに一生懸命で、アトレウスに矢を使わせるのを忘れてばかりで、その強さを実感するのは、物語が結構終盤になってからでした(-_-;)


 クレイトスの攻撃に使うボタンはL1、L2、R1、R2、なので、○△□×ボタンの方に意識を向けるのが難しくて……。

 あと、狙いが雑でも割と、思った通りの敵を射てくれる、というのに気づくのが遅かったとか、色々あります。


 しかし慣れると、戦闘でのアトレウスは本当に頼もしいと気がつきます。


 さて、狩りを終え、トロールを倒した結果、旅ができるか見極めると言っていたクレイトスの判断は、「まだお前には無理だ」でした。


 二人で家に帰り、アトレウスに、感情を制御できないおまえにはまだ旅は無理だ、と告げるクレイトス。


 その直後、謎の男が家を訪ねてきました。

 おまえが何者か知っている、少し聞きたいことがあるだけだ、という男。アトレウスを床下に隠し、対応します。

 謎の男はクレイトスを挑発するような行動をとり、クレイトスを殴り飛ばします。家の反対側まで吹っ飛ばされたクレイトスは、男と戦うことになります。


 痛みもなく、どんな攻撃も利かないという男との対決の中で、スパルタン・レイジという技を発動させます。

 発動してレイジゲージがなくなるまでの間、攻撃力が上がり、体力がゆっくりと回復し、ダメージは体力の代わりにレイジゲージを消費する、一発逆転を狙える大技です。


 男を谷底に落とすことに成功しますが、なぜ自分のことを知っているのか、過去のことも知っているのか、と、不安を抱えるクレイトスは、家に留まるのは危険と判断し、アトレウスと共に旅を開始します。


 すべての世界で一番高い山から遺灰を撒いてくれ……という妻の遺言を叶えるための旅を。



 この辺で大体のチュートリアルは終わりですが、しかし、チュートリアルだけで壮大な物語です。


 道中、武器や防具をクラフトしてくれたり、アップグレードしてくれたりする、ドワーフで鍛冶師のブロックに出会います。

 後に同じ鍛冶師で弟のシンドリというドワーフにも会うのですが、仲違いしているこの兄弟が、とてもいいキャラしてます。


 ブロックはガラが悪く口も悪い、性格の悪いオッサンって感じですが、なんだかんだでアトレウスたちの旅のことを心配している節があります。

 仲違いしてるはずの弟のことも、なんだかんだで心配してるような発言をすることも。


 シンドリは礼儀正しい言葉遣いですが、極度の潔癖症。

 鍛冶師のくせに、使い込まれて汚れているリヴァイアサンを汚いと言って持つのを躊躇い、持つと吐き気を催します。そんな感じで、よくウエッってなってるんですが、それがコミカルで面白いです。


 ひょんなことから出会った森の魔女とも仲良くなり、さらに旅を続けると、海に出ます。

 ここから広大な海を……様々なところから上陸できる島を、探索できるようになるわけです。

 サイドクエストもいっぱい。

 ブロックやシンドリから依頼されることもあり、捕らわれているドラゴンを解き放つクエストもあったり。


 海はとても美しく、ただ舟をこいでるだけでも飽きません。

 海には大蛇のヨルムンガンドが住んでおり、その大きさはその辺の小さな島の何倍もの大きさで、どこまで体が続いているのか、本人は知っているのかな、とアトレウスが思うほど。

 海を探索していると、ふとしたことでその巨体が視界に入り、何回見ても、その壮大な姿にびっくりします。


 そして、海に浮いてる樽に舟をぶつけるとお金をゲットできたり、海に沈んでいる資源を拾うこともできるので、お金が無くなったらのんびり舟の旅をするのもいいものです。

 そのアイテムは、ロードすると復活しているので、のんびりとですが稼ぎ放題です。


 サイドクエストで一番難しく、しかし、一番楽しかったのは、ヴァルキュリアのイベントです。

 本来は肉体を持っていないヴァルキュリアですが、肉体を持った状態である場所に封印されているのです。それぞれ、九人の姉妹が一人ずつ、様々な場所で封印されており、肉体から解放するために戦うことになります。


 そのヴァルキュリアがめちゃんこ強い!

 最初は「こんなん倒せるか!」となかば半ギレで戦っていましたが、しかしよくよく観察していると、避けたりガードすることができるようになり、攻撃する隙も見つけることができるようになっていきます。


 そんな風にちょっとずつちょっとずつ、攻略法を見つけていく戦いがすごく緊張感があって、面白く、倒せた時の達成感と言ったらハンパなくて、すごく楽しかったのです。

 

 それにしてもしかし、一部のヴァルキュリアの攻撃で「ヴァルハラー!」と叫んで飛び上がり、クレイトスを押し倒して顔を蹴りまくる時があるのですが……ヴァルキュリアの脚が美脚すぎて、これは好きな人にはご褒美なのでは!? と思ってしまいました。

 ダメージは本当に痛いんですけど。


 メインクエストをクリアしても、世界を探索できるようになっており、やり残したクエストや、やり込み要素などを思う存分プレイすることができます。

 私、メインクリア前にサイドクエストをクリアしまくり、ヴァルキュリアを倒すために、装備を結構強化しちゃったので、ラスボスが、ヴァルキュリアと比べて弱く感じてしまったのですね。


 逆に言えば、装備をあまり強化せずに、メインクエストだけをガンガンクリアしても、ラスボスはいい感じの難易度で戦えたのでは。……と思えたので、メインを進めて、後でのんびりサイドクエストをする、というのもいいでしょうね。


 でも、メインクエストの目的って、絶対に達成しなければいけないことですけど、急いで達成しなければいけない旅、ではない、というのが好きでした。

 こういう、サイドクエストがあるゲームで、メインクエスト進行時に、仲間がピンチで急いでるのにサイドクエストが発生しちゃうゲームって、「今そんな場合とちゃう!」って焦っちゃうんですよ(笑)


 ストーリーは、本当に、今までのシリーズをプレイしていなくても問題ない作りになっています。今までのシリーズをプレイしていると、涙が出るほど感慨深くなるシーンもありますが。

 しかし、今までのシリーズをプレイしていない方は、過去を隠すクレイトスに苛立つアトレウスに、とても共感してプレイできるのではないか? と思えました。


 父、クレイトスに感情移入したい方はそれまでのシリーズをプレイしてから始めるのをお勧めします。

 息子、アトレウスに感情移入したい方は、今すぐプレイすることをお勧めします。


 今までのシリーズでのクレイトスは、前面に厳しさが出ており、実は家族想いだという一面がある描写は少ししかなかったのですが……今作は、厳しくも、不器用な優しさで息子を想い、そして、父として成長していくクレイトスがたくさん見られます。

 

 いやー、本当にこのゲーム、大満足でした。

 大体、それまでのシリーズのシステムが一新されるときって、あの面白さがなくなってしまうのでは? と心配してしまいますが、もう全然そんな心配はいりませんでした。


 十八歳以上のグロ耐性がある、アクションゲームが好きな方はぜひ、プレイしてみてください。いや、アクション苦手で、イージーでプレイしてもきっと楽しめると思います。


 ゲーム的にも、ストーリー的にも本当に面白い、まさにゲーです。


 ではまた。

 これから、もう少しやり残したことをプレイしてきます(笑)

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