概要
看板屋として、これが最後の仕事
ポケットティッシュから、デジタルサイネージまで。街の至るところに看板はある。デザイナーとして手がけたのは、既に過去のこと。
「みんなに迷惑をかけてまで、しがみつくのは正しいんか?」
歩き続けることに迷い、優志譲はバーディーと共に走り始める。当てのない、虚しい旅へ。
◆登場人物◆
◯優志 譲(ゆじ ゆずる) 28歳
広告デザイナーとして働いてきたが、ずっと周囲に迷惑をかけ続けたことに気づき、退職した。
しかし次に何をしたものか悩み、誰も知らない場所へ旅立つことに決めた。
◯活喜 このみ(かつき このみ) 25歳
活喜ファームの娘。小柄ながら、野菜の運搬もお手のもの。朗らかな笑顔のほとんどが家畜と畑にしか向かないことを両親は案ずる。
◯馬津 海太(うまづ うた) 22歳
一人前の家具職
「みんなに迷惑をかけてまで、しがみつくのは正しいんか?」
歩き続けることに迷い、優志譲はバーディーと共に走り始める。当てのない、虚しい旅へ。
◆登場人物◆
◯優志 譲(ゆじ ゆずる) 28歳
広告デザイナーとして働いてきたが、ずっと周囲に迷惑をかけ続けたことに気づき、退職した。
しかし次に何をしたものか悩み、誰も知らない場所へ旅立つことに決めた。
◯活喜 このみ(かつき このみ) 25歳
活喜ファームの娘。小柄ながら、野菜の運搬もお手のもの。朗らかな笑顔のほとんどが家畜と畑にしか向かないことを両親は案ずる。
◯馬津 海太(うまづ うた) 22歳
一人前の家具職
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!自分のテリトリーに合っていました。あたたかい未来があります。
全くの個人的な見方ですが、私は二十代前半までを主に美術、最終的にはデザインの道を歩み、その後は、農学、最終的には、遺伝子工学と植物病理学へと進みました。
本作では、大きな看板から、商品となる作物の値、そして、木工など、美術関連のこと、そして、現在進行形では、農業の世界が描かれております。
異色のコラボなどと世間では使われがちな組み合わせ、美術と農業がありました。
その他、土地の生活なども描かれております。
これは、嫁ぎ先の茸や山菜採りなどと似ていて、共感を覚えました。
私は残念なひとなんです。
テレビドラマを隣で見ている娘に、この人物は本当はこうした気持ちなんだけど切り出せないん…続きを読む - ★★★ Excellent!!!自分という人間を一つの看板で表すとしたら、そこに何を描くだろう
生業という言葉がある。生きるための仕事を表す語です。
どうやって身を立てるのか、生業は人それぞれです。天職が見つかる人もいる。家庭の事情などから予め決まった仕事をする人もいる。
そして本作の主人公・譲さんのように、自分の居場所やスタンスを見失い、進むべき道も分からずに迷ってしまう人もいます。
譲さんの前職に絡めた『看板』という概念が、本作のテーマの根幹をついています。
自分という人間を他者に知らせるためのもの。当然、自分が自身のことをしっかり把握していなければなりません。
譲さんに加え、このみちゃん、海太くんというメインの三者が三様に、悩みながら己の道を見出していきます。
まさにど真ん中…続きを読む