お湯を入れる、ただそれだけですが、それだけの中に、どれだけの物語があるかを細かく書かれてます。よくある日常の、お湯を入れる、ただそれだけの事なのに、飽きさせず共感さえも生まれ最後まで読んでしまいました。皆さんも「あぁーあるある」「あぁー分かる」って、きっと共感されると思います。
緑ならセーフでしたね。
他の短編もですが、しつこくしつこく書いて……おいーーーーーっ!というもう別の時空へ投げ飛ばされるんじゃないかという笑撃。作者のユーモア感覚がすごくいい。そこに至るまでの文がいい。あと2分、どうするわけよ!
小腹が減る夜中に読むのは大変危険です。ご注意下さいカップラーメンもうどんも常備していないと、コンビニに走ることになります。心をひきつけて…ひきつけて…ひきつけておいてプチんとおいてけぼりにされた気分です。これは読まずにいられません!!ちなみにわが家にはカップはるさめが常備してます、熱湯1分です!(ドヤ顔)
誰の日常にもあるあの三分をここまでシリアスに、且つドラマティックに描くとは……。文章力の高さと内容のバカバカしさのギャップに部屋でひとり大笑いしてしまいした。
たかが3分、されど3分ですね…
この3分間の心情が手に取るように分かります。そしてその後に待つ2分の間の心情は、経験したものなら察するに余りある……余韻がお見事な作品です
昔、「空腹は食事を美味しくする何よりのスパイス」と、どなたかが仰っていました。ですが限界を越えると、我慢との戦いになってきます。こちらは、理性と本能の間でせめぎあう、数分間の葛藤のお話です。こちらをお読みになれば、『熱湯○分』の文字が、今までよりも愛しくなるかもしれません。