プレイしたゲームについて語るで~。

あおいしょう

小説の面白さを教えてくれたゲーム

『かまいたちの夜』【SFC・PS】

 この『かまいたちの夜』は、私に小説を読む楽しさを教えてくれたゲームです。

 それまで小説は難しそうというイメージしかなかったのですが、このゲームはCMに一目惚れして購入しました。しかし今思い出しても、どんなゲームなのかくわしく調べた記憶がないです。もしかしたらノベル形式だとも思ってない状態で購入したかもしれません。

 

 けれどプレイしてハマりまくり、作者の我孫子武丸氏の作品を読み漁り、そしていろいろな小説に手を出すようになり、色々あってこうしてカクヨムしています。

 そんな『かまいたちの夜』のことをのんびりと語りたいと思います。


 有名な作品なので説明はいらないかもしれませんが念のため、少し。


 サウンドノベルと言うジャンルのゲームです。

 画面で小説を読み進め、時々出てくる選択肢を選んで進めていきます。

 たくさんの分岐、たくさんのエンドがあります。

 友達以上恋人未満(?)な彼女と一緒にスキーをしに来て、泊ったペンションで殺人事件が起きるお話です。


 楽しそうなミステリーだと思って購入した私でしたが、前述のとおり小説を読み慣れていない私。

 登場人物の名前や、どの行動をしたのが誰なのかなどが、ほとんど入ってきませんでした。

 被害者が二人になった時点でも誰が誰やらわからなくて、そのまま登場人物達がどんどん殺されていく展開に……。

 そしてもっともバッドエンドな、彼女に殺されるエンディングにたどり着きました。


 そしてもう一つ初見の思い出と言えば、無茶苦茶怖い! です。

 今では恐怖耐性がものすごくついて、ホラーゲームを喜んでやる私ですが、当時の幼い私はものすごく怖がりでした。

 最初の被害者がバラバラ死体だったことで、ガチガチと歯がなるほどに震え、吹雪が舞う外に探索に行ってビビりまくり、二人目の被害者が出て本当に怖くて怖くて、人物を憶えてないのもあって推理どころではありませんでした。


 “サウンド”ノベルということもあって音楽がすごい効果を発揮しているんですよね。音楽が恐怖をものすごく増幅してくれるのです。

 効果音も怖いです。犯人を当てられない時に進んでしまう皆殺し展開の中で、外から人が来るはずがない時にインターホンがなる、というシーンがあります。その時の何度もなる “ピンポーン” が怖すぎで、いまだにトラウマが消えず、インターホンの音を聞くとそのシーンを思いだしてちょっと怖くなります。


 人物も憶えられてないし、怖すぎるし、やめたい! と思いましたが、友達を呼んでプレイしていたので、そんなことカッコ悪くて言えませんでした。そしてなんだかんだで、犯人がメッチャ気になる!


 そう。登場人物をまともに憶えられていない時点から、私はこの『かまいたちの夜』にめちゃくちゃはまっていたのです。


 しかし当時の私はミステリー慣れしていないおバカな子供。恐怖に慣れてきても推理どころではなく、犯人にたどり着いたのは選択肢を総当たりしたからでした……。

(じゃあ、今なら推理で当てられるのか? と訊かれたら「……え?」ってなりますが)


 そのメインのミステリー編以外も、悪霊編、スパイ編、と違うお話が色々あり、どれもめっちゃ楽しかったです。

 話が変わるのと同時にキャラもガラリと変わる美樹本さんが一番好きでしたねー。


 そしてあるシナリオで、ある人物が意味ありげな発言をして、その発言の通りにあることを探したのですが、当時は見つからず……。そしてのちにある謎を解くと隠しシナリオが出現する、ということを知り、きっとあの人のあの発言がその隠しシナリオのカギなんだ! と思うも、自力では解くことができず……。

 解けたのは、自宅でネットをつなげられるようになってから……。カンニングしてでした。

 すげーくやしいのなんのって!


 以上『かまいたちの夜』の思い出でした。


 以来、小説とともにサウンドノベルにはまってしまった私。

 セガサターンでプレイした『街』。

 PSPでプレイした『428 封鎖された渋谷で』。

 この二つは本当に神ゲーだと思います。



 ではでは。次に語るのは、明日かもしれないし一年後かもしれない、また気が向いた時に。


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