人間の因果に、そっと蓋をして。
- ★★★ Excellent!!!
突然、アパートの住民から警察に通報があった。アパートの住民の一人である男性が、何者かによって部屋に監禁され、食べ物を取り上げられ、冷水風呂に頭を突っ込まれた。そして何者かによって、暴力もうけたというのだ。しかし男性の言う「何者か」の痕跡はなく、保護された男性の腕に血が伝う。男性の腕に刻まれた文字こそが、「味わえ」だった。
そして苛めを訴える少年やレイプされた男にも、加害者の痕跡は全くなかった。しかしその二人の腕にも、一件目の男性と同じく、腕に刻印されていた。「味わえ」と。その文字を目にした者は、恐怖におののき、半狂乱になるほどだった。
そして、その刻印を受けた人々の間には、ある共通点があることが判明する。
刻印が関係する事件は続いたが、犯人は見当たらず、迷宮入りした。
これは、人の因果と恐怖の物語。
この恐怖に、果たして終わりは来るのか?
是非、御一読下さい。