概要
勇者と魔王の世界に生きる、勇者じゃない“誰か”達の物語
世界に魔王が降臨し、勇者は未だ誕生していない。
だがそれでも――――勇者でなくとも、戦う者達が確かにいた。
魔王が現れた時代、勇者はまだ生まれていない世界で破滅へ立ち向かい、報いた一矢の物語たち。
勇者がいつか訪れるどこかで出会う、勇者ではなかった”誰か”。
魔王に初めて立ち塞がる亡国の王子。
森にて聖剣を守るエルフの弓兵。
存在の意味を求めて戦う剛拳の獅子。
魔王によって流される涙へ戦いを挑んだ道化師。
戦地と愛する者とを繋ぎとめる輸送隊の騎士。
世界にただ独り残された、最後のドラゴン。
黒死の旗のもとに海を駆ける老海賊。
空を飛ぶ夢を追った二人の子供たち。
城塞都市を守り、不浄なる魔術と不死者へ立ち向かう流麗なる聖騎士。
終末へ立ち向かう者達を打ち鍛える隻腕隻眼の訓練教官。
闇に生き
だがそれでも――――勇者でなくとも、戦う者達が確かにいた。
魔王が現れた時代、勇者はまだ生まれていない世界で破滅へ立ち向かい、報いた一矢の物語たち。
勇者がいつか訪れるどこかで出会う、勇者ではなかった”誰か”。
魔王に初めて立ち塞がる亡国の王子。
森にて聖剣を守るエルフの弓兵。
存在の意味を求めて戦う剛拳の獅子。
魔王によって流される涙へ戦いを挑んだ道化師。
戦地と愛する者とを繋ぎとめる輸送隊の騎士。
世界にただ独り残された、最後のドラゴン。
黒死の旗のもとに海を駆ける老海賊。
空を飛ぶ夢を追った二人の子供たち。
城塞都市を守り、不浄なる魔術と不死者へ立ち向かう流麗なる聖騎士。
終末へ立ち向かう者達を打ち鍛える隻腕隻眼の訓練教官。
闇に生き
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★ Very Good!!それは、語られることのない『勇者達』の物語
魔王が出現した絶望の世界で足掻く、『勇者ではない人々』にフォーカスを当てたオム二バスでした。
時に戦場で剣や槍を振るう兵士だったり、時には戦場とは離れた場所に生きる市井の人々であったり。しかしその全員にそれぞれの『戦場』があり、一貫して『戦う人間』達が描かれた、上質なお話ばかりでした。
人類が生き残るために一日でも、一秒でも世界が存続する時間を延ばせるよう。高い技量で描かれる文章の根っこには、人間性の持つ熱さが内包されていたと思います。
もはや短編オムニバスどころでななく、それぞれの人物が物語の主役を張れそうな『群像劇』と呼べる代物になっています。
そしてこれだけ多数の登場人物やストーリーを…続きを読む - ★★ Very Good!!魔王軍の侵攻。幾つもの「繋ぐ」ストーリーが繰り広げられる。
魔王軍の侵攻を受ける世界のエピソード集です。
最初の数話は絶望的な状況でせめて一矢報いようとする人々が描かれ、それ以降は勇者登場後のための伏線にあたるエピソード集です。
ですので、最初の絶望的な状況だけで読むのを止めるのは早計であろうと思います。
(更新の都度、追いかけています)
また、一つ一つのエピソードの完成度が高いです。
最近の異世界もので軽く語られがちの「勇者の登場」というものを、人々が渇望している様子が感じられます。
いずれはこれらの設定を用いて、2元論にもとづく、ドラゴンクエストのような「王道」「正道」の異世界ファンタジーが読んでみたいと思いました。
コンテスト応募作品とし…続きを読む