キタハラ

ネットの向こうにいる人が、ほんとはどんな暮らしをしているのかはわからない。 だから、例えばリアクションがないと、勝手にイラっとしてしまったり心配したり落胆したりする。 実生活では関…続きを読む

降嫁した主人公が求めているのは、『普通』。政略結婚でもいい、と思ってやってきた翠山国には、ないと聞かされていた後宮が存在している！？ さて、「普通じゃない」彼女はそんな事態をものと…続きを読む

病院で出会った女の子は、主人公と同じ高校に通うはずだった。 彼女が退院し、やっと憧れていた校門をくぐったとき、「病弱で純粋な女の子とひねくれた僕のラブストーリー」が大きく変化する。…続きを読む

カリスマの死。そして始まるオーディション。歌姫を目指す少女(実年齢は関係ない)たちを待ち受けていたのは、恐るべき事態だった。 誰の想いが強いのか？　そしてその想いとは狂気なのか？…続きを読む

ランニング、したいよね〜。 そういや昔、芸人でなんか色々手を広げてる人(超ざっくり)がバイト先の前をランニングしていたな。 してみよっかな〜。 そう、その時私はここに書いてある「し…続きを読む

いや、新しい茶道についての考察なのか？　モノボケなのか？ いや、どっちでもない。 ある意味、文化とポテろんぐのコラボであろう。 意味はあるようで、ない。 ないのにナンセンスでもない…続きを読む

レビューなのにいきなり個人的な話なのですが、去年から仕方なく筋トレを始めました。僕の場合の減量もあり、油断すると腹減りすぎて気が遠くなりそうになる日々です。 筋肉は裏切らない。 よ…続きを読む

第二章(2023年9月時点)まで読んで、すっかりこの作品の世界に浸ってしまった。個性豊かなキャラクターたちが楽しく過ごしている。あ、ユートピアって遠野にあったんだな。 ここからスト…続きを読む

あるときまでは栗の木とも、滝にも、きのこの楽隊とだって話をできていた、気がする。 そして山猫に選ばれて裁判官にもなったことがあったような気がする。 なのに、全然、もう、記憶がない。…続きを読む

ひとりぼっちのキツネ「ごん」が、ふとしたイタズラで兵十をからかった。 けれど兵十そのあと、同じようにひとりぼっちになってしまった。 同じようにひとりぼっちとなった兵十をなんとか元気…続きを読む

角川文庫版では、本文のあとに「附高瀬舟縁起」という小文が収録されています。 この作品を読まれた方が思うであろうこと（僕は思いました）を、鴎外は同じように思ったようです。 １）財産…続きを読む

目が覚めた時、覚えている夢と覚えていない夢がある。 内容が荒唐無稽すぎたり、悪夢だったりすると、ショックでディテールを忘れてしまうことがよくある。 夢はなんでもありだ。そしてなに…続きを読む

2023年、角川シネマ有楽町で開催された「大映4K映画祭」にて、溝口健二監督の『山椒大夫』を観る機会を得た。 「安寿恋しや、ほうやれほ。 厨子王恋しや、ほうやれほ」 その物悲し…続きを読む

作家がひょんなことから文鳥を飼うことになる。小さく可憐な生き物の扱いにまごつきながら、次第に愛着が湧く。 時折、かつての色っぽい思い出が蘇ってくる。そして、唐突な別れ。 読んでい…続きを読む

小学生（中学生？）のときに読んだまま読み返すことのない小説、というのはよくあります。話の内容はわかっているし、当時は道徳的な匂いのするものは繰り返し読む、ということはありません。 …続きを読む

「料理もの」というは物語の一大ジャンルで、みなこぞって自身のオリジナル料理やら蘊蓄やらを話に盛り込んで書いている。 世はまさに料理戦国時代である。テレビもネットもメシばかり、芸能人…続きを読む

食べることは生きることだか生きることは食べることだか、卵が先か雛鳥が先かってはなしですが、とにかく食べなきゃどうしようもない！ 気軽でさっとできるレシピがたくさん詰まったこの作品…続きを読む

…である。 不穏な匂い、取り返しのつかない場所に立つのは読書の楽しみの一つであるが、 それは「ほんとう」なんだろうか？ 本当に僕たちはそれを求めているのだとしたら、 世界はと…続きを読む

愉快なテンションで読めるのは作者の人柄であり力だと思うのですが、そもそも主人公（作者）えらいことになってるし、そのなかで見た世界というは多分もうワンダーランドなのであった。 かつて…続きを読む

幸福とはいったいなんなんだろう、なんて考えることがたまにある。 好きなものを見つけること 好きなものを好きだと言えること それだけで人はとても幸せじゃないだろうか。 そんなこ…続きを読む

生きて、誰かと過ごすのはあやうい。 あやういだなんて。目の前にいるのに？　相手のことがわからないまま、奇妙にうやむやにされる（している）この世界で、どう生きていけたなら、それは正…続きを読む

タイトルをなんとなく気になったあなた。 あなたはいいものを見つけました。ある意味量産型Web小説を騙っていますが、なにを隠そうこの作品、叩きつけるかのような文体で、あれよあれよと読…続きを読む

九年の長い間、引きこもってきた少年が、再び生き始める……といったら聞こえはいいけれど、突然のロードムービー、そして怪しげ（いやまんま怪しいけど）な商売を、という「青春映画」のテイス…続きを読む

非常にリーダブルなので、ついついページを捲り（というか次へ次へとすすみ）、応援ボタンを推し続けていた。 鼻血という個性（？）がこんなに愛らしく（？）感じることになるとは。 なには…続きを読む

生き生きとした人物たちが楽しい。全員ヤバい（いい意味で！）、主人公もけっこうヤバい（もちろんいい意味！）。

こいつはいったいなんなんだ？
予測しながら読んでいたら斜めな展開に驚きました。
なるほど……！
一言紹介を伏字にしたのはそれ書いちゃったらネタバレになるから！

なんだろう。読んでてなぜか元気になってしまった。多分文章の「ノリ」が良いのではないか、と思ったりする。
またぜひ、時間のあるときに更新してください。
適度に適当に。

餃子というのは不思議な食べ物だ。一口だし何個も食べたくなるし。 誰かと食べるっていうのはなんて幸福なんでしょう。 気兼ねなく、誰かと食べることを夢見ながら、この小説を読み終えました…続きを読む

いつだって世界は終末なのだ。明日がどうなるかなんてわからないから。そしていつだって世界は始まるのだ。どうやら僕らの日常はわりと強固で、受け入れたり、馴染んだりしながら。 戦争、疫病…続きを読む

有名アスリートからのメッセージをさっきYouTubeで観た。これまで頑張ってきたのに、大会が中止になってしまった学生たちへのメッセージだった。 今年の夏は望まなかった「特別な夏」に…続きを読む

渋谷のスクランブル交差点を越えなくては行きたい店に行けない。なので信号が青になるのを待つ。人がたくさんいる。目的地に向かって速足で人々は歩いていく。「映え」る写真を撮ろうとする海外…続きを読む

読みながらずっと、この話漫画にならないかなーと思ってた。

安達哲を希望します。

この小説を新幹線の車内で一気に読んだ。 品川から読みはじめて、他の方の短編を読んで(よかった)、タバコを吸いにいって、トイレに入ったりしながら、読んだ。 まもなく目的地到着だ。 …続きを読む

過去はいつだって忘れないでよ、と叫んでいるのに、僕らの耳には届かない。 毎秒枚秒過去になり、いつだって忘れようとしてしまう(過去を取捨選択している)。 日常のスケッチのような小…続きを読む

例えばだれかを愛しいと思ったとき、たくさんの言葉を費やしてその人を称賛するという方法もある。 シェイクスピアみたいに。 あれはあれでよかった。いやむしろスタンダードである。なにせ大…続きを読む

心地よいショートショート作品です。 雨月物語を連想させますし、こういった作品はわりとよくあるという印象をうけるかもしれません。 実際たくさん読んだ気がします。 ですが勘所を押さ…続きを読む

この作品にとっての大きな謎は隠されている。 読者は「そうかもしれない」と導かれるが、正解かどうか、正解と判断を下していいのかもわからない。 その巨大で不透明な何かに怯えることし…続きを読む

言葉にできないものがこの世にたくさんあって、それを物語にすることで、確認していく。 言葉にならないものもこの世にたくさんある。 主人公も悠一くんも、猫も、たしかに「ここにいる」そ…続きを読む

あの雨の日、店にいたのは三人だった。 偶然なのか必然なのかわからない。多分人物たちも「わかりたくもない」ことだろう。 印象的な出会いと、不在。 そして三人の関係が浮かび上がる。 だ…続きを読む

犬怪さんの小説はただごとではない。 ああ、影響を受けてしまう。 気軽に入り口を覗くと、ぐいと頭を掴まれる。 そして、そのまま目をがっと開かされ、その一部始終を見ずにはいられない。 …続きを読む

スピード感も言葉選びも素晴らしい。

洗練されている！

小説を読む楽しみに溢れています。
ストーリーを読み進めさせるだけじゃない、センスを楽しむことのできる作品ですぜ。

カクヨム界の筋トレ社長による、 筋肉至上主義小説。 わたしたちはもうその分厚い身体を愛でることしかできないのか。 いや、僕たちもまた、ナイスバルクとなりすべての悩みと事件を解決…続きを読む

たままる先生の文章はズルい。 『鍛冶屋』もそうだけど、お人柄があらわれている。 視線がはっきりしていて、的確。 僕は過不足ない文章が好きだ。 その人の気持ちを、きちんと読者に届け…続きを読む

他の短編もですが、 しつこくしつこく書いて…… おいーーーーーっ！ というもう別の時空へ投げ飛ばされるんじゃないかという笑撃。 作者のユーモア感覚がすごくいい。 そこに至る…続きを読む

マジか！！！！！！！！ ゾクゾクしながら読み進めていったとき……なにかが…… えええええ！！！ ぜひご一読ください。 この逸らし方、そうくるか！ 期待してたらとんでもない場…続きを読む

エッセイを書くのは難しい。 それは、自分をキャラ化させる難しさだ。 わたしが見たもの感じたものを素直に書くだけでなく、わたしという存在をどういう立ち位置に置くか、だったりする。 も…続きを読む

作中の創作料理も楽しみですが、それ以上に、頭をひねって妻のために作る、そして食べること、それが楽しい。

豊かさとは、きっとこういうことをいうのではないでしょうか。

旅行記が好きです。ゴージャスなもの(著名な作家の豪遊記とか)から鄙びたものまで(つげ義春とか)。 そして、未知の場所に人が赴いたとき、なにが気になったのか、なにを(意識せずに)見…続きを読む

一気に読んだら、生きる気力が湧いてきました！

ウエーイ！！

とても懐かしいものを読んだ。
そんな印象を受けました。
僕は魚でないのになんででしょうか。
もしかして、僕は先生だったのかもしれません。

ぜひご一読を。