餃子というのは不思議な食べ物だ。一口だし何個も食べたくなるし。誰かと食べるっていうのはなんて幸福なんでしょう。気兼ねなく、誰かと食べることを夢見ながら、この小説を読み終えました。おいしい。
東京都生まれ。『熊本くんの本棚』で第4回カクヨムWeb小説コンテストキャラクター文芸部門大賞を受賞。著書に『熊本くんの本棚 ゲイ彼と私とカレーライス』(KAD…
二人の会話は噛み合いそうで噛み合わない。でもちゃんと通じ合っている。バーバルコミュニケーションを囮にして、実はノンバーバルコミュニケーションで繋がり合っている。その会話から、ちょっとズレてるけれど…続きを読む
会話のテンポが本当に心地良い短編。主人公が心を寄せる相手がちょっとダメな先輩というのも良い。不完全な二人が、とにかく真夜中に面を合わせて餃子を食べる、という点に全力を尽くしているから、ラストの鮮やか…続きを読む
あー、オッケー、わかった。この作者さんにはなにを書かせても面白いのだ、きっと。そうにちがいない。 そうしたある種、読み手への「あきらめ」すら感じさせる筆力。え、こんどはなに書くの? でもや…続きを読む
2020年の夏は、みんなが去年思い描いていたものとはまるで違うものになってしまった。本当ならオリンピックが始まるために街は活気づき、電車は満員、都内は大混雑、ひとびとがあふれ騒がしいものになってい…続きを読む
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