あなたは目の前にいるのに、あやうい。

生きて、誰かと過ごすのはあやうい。

あやういだなんて。目の前にいるのに? 相手のことがわからないまま、奇妙にうやむやにされる(している)この世界で、どう生きていけたなら、それは正しいのだろう?

正しさなんて、どうでもいいのかもしれない。

うやむやで、わがままなこの小説を読み、謎と不思議をそのまま受け取り読み終えた。
奇妙な余韻が残った。