はじめは可愛らしい、結末はかなしい。

ひとりぼっちのキツネ「ごん」が、ふとしたイタズラで兵十をからかった。
けれど兵十そのあと、同じようにひとりぼっちになってしまった。
同じようにひとりぼっちとなった兵十をなんとか元気づけようとして……。

最後の唐突さと簡潔さに胸打たれる。

そういえば「小僧の神様」なんて小説があったけれど、神様だなんて思われたくない。ごんは、ごんなのだ。気づいた時には、もう遅い。

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