『ICO』【PS3】

 今回は以前語った『ワンダと巨像』と同じ開発チームが制作した『ICO』を語りたいと思います。(PS2で『ICO』の方が先に発売されていますが)

 このゲーム、大好きなんですが、特に目立ったプレイの思い出がなかったので、今回改めてプレイしつつ語っていきたいと思います。

 今この文章を書いてる時点で半時間ほどプレイしたでしょうか。一気にプレイするのもいいですが、なんだかのんびりとプレイするのもいいと思える、とても癒されるゲームです。


 主人公の少年イコは、大人たちに連れられて、海に囲まれた島にたどり着きました。

 島に建てられている城に入り、大人たちが偶像でできた扉のようなものに剣をかざし、不思議な力で開けていきます。城の奥に進むと、不思議な模様の入った棺のような、カプセルのようなものがたくさん並んでいる空間に出ます。

 そのカプセルに入れられてしまうイコ。

「我々を恨むでない。すべては村の為なのだ」

 そう言って大人たちは去っていきます。

 しばらくして、地震が起こり、カプセルが開いてイコは外に転がり出ます。

 城の探索を始めるイコ。(ここから操作可能です)


 やがて、天井からつるされた大きな鳥かごのような檻を見つけます。中には人が入っていました。

 その檻を下ろし、衝撃を与えると、その檻が開いて中の人が出てきました。


 服も肌も真っ白な少女でした。


 彼女はイコが理解できない言葉でしゃべりました。言葉は理解できませんでしたが、

「ぼく、イケニエなんだ。ツノがはえたから。ツノのはえた子どもは、ここに連れてこられるんだ」

 とイコは答えます。


 すると、影のような怪物が地面から現れ、少女を連れていこうとします。

 イコは落ちていた木の棒を拾い、影に応戦します。倒し、ここにいるのは危ないと、少女と手をつないで、大人たちが開いていた偶像の扉と同じような扉に近づくと、少女が不思議な力でその扉を開けたのです。


 イコは少女と一緒に、城からの脱出を目指します。



 最近ずっとゲームをしていなかったので、PS3のコントローラーの左スティックの調子が悪い、ということを忘れていました。操作可能になった途端、イコが勝手に動き出して焦りました。

 時々左スティックが勝手に反応するんですよねぇ。


 カメラはすこし遠いところからイコを映しています。イコが動くとカメラもついてくる感じですね。右スティックを動かすと、カメラも動いてあたりを見渡せます。


 ツノがはえた子どもは皆、身体能力が高いのだそうです。

 なのでイコも身体能力が高く、多少の高いところから落ちても死ぬことはありません。まぁ、あんまり高いところから落ちると、さすがに死んでしまうことがありますが。

 高い段差でも手が届けば、さくさく素早く登っていきます。ところどころ垂れ下がった鎖がありますが、その鎖を登るのもお手のもの。


 少女の動きは基本ゆっくりです。呼ぶと来てくれますが、基本は手をつないで一緒に走ります。

 イコが登れる段差はゆっくりですが、少女も登ることができます。しかし鎖を登ることはできません。高いところから飛び降りることもできません。

 手をつないで高いところから一緒に飛び降りようとすると、サッと手を離してイコだけが落ちます。

 なので、鎖で登る高い段差はイコが先に登り、手を差し伸べて引き上げます。それでも少女が届かなかったり、降りられなかったりした場合は、仕掛けを解いて道を開いたりします。


 セーブはところどころ設置されているソファに二人で座って行います。イコが先に座って少女を呼ぶと「座ろうよ」と言っているみたいでなごみます。呼ばなくても座ってくれるんですけどね。

 イコがしゃべってる言葉もゲーム独特の言葉なので、なんて言って呼んでるのかわからないのが残念でもあり、それがまた味に感じたりもあったり。

 手をつなぐのもそうですが、二人でソファに座ってセーブってシステム、なんだかとてもいいです、好きです。


 時々、敵の影たちが襲ってきます。倒しても経験値やアイテムが手に入るのではないですが、久しぶりなのでせっかくだから倒します。

 影たちが湧き出てくる、黒い水たまりのような場所――影の巣――に、影たちは少女を連れていこうとします。連れて行かれるとゲームオーバーになります。

 攻撃されてイコが死ぬことはありませんが、少しの間倒れた状態で動けなくなります。倒れるとその隙に少女が運ばれてしまうので、死ななくても攻撃を受けるのはハイリスクです。


 攻撃しようとすると、敵はひょいと下がったり、地面に潜ったりして攻撃が当たりません。なのであえて隙を作り、少女に近づいてきたところを叩きます。え? 少女はオトリか? 倒さないと守れないのでいいんです。


 探索していると、外にトロッコを見つけます。乗って、少女にも乗ってもらおうと、少女を呼びますが、なぜか乗ってくれません。こんなに低い段差なんだから乗れるだろうと、しつこく呼んでいると、イヤイヤ、と言うように首を振られました。なんでやー。

 いったん降りると乗ってくれました。トロッコを操作して進んで、トロッコを足場にしないと登れない段差を登るとソファがあったので、その日はそこで終了しました。


 再開します。二人はソファで眠っていたようで、目を覚ましてゲームが再開されます。

 通路に少し大きな穴が開いています。イコのジャンプでギリギリ飛び越えられる感じです。

 初見プレイの時、この穴に落ちてしまったのですが、しかし死なず、でも通路には戻れず、詰んだことがあります。なので注意してジャンプです。


 少女もジャンプして飛び越えるのですが、イコよりもジャンプ力がありません。彼女のジャンプではぎりぎり届かないのですが、落ちかかる彼女をイコが手を伸ばして、少女の手をつかむんですね。少女は宙ぶらりんになります。それをイコが引き上げるんです。

 ムチャクチャ勇気ある女の子だなぁと思います。イコをとても信用しているということでしょうか。まだ会ったばかりなのに……。


 次に進む道のショートカットする方法(ショートカットするのは少女だけですが)を知っているのですが、せっかくなので正規ルートで進みます。

 さらに進み、爆弾を使った謎解きをします。武器として使っていた木の棒に火をつけて、それで爆弾に着火するのですね。


 敵が出てきましたが、今回は無視します。少女を引っ張って走り、偶像の扉を少女に開けてもらいます。すると扉が開くとともに敵が消えていくのですね。偶像の扉があったら無視した方が断然楽です。


 外につながる城の正門の前まで来ました。しかし目の前で閉まっていきます。

 そして何もないところから、影を纏ったような女性があらわれました。城の女王です。

 女王は少女が使っていたのと同じ言葉を使いました。イコにはわかりません。次にイコにわかる言葉で

「おまえだね。わたしのかわいいヨルダを連れまわしているのは」

 と言います。ヨルダは女王の娘で、いずれこの城を継ぐもの。おまえとは住む世界が違うのだ。身の程をわきまえて立ち去れ、と言って、消えます。


 イコとヨルダは城に戻り、他の道を行きます。


 木の板でふさがれている通路に、爆弾を使うと通れるようになります。

 ちなみに、イコは高所からの落下以外で死ぬことはありません。爆弾の爆発を受けた時も例外ではありません。吹っ飛ぶだけです。そしてヨルダも爆発では死にません(笑)


 そこを通った次の墓地らしき場所で、戦闘です。

 このプレイで初めて攻撃を喰らい、ヨルダを連れ去らわれかけてしまいました。敵が湧き出てくる影の巣に連れていかれても、ヨルダがそこに沈み切るまえに救出すればセーフです。

 ヨルダの手を引っ張り助けます。が、その引っ張り上げた瞬間に攻撃を受け、ダウンし、またヨルダを連れて行かれます。救出した瞬間また攻撃を受けダウンして……と、悪循環にハマってしまいました。


 全滅させ仕掛けを解き、また敵を倒して、さらに仕掛けを解くと、また敵が出てきます。しかし、段差を上ったところに偶像の扉があります。イコはすでに登っているので、あとはヨルダを引き上げるだけです。

 敵がヨルダの近くをウロウロしていますがヨルダの動きはゆっくりです。ハラハラします。でも無事に偶像の扉にたどり着くことができました。


 風車のある場所に来て、ヨルダにはとても通れなさそうな場所がありましたが、進む方法を見つけて進みます。

 ソファがあったので座ります。


 目を覚ます二人。二人が立ち上がり、手をつないで走りだそうとしましたが、手をつなぎ損ねてしまいました。

 するとヨルダはまたソファに座ってしまいました。どうしたん? まだ眠い?


 進むと初見プレイで苦戦した謎解きの箇所でした。なので逆にしっかりと覚えています。サクッと解いて進みます。

 逆に初見で苦戦しなかったところは印象が薄く、少しオロオロしたりしましたが、進めていきます。


 やがてお城の闘技場につきます。そこの仕掛けを解くと、剣が手に入りました。剣は攻撃力が上がり、縄を切ることができます。

 しかし木の棒のように火をつけることはできないので、その時その時で持ち替えなければいけません。いろいろなところに剣も木の棒も落ちているので詰むことはありませんが、攻撃力の高い剣を置いて行ったらもったいないので、仕掛けに火を灯した後は忘れずに交換します。……二刀流にはできへんのかな。


 仕掛けを解くと、大きな反射鏡から膨大な光が出て、正門の方に走っていきました。

 両開きになっている門の、その光を受けた左側が光り出します。右側も光らせれば開くのかもしれません。城の反対側を目指します。


 橋を下ろし、以前行ったことのある場所へ戻ります。縄を切ることで動かせる仕掛けを動かして進みます。

 ここで高い段差があって、イコは鎖で登り、ヨルダには台に乗ってもらってからイコが引き上げる、という場面があったのです。が、イコの手を差し伸べる場所がずれていたのでしょう。ヨルダは台にのらず、地面からジャンプをしていました。全然届かないけど、手を伸ばしてジャンプするヨルダが可愛い。


 滝のある場所に来ました。滝の裏側に通路があるようです。水を止めなければ進めません。

 ここ、超苦手なんですよ。謎解きのネタバレ回避のために詳細ははぶきますが、あるものを使って大ジャンプしなければいけなかったり、水車を止めるために「こんなとこ乗るの?!」て所に乗ってジャンプしたりしなければいけないのですが、その二か所とも、何回やっても何回やっても……!


 ちなみにここには隠し部屋があり、隠し部屋であることをすると最強武器がゲットできます。

 切ることもできるので、剣を手に入れて間もないのに、もう剣が不要になります。


 止まった滝の向こうの通路を進み、ゴンドラに乗り、さらに進み貯水塔へ。

 ここは初見プレイでカンニングしてしまった場所です。敵以外に攻撃するとは思わなくて……。

 火をつける謎解きがあったので最強武器と木の棒を交換します。うっかりそのまま木の棒で進みそうになりました。あぶない。


 以前行った闘技場とは反対の闘技場にたどり着きます。

 仕掛けを動かすレバーがあるのに気づかず超ウロウロ。

 敵が壁に引っかかってるのを笑いながら仕掛けを解いていきます。


 二階に爆弾を使うところがあり、後ろには柵がなく爆弾で吹っ飛べば、二階から真っ逆さまなところがありました。

 それを実行するのは超痛そう、さすがに死ぬかな? と思って実験する私。ひどい。

 結果はしりもちついたくらいで元気でした。さすが。で、そのまま爆弾に火をつけた木の棒を持って進みます。はっ! 最強武器! ちゃんと拾って進みます。


 また火を灯す仕掛けがあったので持ち替えます。仕掛けを解いて、以前そうなったように、反射鏡が膨大な光を発射して、正門の右側を光らせました。

 正門目指して闘技場を出ます。あ! 最強武器!(本日三回目)


 正門を目指す道中、三階分くらい吹き抜けになっている広い場所で、影たちに襲われます。戦わず逃げることにしましたが、狭い通路でうまく走れず、ヨルダを連れて行かれてしまいます。広い空間なので、飛んで行った敵がどこにヨルダを連れて行ったのか、画面にうつりませんでした。


 右スティックで周りを見回すと、すでに一階の影の巣にヨルダが埋まっていました。しかしイコがいるのは二階で、一階に下りられる場所は少し遠い場所にありました。慌てて一階に向かいますが、時すでに遅し。ヨルダは影の巣に完全に取り込まれてしまい、衝撃波のようなものに襲われ、イコは石になってしまいました。


 今回初めてのゲームオーバーです。

 ちょっとしょんぼりしながら再スタート。今度は無精せず敵を倒していきます。


 正門にたどり着き、門を開ける前に二人でソファに座ります。

 ここからがクライマックスですが、それ故にこれ以上語るのはやめておこうと思います。ぜひプレイして体験してほしいし、それが無理ならネットの動画などでもいいので見てほしいのです。


 そして実はここが最後のセーブポイントです。ここからまだ、二、三十分ほどゲームは続きますが、一斉セーブができません。ゲームオーバーになったらチェックポイントから再開なので、その点は気にしなくて大丈夫ですが。


 クリアして、二週目になると、イコが理解できず、字幕も謎の文字になっていたヨルダの言葉が、日本語で字幕が表示されるようになります(イコには相変わらず理解できませんが)。

 ストーリーをさらに深く味わえるので、もしこれからプレイするという方は、ぜひ二週目もプレイしてみてください。


 ちなみに、トロフィーコンプリートを目指したことがあるのですが、どうしても二時間でクリアのトロフィがゲットできません。

 他にどこで時間をかけずに進めるのか分かんない~!


 そんな感じで、久しぶりにプレイした『ICO』については以上です。


 ではでは、また次回で。

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