『ゲームセンターCX 有野の挑戦状2』【DS】(前編)

 いきなりですが。『ゲームセンターCX』という番組をご存知でしょうか。

 お笑い芸人よゐこの有野晋哉さん(番組での肩書は課長)がレトロゲームに挑戦したり、レトロなゲームのあるゲームセンターに行ったりする番組です。

 今回はその番組から生まれたゲームである『ゲームセンターCX 有野の挑戦状2』を語りたいと思います。


 なんで『2』なのかと言うと、『2』とは本当に付き合いが長かったんです。

 『本日の挑戦』というモードがあるんです。毎日変わるお題をプレイしてポイントをため、ポイントでおまけをもらうモードです。それを毎日プレイするのを一年くらい続けていました。

 しかもまだおまけが全部出しきれていないみたいで、いまでも本当に時々ですが、ポイントをためるためにプレイするんですよね。

 『本日の挑戦』の詳細は最後に語りたいと思います。



 番組で挑戦を失敗した有野の無念は、デジタルな姿で実体化し、ゲーム魔王アリーノーとなった。一度は消え去ったが、有野の挑戦の失敗はなくならない。その無念の心は魔王アリーノーを生まれ変わらせ、蘇らせた。

 魔王アリーノーはプレイヤーを子供にし、80年代へタイムスリップさせる。そこで出会った少年ありのの家で、一緒にアリーノーの出す挑戦に挑んでいくのであった。



 80年代、現実ではファミコンが流行った時代ですが、『有野の挑戦状』の中では、ゲームコンピューター(ゲーコン)が流行っています。

 そんな感じで、ゲームの中で色々なゲーム機が出てきて、色々なレトロ風なソフトが出てきて、ゲームによって魔王アリーノーが出すお題をクリアしていくゲームです。ジャンルはゲームinゲーム。


 せっかくだから最初からプレイしたいんですけど、このゲーム一つしかセーブデータをつくれないのです。そしてゲームの中の各ソフトのハイスコアランキングが記録されているんです。

 初めから始めるとこれが消えてしまう……。


 しかし、アリーノーの挑戦はできませんが、ゲームの中の各ゲームをプレイすることはできるので、今までのセーブデータで収録ゲームを紹介していきたいと思います。



 一つ目はゲーコンの『ウィズマン』です。

 主人公は黄緑色の生物で、魔法使いが被っているような帽子をかぶっています。というか魔法使い。

 1フロア、一画面のゲームで、32フロアまで。迷路のような壁があるフロアに、赤と青のクリスタルがちりばめられています。すべてのクリスタルを取ると出口が出現し、出口に到達すると、そのフロアはクリアです。

 クリスタルを取るには、フロアに配置されている杖をゲットしている必要があります。


 赤いクリスタルを取る時は赤い杖を。青のクリスタルを取る時は青い杖を持ちます。

 二つ同時に取ることはできず、違う色の杖を取ると、持っていた杖を手放してしまいます。手放した杖は元の場所に再配置されます。

 同じ色の杖を三個まで持つことができます。持ってる杖の数と、出せる魔法の数が同じなので、多く持っていた方が有利です。そして杖が増えると移動スピードも上がります。


 敵も色があって、白、赤、青、紫、がいます。

 敵を倒すには杖を振って、その杖の色の魔法を出して、その場に配置し、配置してある魔法に敵を触れさせることで倒すことができます。


 白い敵はどの杖でも倒せます。

 赤い敵は青の杖で、青い敵は赤の杖で倒せます。

 紫はどちらの色でも倒せませんが、フロアごとに決まっている条件を満たすと出現する、マジカルロッドなら倒すことが可能です。


 基本ルールはこんな感じです。スタートします。

 ゲーム機の電源を入れる時、ありの君が掛け声を入れてくれます。この掛け声、設定でどんなことを言わせるのか設定できるのですが、今回は「ゲームセンター、シーエッックス!」と言ってくれました。

 ちなみに、ありの君の服装も設定で好きな服を選べます。今回は背中にパンダの顔が書いてあるやつです。


 ゲームが始まると、ありの君が「がんばれよー」とか言ってくれます。

 そうです。プレイの仕方に合わせて、ありの君がゲーム実況並みにベラベラしゃべってくれるのです。ぼっちでも隣に友達がいる感覚に浸れます。

 もしもうるさいと感じても安心。『2』では設定で声をオフにすることができるのです。

 でもオフにすると、「悲しいことすんなやぁ」「オフにされたもんの気持ち、考えたことあんのか?」「(ふてくされたように)わかりましたしゃべりませんー」とか言ってくるのでオフにしづらい(笑)


 フロア1が始まります。

 せっかくなので、ちょっといつもしないプレイをしてみます。

 クリスタルの中には大クリスタルと小クリスタルがあって、大クリスタルの中にはキラキラ光っている物があります。それを取ると、また違う大クリスタルが光ります。さらにそれを取ると次の大クリスタルが……という風に次々と光っていくので順番に取っていくと、大クリスタルを二個取るごとに、クリスタル一個の得点が倍になっていくのです。

 って、どれだけ倍になるか、ちゃんと知ったのは、攻略で調べた今です(汗)

 なんかとりあえず倍々になるんやろ、くらいの認識しかなかったんです。


 そんな“できるだけ光る大クリスタルを取る攻略”を初めてプレイしてみたのです。

 これが意外と頭使うんですよね。

 光ってない大クリスタルを取ると、倍になる効果は失われてしまうので、他のモノを取らないように注意しなければいけなくて、あの奥の光ってるやつを取るためにはまず、これを取っちゃいけないからこっちの杖に持ち替えて、こっちの色の杖を持っていきたいのに、あの色の敵は今の杖では倒せないから……なんたらかんたら……と。なかなかにパズル的に考えなければいけないのです。


 一応、スタートボタンでポーズしてゆっくり考えることができるのですが、そんな卑怯なことはしない!

 てかそれじゃゲームが面白くない。敵の猛攻にさらされながら考えるのが面白い!

 と、光る大クリスタルを取る面白さに初めて気がつきました。

 うーん、緩くプレイするのもいいですけど、やはり緊張感あるプレイは楽しいですね。


 やられて再開するとき、ありの君は「ドンマイ。次行こう」「負けたらあかんでー」など言ってくれるんですが、何回も死んでると、「学習せーよー」とか、だんだん辛らつになっていきます。

 敵に挟まれてどうしようもない時でも「杖振らんと!」とかも言われます。どうしようもなかったんやって!


 そんなこんなでクリアすることは叶わず、全機消滅したのはフロア30くらいだったでしょうか。

 今いるフロアの数は、そのフロア開始と同時に表示されるんですが、見てもゲームに集中してる間に忘れてしまうんですよね……。


 で、スコアは700,410でした。

 今までプレイしてきて獲得したスコアは、スコアランキングに記録されているのです。そしてそれまでの一位は二十万くらいだったので、それと比べれば今回、めっちゃ高得点じゃないですか。わお。


 光る大クリスタルのボーナスを舐めていました。今まで難しかったから、途中でまぁいいや、って光る大クリスタルをとらなくなってたんですけどこんなにすごかったとは。

 もちろん他のボーナスもなるべくとるように攻略していったのですが、他のボーナスを取るのは前にもやったことあったのです。その記録はどれだけだったのか憶えてませんが、しかし記録が残っている一位の二十万かそれ以下のスコアだったということで、今回のスコアと雲泥の差ですよ。ああびっくりした。


 ゲームをやめると、ありの君と雑談できたり、ゲームの攻略が載っているゲーム雑誌を読んだり、ゲーム屋さんに行って、置いてあるゲームを遊べたりできます。

 あと、ソフトの説明書もちゃんと読めます。



 次のソフトは『無敵拳カンフー』です。

 ゲーコンのライバル機、ENTER-M2000というゲーム機で遊びます。ゲーコンより一年遅く発売されたゲーム機だそうで、少しグラフィックが綺麗です。


 オープニングがあります。

 師匠と修行をしていたアイチケンゴー。しかし突然現れた男に師匠が倒されてしまいます。仇を取るためケンゴーは、旅立つのだった。


 左に向かって進む横スクロールアクションです。左に進むのって珍しい気がするんですが、私が知らないだけですかね。

 キック、パンチ、しゃがみ、ジャンプ、があり、左から迫ってくる敵を倒していきます。


 コンボ技を当てると敵が盛大に吹っ飛び、他の敵を巻き込んで倒すことができます。

 巻き込んだ敵は、気マーク、というアイテムを落としていきます。四つ集めると敵を一撃で倒せるようになり、無敵状態になれる、無敵拳が使えるようになります。


 ステージ中盤に、ステージの中ボスがおり、最後にステージボスがいます。

 中ボスって、大体ごり押ししてきたイメージだったのですが、久しぶりのプレイで意外とそうでもなかったことが判明。

 敵の攻撃パターンを忘れているせいと、ごり押しで倒せていたという記憶のせいで、結構ボコボコと攻撃を喰らってしまいました。


 道中、攻撃を全て受け止める熊とパンダがいます。

 上段攻撃、下段攻撃、全て受け止めるのですが、上、下、と素早く攻撃すると、受け止めるのが間に合わず攻撃が当たります。攻撃を受け止めてる熊さん、パンダさん、かわいい。


 ステージボスは、じっくり見て攻撃パターンを見極めました。そしてパターンの嵌め方を思い出して嵌めます。

 でもちょっと強いステージボスもいて、吹き飛ばされる攻撃を喰らった時、ありの君が「なんでーー!?」と言う声にちょっとイラっとしてしまいます(笑)

 なんでって言われても、下手やからに決まってるやん!! 悪かったな!!


 最終ステージでは今まで出てきた中ボスラッシュです。そしてラスト一機でラスボス戦に。


 なんかせわしなく動き回るボスで、ありの君も「落ち着きないボスやなぁ」とコメント。ラスボスの攻撃は大ぶりなので隙は大きいんですが、久しぶりのプレイなので、うまく対応できずにやられてしまいました。ここでゲームオーバーです。無念。


 クリアするとエンディングの後に二週目が始まります。


 ちなみに、二人用で対戦するモードがあって、ありの君と対決ができます。

 プレイしたら、なかなか近づいてこないので、しょうがなくこっちっから行くと先制攻撃を喰らってしまいまいたが、次々と攻撃を叩き込みます。すると「キック禁止」「パンチ禁止」って言うんですよ。どないせーっ言うんや。


 途中で上から気マークが次々と振ってきます。ありの君のキャラの上から降ってきていた物を、ダメージ覚悟で強引に取りに行って、四つ取って無敵拳を発動し、ボコボコにしてやりました。勝利です。



 次のゲームはゲーコンの『デーモンリターンズ』です。略して『デモリタ』。


 タイトル画面で待っているとオープニングが始まります。

 主人公が恋人のお姫様とハートを飛ばしているところに、悪そうな女王がやってきて姫をさらっていきます。そして主人公を悪魔の姿に変えてしまいました。

 主人公デーモンくんは姫を助けるために旅立ちます。


 オープニングの時、英語で何やら説明が出るんですが、英語が全然ダメな私は読めません。しかしありの君が「なるほど、そういうことかぁ」とか言うんですよ。英語読めんの?!


 横スクロールアクションです。右に進んでしまうともう左に戻ることはできないタイプです。

 最初は小さいリトルデーモンの状態で始まります。

 紫のブロックを攻撃するとアイテムが出てきます。その時出てきた月の書かれたメダルを取るとビックデーモンにパワーアップ。ダメージを喰らっても死なずにリトルデーモンに戻ります。

 さらに月のメダルを取ると、遠隔攻撃もできるデーモンキングにパワーアップです。


 ブロックを壊したり、敵を倒したりするとソウルが出てきます。これを百個集めるとワンアップです。


 敵を攻撃するとひっくり返ってしばらくクルクル回ります。その状態で蹴ると倒すことができますが、倒さずにクルクルしている敵に上から乗ると、その敵に乗って高速移動できます。これをライドと言います。

 普通にダッシュするよりも素早く、乗っている敵を乗り捨てて二段ジャンプもできます。

 乗り捨てた敵はもう一度乗ることはできません。ダメージを受けると降りてしまいます。

 素早く動ける半面、ちょっと操作が難しくなり、狭い足場に乗るのは難しくなりますが、慣れるとなかなか快適です。


 そして乗った敵は個性があります。

 ヤドカリのような敵はとがっている頭が下になっているので、踏みつけ攻撃ができます。両手にハサミを持っているカニ型の敵は体当たりするだけでドンドン敵を倒して行けます。爽快です。

 ジャンプが高くなる敵もいます。


 ツボを見つけて攻撃すると、魂や敵が出てくるのですが、時々、入ると隠しエリアに行けるツボが出てきます。

 そこでは魂をザクザクゲットできるのですが、時々リフトに乗らないと魂が取れない場所もあって、「リフト待ってくれー」ってなることがあります(笑)


 そういう隠しエリアではステージをワープできるツボがある場所があります。

 今回ステージをワープするのは禁止してプレイしたのですが、リトルデーモンの状態でしか行けない場所があって、そこには何があるんだろうという好奇心で行ってみたら、ワープだった、という不本意なワープをしてしまいました。


 終盤のステージでは、短い足場しかない場所がちょくちょく出てきて、すぐに穴に落ちちゃうんですよ。そしたらありの君は「ダッシュでちょいちょいって行けよ」って言うんですよ。ダッシュしたら足場飛び越えちゃったんだってば!


 どのゲームも大体、ゲームオーバーになった時、左+スタートでコンティニューできるのですが、いままで使ったことほとんどなかったんです。ていうか、コンティニューの存在を忘れてたのです(汗)


 しかし今回、コンティニュー方法が載ってるゲーム雑誌を読んでからプレイしたので、使ってみようという気になります。けれどほとんど使ったことのなかったコンティニューで、いざ使う場面になると、「えっと、左となにボタンやったっけ」となってしまってコンティニューできませんでした(泣)

 なので最終面一歩手前でゲームオーバーになってしまったのでした。



 ゲームを始めようとした時、時々ありの君のオカンの「いつまでゲームやってんの!」とのお怒りの声が聞こえてきます。ありの君は「今やめるとこやがな」と答えるのですが、プレイヤーに向き直って「さ、ゲームやろか」と言います(笑)


 ゲーム屋さんに行って試遊台で遊ぶことができます。ちょっと行ってみます。


 試遊台には『1』に収録されていたソフトの改造版や、タイムアタック、スコアアタックができるゲームなどがあります。試遊台のゲームはお気に入りの物だけ紹介していこうと思います。


 今回は一番遊んでいるゲーム、『ラリーキングex』をします。略して『ラリキン』です。

 上から見たカーレースゲーム風です。“風”というのはほかの車と順位を競うのではなく、他の車はただのオジャマで、ひたすら一つのコースでタイムアタックするゲームだからです。


 他のコースもプレイしたい場合は『1』の『ラリキン』に収録されています。


 1000cc

 1500cc

 2000cc


 にクラスがわかれています。一番スピードの速い2000ccを選びました。

 3,2,1、のカウントダウンでスタートです。2、が出るタイミングでアクセルを踏むとスタートダッシュできます。

 そして後方から白い煙が出るようにドリフトをしばらく続けていると、ブーストします。

 まっすぐな道でもドリフトするために、左右に車体を振って無理矢理ドリフトしてブーストします。

 一番やり込んでいた時のノリでブーストしまくっていたら、コースも、車の制御の仕方も、若干忘れていたらしく、ボッコンボッコン壁にぶつかりました。


 二周するとゴールです。一回目のタイムは 1’30’01 でした。


 二回目、スタートダッシュに失敗しますが、今度は無理にブーストを狙わずに丁寧に走ります。

 1’28’88 と余裕でタイム更新です。ブーストほとんどしてないのに更新するって、どんだけ一回目ぶつかっとんねん。 


 そんな感じで徐々にブーストの回数を増やしていき、ベストタイムを更新していきます。

 ベストタイムを更新できなくなるまでプレイしようと決めます。


 ベストタイムのゴーストが出てくるのですが、だんだん、そいつを抜くのが難しくなっていきます。

 六回目で先行していたのにもかかわらず、最後の最後で壁にぶつかってしまいました。くやしい。

 なので更新できなくなるまで、と決めたことを破り、もう一度挑戦します。


 スタートダッシュ失敗した。タイムしてリトライ。

 壁にぶつかった。リトライ。

 水たまり踏んで滑った。リトライ。


 とミスするごとにリトライをして、何とかベストタイムを越えようと頑張りましたが、無理でした。

 その最後のベストタイムは 1’18’26 です。一回目のタイムと比べてなかなか頑張ったのではないでしょうか。

 と思ったのですが、今までの全プレイの中でのベストタイムが記録されており、そのベストタイムを見ると、なんと!


 1’09’61


 足元にも及ばんやんけ。当時の私すげー!



 さて、まだまだ『有野の挑戦状2』の収録ソフトはあります。

 長くなってしまいましたが、なるべく全部紹介したいので、後編へ続く!



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