『DEMENTO(デメント)』【PS2】
今回は、エロ可愛い主人公と、ワンコに萌えるホラーゲーム、『デメント』について書きたいと思います。
元々は『クロックタワー3』の続編として開発されいたのですが、新規ユーザー開拓のために『デメント』になったそうです。
イベントシーンの監督は竹中直人氏が担当しています。
謎解きのネタバレはありませんが、ゲームの大まかな流れと敵の特徴を書いています。その点を知りたくないという方はご注意ください。
なお、直接的な描写はありませんが、すこし性的な嫌悪が感じられるシーンがあるゲームです。プレイの際はその点もご注意ください。
どこかの地下室の、小さな牢屋の中で、主人公の少女、フィオナは目を覚まします。白い布をかけられているだけで一糸纏わぬ姿のフィオナ。牢には鍵がかかっておらず、外に出ることができました。
階段に向かおうとすると、テーブルの下に何かの気配が。その気配が飛び出してきて、階段をのぼっていきます。首輪が落ちていました。そこには“ヒューイ”と書かれています。
階段をのぼると外に出ることができました。(ここから操作可能です)
大きな庭のような場所。進んでいくと、立派な建物が。お城のようでした。
階段をのぼってお城の中に入ると寝室でした。ふと気づくと女性が立っています。
人形のように美しい女性で、怖いくらいでした。
「お召替えでございます」
とベッドの上を示す女性。どうやらメイドさんのようです。
フィオナがここはどこなのか、なぜ私はここにいるのかと訊ねますが、彼女は「はいマスター。お嬢様にはこちらでおくつろぎいただきます」と呟くだけでした。
メイドさんはどこかに行ってしまい、布一枚だったフィオナは服を着替えます。
じっとはしていられずフィオナは城の探索を始めます。
するとものすごい巨体の大男にでくわします。人形を持っていた彼は、人形とフィオナを見比べて人形を捨て、フィオナを追いかけてきました。逃げて最初の部屋に戻りベッドの下に隠れます。何とかやり過ごすことができました。
探索を再開し、ある部屋で鍵を見つけ取ろうとすると、どこからともなく男の声が聞こえてきます。
ソファに置かれている何かに布がかけられています。男の声はその布を取れと言いました。
とってみるとそれは人形でした。妊婦姿のフィオナの形をした……。
男の声は「それが君の未来の姿だ」「君はもうすぐ、からなず私のものになる」と言います。
嫌悪感を抱きながらも、探索を続けます。
またしても大男に追いかけられるフィオナ。しかし「立ち去れデビリタス」という声が。大男はどこか悲しそうな目をして立ち去り、フードをかぶった男が現れます。彼はフィオナを「お嬢様」と呼び、リカルドと名乗ります。
そしてフィオナの両親は自動車事故にあい亡くなったこと、そして一人無事だったフィオナはこの城の後継者であると告げます。
ショックで気を失うフィオナ。
ベッドで目を覚まし、部屋の窓から外を見ると、犬が倒れているのを見つけます。側まで行くと、首にワイヤーがまかれ、食い込んでいます。助けてあげ、去っていく犬を見送ります。
探索を続けていると、またあの追いかけてきた大男と出くわしました。男が襲い掛かってきます。すると先ほど助けた犬が男に吠えています。犬に声をかけると犬は男に飛びかかり、男を追い払ってくれました。
きっと地下室で拾った首輪の持ち主に違いありません。「ヒューイ」と呼びかけると「ワン」と返事をしてくれました。
懐いてくれたヒューイと一緒に、城からの脱出を試みます。
このゲームの特徴が出るまでストーリーを書きたかったので、あらすじが長くなってしまいました。
そしてまず書きたいこのゲームの魅力は、フィオナのエロ可愛さです。
金髪をうなじのあたりでまとめている、碧眼の十八歳の少女です。
メイドさんが用意した服は、胸に水色の宝石の付いたブローチがあしらわれており、スカートがとても短く、背中も開いている服でやたらセクシーです。靴はロングブーツで、ブーツとスカートの間に見える太ももが映えます。
フィオナの体系はスマートですが、胸のふくらみがとても目立ちます。その胸は移動中もムービー中もよく揺れます。
それがやたらエロく見えるのですが、いやらしい! けしからん! という風には見えません。なんでしょう、どこか繊細そうなフィオナの顔がそう思わせるのでしょうか(個人の見解です)。
まぁセクシーな服装も、フィオナ自身が選んだわけじゃないですからね。
そんなエロ可愛いフィオナ。ヒューイも可愛く、ヒューイを可愛がっているフィオナはダブルで可愛いのです。
あらすじに書いたとおり、このゲームは追いかけてくる敵から逃げて隠れつつ、謎解きしたりして、探索を進めていくゲームです。
画面は初期の『バイオハザード』のような客観視点ですね。十字キーのラジコン操作ではなく、スティックで動かします。
ドアを蹴って閉めたり、アイテムの入っているツボを壊したり、など、音を立てていると、敵の出現する可能性が高くなっていきます。追いかけられているとき、ベッドの下や、カーテンの裏に隠れると、主観視点になります。
狭い視界から見える、敵の行ったり来たりしている姿はなかなかに怖いものがあります。
敵に追いかけられ続けたり、攻撃を喰らったりすると、パニック値がたまり、溜まりすぎるとパニックを起こします。
通常より足が速くなりますが、走るしかできなくなり、壁にぶつかると転んでしまいます。
パニックになるとアイテムも使えませんが、パニックになる前にアイテムでパニック値を回復することもできます。
そしてゲームを進めるうえでとても重要であり、このゲームの最大の魅力と言える存在である、ホワイトシェパードのヒューイについて書いていきます。
ヒューイが仲間になると、指示を出せるようになります。
「ゴー!」と指示を出すと、その場を調べてアイテムを見つけたり、踏んではいけないトラップのある場所の安全な道を示してくれたり。フィオナでは届かない高い位置にあるアイテムを取ってくれたり。
敵が来た時には攻撃させることもできたり。
「カモン!」と指示すると、ついてきてくれたり。
指示したことができたら「グッボーイ」と褒めてあげることができたり、ナデナデできたり。
言うことを聞かない時は叱ることもできたり。
待て、お座り、お手、もできたり。
ビーフジャーキーなどを与えることもできます。
最初はあまりうまく指示を聞いてくれませんが、できたら褒めるをたくさんしているうちに、しっかりいうことを聞いてくれるようになり、敵が来たら囮になってくれたりと、その場で適切な対処を自分でしてくれるようになっていきます。
ヒューイのその動きのいちいちが、従順に言うことを聞いてくれる姿が、本当に可愛いです。
意味もなくいつまでもナデナデしちゃいます。
そしてフィオナの「シェイク!」の指示にサッとお手する姿がもうたまらなく可愛い。意味なく何度もお手をさせてしまいます。
そんな可愛いヒューイと探索する逃げゲー『デメント』ですが、私のこのゲームとの出会いはネットのプレイ動画でした。しかもそれは最強装備を整えた無双プレイでした。
なので、私の中での『デメント』は逃げるよりも敵を倒すゲーム、という印象になっていたのですね。
一週目でも、攻撃力は貧弱ですが、キックとタックルがあります(ヒューイにもあたってしまうことがあるので注意が必要)。
それで十八歳の女の子がロングブーツで大男に挑んでいくのです。しかしあまりキックやタックルを繰り返していると、敵を倒せないまま、体力がなくなり動けなくなります。逃げゲーでなんの強化装備も付けていないから当然ですね。
それで攻撃を喰らってパニックになるのですが、私は凝りませんでした。
ヒューイの噛みつき攻撃も駆使して、攻撃し続けます。すると倒すことができてしまいました。
ダウンした大男を調べるとアイテムが入手できました。それに味をしめて、私はさらに敵を倒すのを頑張るのでした。逃げゲーなんだから逃げろよ。
大男のデビリタスは、汚れた服を着ていて、「うおー!」と叫ぶばかりでしゃべらず追いかけてきて、最初は怖いのですけれど、でもよくよく見てみると、なんだかちょっとかわいいです。
フィオナのことを追いかけるのはどうやら、フィオナが人形と同じようなおもちゃと思ってるようで、力加減ができないだけのようですし、あらすじに書いた「立ち去れデビリタス」と言われて立ち去る時のどこか悲しそうな顔は、邪気を感じない素直さを感じるような気がします。
そんなデビリタスなのですが、フィオナは教会のような場所に閉じ込められてしまい、加減の知らないデビリタスを倒すしかなくなります。
ここの倒し方でエンディングが分岐します。動画で知っていたので、私はいいエンディングに行く方の倒し方にしましたが、どの倒し方をしても、敵としてのデビリタスはここで最後です。
そして次の敵は、最初に服を用意してくれた、美しいメイドのダニエラさんです。
自分は完璧な女としてつくられた存在だと語るダニエラさんですが、しかし痛みを感じない、とも語ります。そして窓に頭を打ち付け、いい感じに剣のような形に割れたガラスを持って襲ってきます。
追いかけている途中立ち止まって、ガクガク震えながら「ハハハ、ハハハハ!」と狂った笑い声をあげる彼女は、恐怖以外の何物でもありません。
美しい姿なのですが、自分の姿にコンプレックスがあるようで、鏡に映った自分の姿を見ると、叫び声をあげて立ち止まります。逃げる時にそれを活用することもできます。
しかし面白いのが、ダニエラさんはプライベートの時間にフィオナを追いかけているらしいというところ。さっきまで追いかけてきていたと思ったら、時々普通に仕事をしているメイドとして出てくるんです。
近づいて話しかけても「ただいま清掃中でございます」と答えるだけ。
で、何か作業をしているので今は仕事中かな、と思って話しかけると、熱された火かき棒を持って襲ってくるんですよ。チクショウ騙された、と思いながら逃げるも(戦ったかもしれない)やられてしまいました。
やり直しになりましたが、もう話しかけませんよ。
デビリタス同様、ダニエラさんとも決戦があります。ここには分岐はなく、ある仕掛けを作動させると倒すことができるようになっています。
そして第三の敵はリカルドでした。「お嬢様、ともにまいりましょう」と言う彼に「嫌です、もう家に帰してください」と訴えて逃げると、銃を持って追いかけてきました。丸腰の女の子に銃とか!(まぁ大男も狂気の女性も退けてきたわけだけど)
追いかけられつつも何とか城から脱出することができたのですが、外に出てすぐあった森でヒューイが撃たれてしまいます。
何とか治療し、これ以上ヒューイに危害を加えられないように敵をヒューイから遠ざけるため、森の中を移動します。そしてリカルドと対峙します。初めてずっと被っていたフードを外すリカルド。隠れていた顔があらわになります。
額にいくつものヒビのようなものが無数に入っている、不気味な顔をしていました。
しかし……。しかしです……。
よく見ると、いやよく見なくても……それは竹中直人氏の顔でした。
普通ならかなりビビるシーンだと思うのですが、その顔のおかげでどうしても笑ってしまいます。
しかし竹中氏を知らないフィオナは笑えず、ある事実を突きつけられてショックで倒れてしまいます。
目覚めたフィオナは牢屋に入れられていました。そして術衣に着替えさせられていました。
女性のダニエラさんはもういない……。ならば誰が着替えさせたのだ。たけな……じゃない。リカルドきさまかぁああ!
そんな憤りを感じていると、牢屋の外にはヒューイが来てくれていました。牢屋のすぐ外には鍵があり、指示を出すと取ってくれます。
脱出すると、リカルドの声が聞こえてきます。
薬が作用して私の姿が見えなくなる、と言うリカルド。顔を見ると笑ってしまうので姿を消してくれたのでしょうか。
しかし透明の状態で襲ってくるのはなかなか厄介です。
術衣は、素材アイテムを使って様々なアイテムを生成できる部屋で、元の服に着替えることが可能です。
おっさんに勝手に着せられた服など脱ぎ捨ててくれるわ!
このアイテムを生成できる部屋は、デビリタスに追いかけられている頃からところどころで見かけているのですが、その生成方法が、なかなかの運ゲーになっていて、ちょっと理不尽。時々すごいアイテムができたりしますけど。
まぁおまけ程度に考えるといいんでしょうね。
リカルドの決戦では、あるものを壊さなければいけなかったのですが、それに気づかず延々とバトルしてました。確か決戦時もダウンさせるとアイテムが拾えたと思うのですが、それが打ち止めになるまでひたすらに倒すばかりしてましたね。脳筋……。
この時点で敵を倒すのにかなり慣れてしまっていた、というのもあるのでしょうけれど。
リカルドを倒した次の敵は、たびたび、助言の書いたメモくれていたロレンツォという人物でした。目的を果たす好機を狙ってフィオナに助言を与えていたみたいです。その時のムービーで初めて姿を見たのですが、車椅子に座ったよぼよぼの老人でした。
しかし追いかけてくる姿は超高速の匍匐前進。怖すぎです。しかもフィオナの足をつかむ姿は変質者のようです。別の意味でも恐怖を感じます。
割とすぐに倒すのですが、しかし、倒したと思っていたら若返った姿で再登場するのです。しかも超能力のようなもので攻撃してきます。
ラスボスのロレンツォを倒すと溶鉱炉に落ちていきます。しかしフィオナが出口に向かおうとすると燃えてほとんど骨になっている姿で追いかけてきます。またしても怖すぎです。
地震が起こっており、しゃがまないと転んでしまうので気をつけつつ逃げるのが、少し難しくて何度か死にましたが、それよりも出口付近で、フィオナに倒れかかってくる石造をどうすればいいかわからなくて死にまくりました。
それを何とか押し返し、敵が力尽き、脱出してエンディングです。
クリア後にプレイスタイルによって送られる称号があるのですが、ヒューイとの絆が強いと得られる称号を取ると、おまけのヒューイの衣装がもらえるのです。私はヒューイを丁寧に褒めて来たので、取れるだろうと思っていたのですが、取れたのは戦いまくるととれる称号の方でした(その称号のことは知らなかった……)。
二週目は逃げることを頑張りましたよ。
おまけのコスチュームはやはりセクシーだったりしますが、カエルの着ぐるみなんて面白いものも。
ほとんどゲームのあらすじになってしまいましたが、以上が『デメント』の思い出です。
面白い思い出があまりなかった今回、つまらない文章になっていないことを祈ります(それでもヒューイという可愛い存在を伝えたかったの)。
でも「おまえのしょうもない失敗談より、ゲームのあらすじの方がおもろい」と言われても悲しい……。
では、また語りたくなったら語ります。ていうか語りたい気持ちが止まらないんだがどうしよう。
とにかくまた次回。
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