味わえ

作者 aoiaoi

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★★★ Excellent!!!

人が存在する限りこの世から犯罪は消えません。その大小の差はあれど人は罪を犯す存在なのです。けれど人の世には法があります。法により罪を犯した者は裁かれるのです。でも、被害者はそれで満足できるのでしょうか。彼らの家族や友人は加害者を赦せるのでしょうか。そして、法ですら裁ききれない罪人にはどうしたらいいのでしょうか。この物語はとても恐ろしいのですがある種の解答にもなりうるのではないかと私は思いました。

★★★ Excellent!!!

この作品にとっての大きな謎は隠されている。

読者は「そうかもしれない」と導かれるが、正解かどうか、正解と判断を下していいのかもわからない。

その巨大で不透明な何かに怯えることしか。

なぜならわたしたちは、這いずり回るしかない生者だからだ。
そしていつか、「味わえ」と刻印されるかもしれない。

★★★ Excellent!!!

法の裁きが届かないところで、人知れず泣いている者が居ます。
傷付けられた側は心を閉ざし、時間を薬に傷を癒やそうとしますが、
「味わえ」
自分と同じ傷を味わえと、真実は、そう叫びたいはずです。

一度、刻まれた傷が完全に消え去ることは、ありません。
善行には善行が、悪行には悪行が、返ってほしい。
徒に繰り返される人間の暴力を裁く現象とは?
是非、御自身の心の目で、確かめてください。

★★★ Excellent!!!

短いながらインパクトがあり、そして考えさせられる話です。

シンプルな構成で、三つの事件を取り上げるが、それらにはある共通点が。
考察するうちに、ある恐ろしい真相にたどり着きます。

それは死ぬことよりも恐ろしいこと。

とにかくご一読いただきその目でお確かめください。
作者様が何を伝えたかったのかを……!

★★★ Excellent!!!

物語のタイトルは顔です。初対面でつま先や背中から見る方は、まれでしょう。今作の顔、「味わえ」ですが、いきなりドキッとさせられます。いったいなにを味わえというのか。もうここで物語に引き込まれていきます。さらにとんでもない、背筋が寒くなる事件が展開していきます。それも次から次へと。ミステリーとホラーをとてもうまくマリアージュした物語、とでも表現すればよいでしょうか。真相が明かされたとき、読み手は「味わえ」の本当の意味を知ることになります。怖いです。これは現代に鳴らされる警笛だと受け取りました。お薦めです。

★★★ Excellent!!!

 突然、アパートの住民から警察に通報があった。アパートの住民の一人である男性が、何者かによって部屋に監禁され、食べ物を取り上げられ、冷水風呂に頭を突っ込まれた。そして何者かによって、暴力もうけたというのだ。しかし男性の言う「何者か」の痕跡はなく、保護された男性の腕に血が伝う。男性の腕に刻まれた文字こそが、「味わえ」だった。
 そして苛めを訴える少年やレイプされた男にも、加害者の痕跡は全くなかった。しかしその二人の腕にも、一件目の男性と同じく、腕に刻印されていた。「味わえ」と。その文字を目にした者は、恐怖におののき、半狂乱になるほどだった。
 そして、その刻印を受けた人々の間には、ある共通点があることが判明する。
 刻印が関係する事件は続いたが、犯人は見当たらず、迷宮入りした。

 これは、人の因果と恐怖の物語。
 この恐怖に、果たして終わりは来るのか?

 是非、御一読下さい。

★★★ Excellent!!!

短編なので、下手なことを書いてネタバレしちゃったら大変ですからね、内容には触れません。

ただ、怖いです。
よくサスペンス作品なんかで「本当に怖いのは生きてる人間」なんて言いますけど、確かにな、って思う感じの怖さです。

だけど、ただただ怖い、不気味、その一言ではくくれない、どこか深く考えさせられるお話でした。