全一の防御陣形

*****


 “適者生存”のことわりを嘲笑うように、その国は既に廃れてしまうはずの戦術を取り続けた。

 魔法による遠隔攻撃、製法の発達により盾、鎧への貫徹を可能としたクロスボウ、錬金術の過程で発見された火薬と、それを活かす大砲。

 その戦術を脅かすものはいくつも生まれてしまったのに、その国は捨てなかった。

 勝ち続けるモノこそが正義であり、真理であるというように……魔法を、クロスボウを、大砲を、彼らは笑った。

 そして、勝ち続けた。

 強者にのみ許される“不変”の権利を、彼らは守り続けた。


 ――――“魔王”の降臨まで。



*****


 砦のことごとくが崩れ去り、とうとう大陸の西の王国は、魔王の軍勢を領土へ迎え入れてしまった。

 西の果てにあると魔軍を吐き出すゲートの存在は、かろうじて逃げ帰った斥候から知る事ができた。

 そして――――ゲートを中心とした要塞が、作り出されている事も。

 すでに、この魔王の軍団が押し寄せてくる方角に人は残されていない。

 魔界の玄関口へと変わり、そこからは朝も夜もなく魔物達が押し寄せ、人界を蹂躙するべくつばを撒き散らしながら肉薄する。


「くそっ……。これじゃキリがないぞ!」

 

 指揮官が、襲撃の合間に悪態をついた。

幸いにも峻険な山間の峡谷に布陣する事ができ、猛攻をしのぐ事はできていた。

だが――――いつまで経っても、敵の数が減らない。

 土煙が立ち、彼方にまたしても敵の波が見える。

 同時に聞こえた下品な鳴き声と蛮声で、視認できなかったとしてもその構成が分かった。

 豚面の低級の獣人、オーク。

 その背丈は人類より少し大きく、知能と引き換えに極めてタフで、筋力にも恵まれている。

 本来は棍棒程度しか持たない魔物だったはずなのに、今敵に回している彼らはまるで違う。

 今しがた撃退した一群は“剣”を持ち、粗末とはいえ“金属の鎧”をつけていた。

 日ごとに彼らの装備は充実、いや進歩していき……殺される兵士も増えてしまった。

 最初に会敵した時は棍棒と腰蓑だけだったオーク達が、今となっては剣と鎧。

 悪夢そのものの進化が起きてしまい、そして食い止める術はない。

 日ごとに不利になる戦場を、人は絶望と呼ぶ。

“何か”が、オークに知恵を、武器を授けている。

 

「全員、盾を構えろ! 敵が来るぞ!」


 後方の指揮官の号令に合わせ、峡谷の横幅――――十五メートルいっぱいに横列を敷いた重装兵が大盾を構え、“壁”を作る。

 そして、オークの一群の突撃が“壁”へと突き刺さり――――衝撃が、重装兵たちへ襲い掛かる。

 後列のものは盾で味方の背を押し、前列の者は盾へ背を預け、背筋力までも動員して必死にオークの突撃を押し返すべく力を込める。

 既に前時代のものとなりかけてはいても、それでもこのような戦地では未だに有効となり得る、大盾と槍を用いた密集陣形……“ファランクス”だ。

 大盾の右半分で自分の半身を守り、左半分で左の仲間の半身を守り、自らも右の者の盾に身を隠す。

盾の合間に身を沈め、勢いの止まった敵を貫く。

単純な、たったそれだけの戦術だ。


「踏ん張れ!」

「押せ! 押し返せっ!」

「行けぇっ!」


口々に鼓舞しあい、盾の隙間から槍を通し、オークの肥え太った腹を、肉のだぶついた胸を、どこなのか分からないような首を、我武者羅に突き刺す。

 やたらめったに振り回される剣が盾を叩き、そのたびに兵士たちは恐怖を押し殺す。

武器が棍棒でない事はむしろ、幸いした。

オーク達が握っているのが剣でよかった、と……精一杯の欺瞞とともに。


「わあぁぁっ!!」

「クソ、ダメだ破られた! すぐに穴を埋めろ! 前進!」


 盾を緩めてしまった兵士がオークに押し倒され、そこから陣が一度崩れかけた。

 すぐさま後列の兵士が前進して穴を埋めようとするも……既に、遅い。

 なだれ込んだオークが、穴を押し広げるように――――最前列の兵士へ横から襲い掛かり、次々と血祭りへ上げていく。

 後列兵士がようやく処理を終えた頃には、もう最前列の兵士は総崩れだ。

 

 結局……その日も、撃退はしても……四十人の兵士を失った。

 押し返す事はできる。

 だが、敵の数も勢いもまるで衰えない。

 ジリ貧のまま、味方の数と体力、士気だけが減りゆく。

 地獄のような戦場が、そこにはあった。

 いつ終わるのか、分からない。

 終わらせる方法は分かっているのに、辿りつけない。


 ――――――“ゲート”を壊せば。

 ――――――“魔王”を倒せば。

 ――――――“勇者”が、今駆けつけてくれれば。


 そんな希望は、持つことすらも莫迦(ばか)げているのに。



*****


 そして、とうとう守勢の陣地は崩壊した。

 いや――――崩壊の一歩手前にある。


「くそっ……! あんなのアリか! あんなのがっ!!」

「落ち着け、部隊長……。これが――――“魔王”と戦うって事、なんだろうさ」


 崩壊寸前の峡谷の陣地には、もう兵士は十数人しかいない。

 見張りの兵士を除けば、それだけで十五に届かなくなった。

 指揮官と部隊長はどちらも息も絶え絶えに、たき火を前に硬い保存食のパンを齧り取っていた。

 痛みを誤魔化す酒もなく、自虐的な笑いすらも起こせない。

 先ほどから漂っている焦げた匂いは、肉でもチーズでもなく――――焼かれた重装歩兵達の死体からのもので、そうされてから数時間は経つのに、まだくすぶって煙が上がっている。


「部隊長。お前はあの怪物、“何”に見えた?」


 パンの不味くなりそうな人肌の焼ける匂いを物ともせず、指揮官は訊ねた。

 合間にふくんだ保存用の茶は、沸かしすぎて香りなど飛んでいて……死臭をごまかす事すらできない。


「……相当バカらしい事を言え、って事ですよね?」

「ああ、そうなる。正気を疑うような事はしないから安心しろ。俺だって見た」

「じゃ……俺に言わせる事ないじゃないですか」

「確認したいだけだ。……俺は言うのが怖い。だから、お前が言ってくれ」

「ったく……なんて指揮官ですかね」


 口髭についた茶を拭い、兜をかぶったままの部隊長は間を置いてから言う。


「……“リントヴルム”。リントヴルムですよね、ありゃ」

「……そう、なるよな」


 ドラゴン、その亜種である地を這う大蛇の如き竜、“リントヴルム”。

長い体に一対だけの脚を持ち、空を駆ける翼は持たない。

 地獄の炉のように滾る赤い眼を持ち、口からは燃え盛る炎を吐く。

 おとぎ話にしか出てこない……しかしドラゴンのような人知の及ばぬ知能など持たない、正真正銘の“怪物”だ。

 重装兵士たちの戦列を焼き払われ、投げ槍と弓で多少手傷は追わせたが……逃げられてしまったのだ。

その炎のおこぼれは、今彼らの目の前にある“たき火”に変わった。


「…………ねぇ、指揮官。この先も……あんなん、ばっかりなんですか?」


 部隊長は、震える手をごまかしきれないまま呟いた。


「あんな怪物が……ウヨウヨ出てくるんですか? この世界に……あんなのばかりが」

「部隊長」

「教えてくださいよ。……もう、世界は終わりなんですか? 今、俺達しかいないんじゃないですか? 世界には……」

「よせ!」


 たまりかねた指揮官がたき火の中へ齧りかけのパンを投げつけ、火の粉が舞い、二人の頬を焼いた。

 それすらも気つけにならず……二人は、しばし沈黙する。

 周囲にいたうめく負傷兵達は、重ね塗るように続いて黙る。



「……すまん、部隊長。取り乱した」

「いえ……俺、こそ。でも……指揮官。もう……俺達の国は、終わりです。もう……ここを、守れない」

「…………」

「頑張りましたよね、俺たち。……あの時、砦から逃げてきた……王都へ届ける、っつってた若いの。もう、つきましたかね?」

「力尽きてなきゃ、とっくに着いてるだろうな」

「ははっ。……もう少し、頑張りたかったすね」


 部隊長が小さく呟いたはずなのに、その一言はあまりにも大きく響き渡った。

 

 ――――――また、負ける。

 ――――――人類は、また押し切られる。

 その時だった。


「指揮官! 峡谷の後方より、接近する一団あり!」

「何……?」

「援軍、ですかね?」

「どこの部隊か見えるか?」

「そ、それが……ついてきてください!」


 峡谷後方の見張り、即ち自国側の後方から一軍がやってくる。

 援軍には違いないのに、奇妙な胸騒ぎがした。

 それは、松明を手にした見張りに導かれるまま近づいて行くとさらに強まる。

 行軍の音が聴こえるのに――――妙に、足音が大きすぎる。

 彼らの掲げて進む篝火の位置が、高すぎる。

 はためく掲旗の音が、大きすぎる。


暗闇の中から現れたのは巨人、そう評するしかできない全身を覆う鎧の一団だった。

指揮官より頭三つは大きく、腰に差した剣は他国においては両手剣と呼ばれる大きさであり、槍は――――もはや、“柱”だ。


「ほっ……北方王国の……装甲歩兵師団……? 何故、ここに!?」


 峡谷に立ちふさがるように、重鎧じゅうがいの一団は停止し、先頭の男が兜を脱ぎ、小脇に抱えた。

 帷子に覆われた頭部、そこから唯一のぞく顔は紛れもなく人間の――――眼光鋭く、真っ白く色の抜けた髭で顔の下半分を隠した、人間の顔だった。


「友よ」


 わずかに髭を蠢かせ、彼は、うなるように低い声で言った。


「友よ。――――助けに来た。我々に任せよ」

「え……?」

「遅れた事を詫びる。我が王国と……そなたらの国は、盟を結んだのだ」


 夜風にひるがえった旗に描かれていたのは“絶対防御の悪魔”の紋章。

 北方王国の国章であり、彼らの信ずる存在。


「本当の“密集陣形”を見せてやる」



*****


 大陸の北に位置する、北方王国。

 険しい山脈地帯と溶ける事無い凍土を持ち、一年の半分を雪に覆われるその国の人々は、皆が巨躯だ。

 子供は他国の子より頭一つ大きく、大人になれば他国のそれより頭二つか三つを抜く。

 そればかりか馬すらも巨大で、他国の馬がまるで仔馬に見えてしまうほどの巨馬ばかりだ。

 この国を訪れたある旅人は、“巨人の国へ迷い込んだ”と生涯信じ込み、物語にまで残してしまったほどに。


 彼らは、他国への侵略を行わない。

 他国へ特別肩入れする事もなく、中立の立場を保ち続けた。

 そして――――侵略をも、許さない。

 厳寒の山から吹きつける冷風を背負い、その眼前に敵を捉え、微動だにしない。

 堅牢な守備に基づく戦いのみを彼らは好み、その正しさを実践するように在り続ける

 国の紋章には、奇妙な生き物の姿が描かれていた。


 鱗のように生えた無数の盾に覆われ、その隙間からのぞく二つの邪眼じゃがん

 この世のものならざる生き物の名は――――彼らの好む“戦術”の名となった。



*****


 峡谷を塞ぐように、重鎧の装甲歩兵達が隊列を組んだ。

 彼らの武具は、倒れた西の王国の重装歩兵と同じく、大盾と槍。

しかしその大きさも、厚さも、桁が違う。

彼らの巨体を覆うべく作られた長方形の盾は、並みの男であれば微かに持ち上げる事すら不可能なほどに重く、広く、そして厚い。

他国の女であれば二人は隠せてしまうほどに巨大な盾だ。

 加えて一分の隙もない全身鎧と、太く、そして鋭く研がれた槍を携え、彼らは立つ。

 やがて……眼前彼方から、砂煙と太鼓の音、そして蛮声が聴こえた。


「最前から第三列、盾を掲げよ! “盾の悪魔”を宿せ!」


 師団長の号令により――――前部三列が盾を構え、大地を踏み慣らす。

 盾の右半分は自らのため、左半分は友のため。

 眼前に迫るオークを主体とした魔の軍勢は、更に凶暴性を増していた。

 剣、鎧、兜……盾を持つオークまでもが、紛れている。


「備えよ!」


 やがて――――突撃が、北方王国の装甲歩兵師団へ炸裂する。

 鋼鉄の激突、盾と鎧、骨の軋む音、最低限の呻きと気合いを漏らすのは北方装甲歩兵師団。

 対して、狂乱する養豚所のような絶叫、野卑な笑い声、がちゃがちゃと鳴る練度の低い鉄の音。

 覚えたてのような片言で、彼らは口々に叫ぶ。

 食え、殺せ、切り刻め、昨日のように焼き尽くしてやる。

 後ろ盾を得て増長した亜人種達の、欲望と邪念が渦を巻く。

 しかし装甲歩兵師団は、微かに押されただけで、持ちこたえる。

 その邪念も、殺意も、欲望も、撒き散らされて鎧と盾にかかる唾液も、全て受け止めるように――――隊列を、崩さない。

 彼らの紋章に描かれた奇妙な生物の名を冠した陣形を崩さない。

それは、彼らの神話に語り継がれる悪魔。

 善なるものも悪しきものも、一切の別なく全てを跳ね返し、弾き折り、防いで砕く“絶対防御の悪魔”の名だ。

 尽きない盾をその身へ宿し、害意ある者へは槍の一刺しを以て死の呪いを送り込む存在と、北方王国の神話は言う。

 王の祖先は死闘の果てにこの悪魔を屈服させ、無印の旗にその存在を封じ込め――――“盾の悪魔”の加護のもとに建国したとも語り継がれていた。


 ――――陣形の名、そして北方王国を護る悪魔の名は“ファランクス”。


 やがて、オークの突撃が防がれ完全に静止する。

 装甲歩兵の最前列は誰一人欠ける事無くして眼前のオークの大軍を、受け止めてしまった。

 その“悪魔の静寂”を切り裂いて……槍が、盾の隙間から繰り出された。

 直後、最前列で押し合っていたオーク達が次々と鎧兜ごと貫かれ、“盾の悪魔”達の甲冑を赤く染めた。


「前進!」


 盾の隙間から三列目の兵士までが槍を突き出し、攻撃に参加する。

 奥に行くほどに槍を長く構える事により、槍衾やりぶすまの密度は高まり、その穂先から逃れられる者はいなかった。

 刺さりやすく抜きやすく、より深手を与えやすくした微かに窪ませる造りと、それを支える鋼の鍛造技術があってこその攻撃密度。

 その中には、オークの身体を貫き――――二体のオークを一突きで仕留めた者も、少なくない。

 槍を引いて、盾を構えて前進。

 後列に押されたオークは、先鋒の全滅を知っても――――再び押し込まれ、“盾”とぶつかる。


「攻撃!」


 ぶつかって止まると、再び槍が襲い掛かる。

 繰り出される槍はどれもが必殺の威力であり、盾と鎧で受け止める事ができてもなお、その衝撃は胸骨を砕くほどだ。


「前進!」


 ――――――防御、攻撃、前進。

 単純なそれだけの繰り返しを――――更に十度ほど続けてオーク達の層が薄れた時、その後方へ不審な影が躍る。


「身を隠せ!」


 北方王国装甲歩兵師団、彼らは初めて、盾の中へ身を縮めた。

 その直後に視界が陽炎のように揺らいで――――灼熱の炎が、オークの軍団ごと彼らへ投げかけられた。

 その火元には、前日に西の王国の重装歩兵を壊滅させた蛇竜、リントヴルム。

 巨馬をも一飲みにする竜が峡谷の前方に立ちふさがり、炎の吐息を吐き出していた。


やがて吐息が止んだ時、そこには……黒焦げになったオーク達と、依然変わらぬ陣形のままの装甲歩兵達が、誰一人欠ける事無く、暗黒の蛇竜に立ちはだかっていた。


一を全へと融かし、全を一へと鍛え繋ぐ、“絶対防御”の密集陣形。

魔法でも撃ち抜けず、大砲をも跳ね返し、クロスボウすら弾き砕く、不変の鉄壁。

これが――――北方王国の密集陣形だ。


突撃シュトゥールム! 我らが友のかたきぞ!』


 号令が掛けられ、彼らは何事も無かったように盾と鎧から煙を噴き上げながら、炎の海と化した峡谷を構わず走り抜け、リントヴルムへと肉薄する。

 疲労も、炎の熱も、鎧の重さも、盾の重さも、何も存在しないかのような怒涛の突撃が、リントヴルムへ達するのにそう遠くはなかった。


「ギョアァァァァァッ!!」

「続け! 全ての槍を馳走しろ!」


 最前列、第二列、第三列、四列、五列。

 長大な体にありったけの槍を食らい、苦しみ、のたうちながら、リントヴルムは盾の突撃に押されて峡谷を押し出されて行く。

やがて――――反対側へと抜けた時には、すでに事切れており……絞って放置したぼろ雑巾のように転がるそれが蛇竜の死体だと、言われなければ分からぬほどだった。


 峡谷を抜けた装甲歩兵師団が見たのは、魔王に切り取られながらも、今も輝く勝利の蒼天。

 かつて西の王国の端土だったそこは、今もまだ……“世界”の一部だった。


「ここは最前線だ! 我々の護るべき、人類の最前線! 侵す者は、何人たりとも許しはせん!」


 勝鬨が、上がる。

 北方王国の兵士も、西の王国の残兵も……“一つ”となり、勝鬨を上げた。

 その歓喜の叫びは、峡谷の反対側から近づきつつある二国の連合軍にすらも聴こえ、彼らの魂をも震わせた。

 その目的は――――魔王軍の前線要塞、および“ゲート”の破壊。

 馬匹による平射砲をも惜しみなく持ち込み、輜重隊はどこまでも長く厚い隊列を作る。

 繋いだ時が実を結び、反撃へと転じる力を生み出した。


 このささやかな勝利、勝ち取った時間はいつか更にどこかへ繋がると信じて、彼らは戦う。


――――世界に“勇者”が現れるその日まで、世界を繋ぎとめるために。








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