第22話 尖閣事変2

 尖閣方面派遣艦隊の旗艦あきづき艦内で、レーダー担当士官水井2尉は緊張に掌が汗ばむのを感じ、その緊張を隠すために顎を撫でるふりをして拭う。


 彼は、艦周辺のマップ半径700kmが示されている大スクリーンを設置している指令室で、より詳細な情報が示されている自分の前の画面を見ている。艦隊司令官広山海将も全体を俯瞰できるスクリーンを見ているので特に報告することはないが、すでにスクリーンには多数の艦艇が映っている。


 それは、明らかに自分達の艦隊を目指している敵性艦体である。それを凝視している彼に、通信担当官の朝野2尉の静かな声が聞こえる。


「広山司令官殿、本部から連絡で敵の攻撃機の離陸が始まったようです。衛星からの情報なので、多分30分もすれば本艦のレーダーに映るかと思われます。この情報では、中国本土の3カ所の基地から、攻撃機が離陸して上空で集結しているそうです。

 また、わが方もスクランブル状態にあった那覇基地のF15が、離陸にかかっということです」


 それに対して、広山司令官は短く応じ、自分の端末で情報を確認している。

「朝野2尉、ありがとう。わかった」


 緊張のなかで、やがて敵の航空機のピンクの点が多数現れ近づいてくる。敵の艦隊の先頭は100kmの線を越えたところである。広山は、今回の戦いには複雑な思いがあった。数は明らかに相手が多く、物量で押し切ろうという思いが透けて見えている。


 自衛隊としては、相手は偽装した漁船に尖閣に上陸させることから始めると思っていた。しかし、中南海はそのような見せかけもせず、剥き出しの戦力で日本領である尖閣諸島を占領にかかっている。


 情報部と日本政府は、これは中南海が国内に頻発する暴動に代表される民意の目をそらすためと、人気取り、さらにそれに乗じて、再度国内の引き締めにかかるためと見ていた。要は明主席を代表する政府の延命のためである。


 日本にとっては、甚だ迷惑な話である。とは言え、無人の島とは言え、むざむざと占領されるわけにはいかない。それと、中国艦隊は一部上陸部隊を準備している。そのことから、情報部は中国軍が尖閣諸島の無人島の魚釣島のみならず与那国島などを狙っていると見ていた。


 そうなると、到底座視はできない。しかし、広山は今回の作戦は危険が大きすぎるとして、当初実施に強く反対した。彼は、宙航艦、宙航機の開発のことは耳にしていて、これらの数が揃えば危険なく勝てるのに、今迎え撃って大きな損害を受けるべきでないという意見なのだ。


 だから、幕僚長もいる会議の席で迎撃を主張する西村2佐と対立した。だが、彼の言う、戦力化した多数の電磁砲(レールガン)に、重力エンジン機“海燕”と、緊急で製造した宙航機と潜水艦を改修した『そら』1号機の存在を聞いた。


 さらに、それらを活用した作戦を聞いて納得して反対を引っ込め今回の指揮官を務めている。総合的に言って、少し前の自衛隊の戦力でも、戦力化したレールガンと『海燕』の存在があれば、数では倍する敵海軍をほぼ全滅させることもは可能である。それは、数が2倍以上の敵空軍があっても同じである。


 しかし、自衛隊の被る被害も凄まじいものになり、おそらくその犠牲のために、加藤政権は崩壊するであろうと考えて反対したのだ。なにより、海上部隊のみで数百人、ひょっとすると千人に登ると考えられる戦死者を、指揮官として考えたくもなかった。


 艦隊は旗艦のイージス艦『あきつき』を始め24隻で、相手の46隻に対して概ね半分である。ただ、麾下に母艦型護衛艦の『いずも』と『かが』の2艦が加わっていて、各々に『海燕』30機が乗っている。海燕は、当初50機の製造の予定であったが60機に増やされている。


 海燕は、ヘリコプター以上の安定した垂直飛行が可能であり、翼を半分に切り落としているために、艦上に占めるスペースが小さい。半分の翼は、6発のミサイルを吊るために残しているが、武装はその他に径25㎜のレールガンを2基備えている。


 このレールガンは、大型に比べると秒速5mの射出速度なので大幅に威力に劣るが、通常の機関砲の弾速800m/秒に比べ大違いである。ただ、レールガンは、摩擦熱で高温になるので火薬を詰めた爆裂弾は使えないので、威力は微妙であるが固いものに当たると砕け散る。


 秒速5㎞/秒で衝突した高熱の2.2㎏の弾が衝突部で砕けると、爆発のような現象が生じる。だから、航空機にこの弾があたると相手を破壊し、撃墜できることは間違いない。25㎜程度の装甲板に守られる戦闘艦の場合には、100㎜以上の径の大穴が空き、10mほどの内部まで被害を及ぼす。


 その電磁砲が、人口頭脳SVB1で制御されているので、地上近くで1㎞、1万m以上の高空だと3㎞程度だと敵機程度の大きさは必中距離である。

 この『海燕』存在を中国軍は当然知っているが、性能は解っていないだろうし、レールガンの存在はまだつかんでいない。衛星写真で『いずも』と『かが』の甲板に乗っている『海燕』が捉えられているので、不気味な存在として把握しているだろう。


 ずっと小さい艦体に係わらず、その艦載機の数は、中国の7万トン級の巨大な東海大王と南海大王に匹敵するのである。また、『いずも』と『かが』含めて、今回出航した艦全てに1基の大口径レールガンが載せられている。


 さらに、小口径レールガンも各4~6基以上は設置されていて、人口頭脳SVB2によって操作されているので、大口径ガンは50㎞以内の敵艦については99%、小口径は2㎞以内に迫ったミサイルの迎撃に関しては迎撃率90%と計算されている。


 このように命中率が異常なほど高いと見られているのは、高速度により極端に直線性に優れ、さらに短時間に目標に到達する上に、それを操る今までのコンピュータと一線を画す人口頭脳の存在があってのことである。


 実のところ、広山海将が作戦に同意したのは、この数値を知ったからである。このことで、護衛艦の被害は極限できるであろうし、長時間3Gでの加速を続けられる『海燕』は、敵艦載機の対応できない高速度で擦過しての戦闘になるので、これも大きな被害はないだろう。


 そこで問題になったのは、航空自衛隊の戦闘機・攻撃機の扱いである。彼らが、自らに3倍に近い数の敵編隊と入り乱れての航空戦になると、大きな犠牲が出ることは避けられない。しかし、明らかに数で劣る海空戦に地上の航空部隊が出てこないのは如何にも不自然である。


 だから、沖縄と九州にいる航空部隊は、ダミーであり基本的に戦闘には関わらない。これは、当然ながら、航空自衛隊のパイロットを始めとした現場の要員から大きな反発を呼んだ。しかし、数百人の犠牲を出す訳にはいかないという説得で、無理やり抑えるしかなかった。


 加えて、海上部隊と自分達の仲間が操る『海燕』によって、艦隊はほぼ自衛出来るし、相手を完全に撃破できるという説得をしている。しかし結局、パイロットに最も説得力があったのは、近い将来、自分達の乗機が『海燕』の発展バージョンである、宙航機『流星』になるとの説得である。


“いずも”航空隊の岩崎2佐は麾下の2機を率いて、中国の8千mの高度で迫る航空部隊の中心部に向けて、1万mの高空をマッハ3で通過しようとしていた。この時点で、航空部隊は日本の艦隊より400㎞、中国艦隊の先頭は60㎞であった。


 自衛隊にとって、偵察等でこのような行動は必要なく、岩崎らの編隊の飛行は相手への挑発である。マッハ3の速度であれば、マッハ2.5の中国の空対空ミサイルは追尾できない。攻撃はすれ違いざまに運に任せて撃ち放すしかない


『いずも』の司令部は、それで命中する確率はゼロに近いと考えていた。しかし、単機では挑発としては弱い。だからベテランの乗る3機による飛行を実行したのだ。訓練不足の中国編隊のうち、数機は必ず挑発に乗るはずだ。


 果たして、五月雨式に敵の5機が空対空ミサイルを撃ち放ち、さらには2機が機銃を撃った。岩崎は艦隊司令部に向けて無線を打った。世界に聞かせるために暗号も使わず、最大出力による放送である。


「こちら、『いずも』航空隊103編隊、中国軍の編隊と考えられる4群の各100機に及ぶ大編隊に偵察のために接近した。この我が編隊に対して、編隊から7発の空対空ミサイルが討ち放たれ、2機からは機銃掃射受けた。

 我が編隊はこれを加速して避ける運動をしており、命中の恐れはない。103編隊は中国軍と思われる編隊、いや翼のマークを確認した。我が編隊を攻撃したのは中国軍機の編隊である。我々は明確に中国軍の編隊から攻撃を受けた!」


 中国軍、南京空軍集団第8航空師団、第2大隊、第3分隊の斎少佐は、麾下の7機の内の1機がミサイルを撃ったのを探知して顔を顰めた。編隊の全ての機は、編隊長の命令が無い限り、日本機が迫っても絶対に攻撃をしないように厳命されていた。


 日本機による挑発は十分考えられたので、そのような命令が下されたのだ。日本軍は世界に向けて発表した声明に縛られており、国境を超えるか、攻撃されない限り我が方を攻撃できない。つまり、わが方は攻撃時期を好きな時点で選べるのだ。


 電波を撒き散らしながら接近してくる日本機は、いかにも派手ではあるが、速度がとんでもないため、ミサイルで追尾はできない。また、向かって撃っても、命中は先ず期待できない。

 日本の編隊が近づいてくる時、斎少佐は反抗的な部下の一人の顔を思い浮かべ、自分の隊からミサイルが発射されたとき、『やはり』と思った。


 もはや、手遅れだ。しかし情報によると那覇にいる日本の空軍は離陸をしたが、一向に向かってこようとはしない。ということは、敵は新式の不思議なエンジンを積んでいるという艦載機の60機のみだ。


 400機の我が方の機数、とは言っても今までにすでに40機は故障と称して基地に引き返しているが、機数は圧倒的に有利だ。もはや相手を叩きつぶすのみである。

 護衛艦あきつきでは、岩崎2佐の報告を艦橋で聞いた広山司令官は横に座っている艦長の山路2佐と顔を見合わせて、互いに拳を握りしめて叫んだ。


「やった!挑発に乗ったぞ!」

 広山は直ちにマイクを取り上げて、命令を下す。


「尖閣派遣艦隊の総司令官として命令する。敵はわが偵察部隊に対してミサイルを放ち、かつ機銃を撃ちかけるという戦闘行為を行った。従って、私は司令官としてわが艦隊が全力で敵に反撃を開始することを許す。

 適宜、各指揮官の指示のもとに反撃を開始してくれ。ただ艦隊に対する最初の一発は相手に撃たせよう」


 それから、艦内の朝野2尉に向けて言う。

「朝野2尉、直ちに本部に連絡!また、高空にいる『そら1号』にも連絡してくれ。私の中国の艦隊と航空機群への攻撃の通告を持って戦闘行為にはいることだ。さらに、近づいてくる敵艦隊に警告するので、回線を切り替えてくれ」


「司令官殿、マイクでお話し頂ければ、中国艦隊への放送になります」

 命令に応じた朝野の言葉に頷いて、広山は敵艦隊に英語で呼びかける。


「こちらは日本国自衛隊の『尖閣派遣艦隊』、司令官の広山海将である。貴軍の航空部隊が、機編隊を偵察していた我が偵察機をミサイルと機銃で攻撃した。これは我が政府の公言していた、『攻撃があった場合』に相当すると私は判断した。

 従って、わが艦隊並びに我が国固有の領土である尖閣諸島に接近している、貴艦隊並びに航空部隊を我が全力を持って攻撃ことを宣言する。以上」


「山路艦長、『あきつき』も敵艦隊を攻撃してくれ。朝野2尉、『そら1号』にも攻撃開始を依頼してくれ」


「「はい!了解しました!」」

 山路艦長と朝野が敬礼する。まず、山路は敵艦隊への攻撃開始を命じる。太平洋戦争が敗戦に終わった後、初めての公然たる他国の軍に対する攻撃を開始するのだ。一方で朝野は、命じられたように上空のそら1号に攻撃開始を依頼する。


 また、『いずも』と『かが』からは、『海燕』の半数は離艦して上空に滞空していたが、直ちに敵編隊へ向かう。更に艦上に残っていた『海燕』も離艦して、直ちに敵編隊に向かう。


 中国艦隊では、広山海将の宣言に大いに混乱した。だが、戦端を開くことに極めて慎重なはずの敵があのように宣言した以上、もはや戦いは避けられないとして、黄上将は日本艦隊への総攻撃を命じた。敵まで55㎞という距離を考えると、艦載機による攻撃と、艦対艦ミサイル以外は使えない。


 航空部隊は、有効な攻撃範囲に入るには10分以上の時間がかかる。そこで、最初に自衛艦隊の上空に現れて攻撃をしようとしたのは、中国の2空母からすでに離艦していた12機のSP5型機であった。これはステルス機ということになっていたが、極めて限定的なステルス性しか持っていなかった。


 それを破る方法はすでに米軍によって開発され、自衛隊もそれを共有していた。彼らの内、4機は10㎞の距離から空対艦ミサイルを放ったが、これらは全て2㎞以内で小型のレールガンによって撃ち落とされた。


 彼らの攻撃がこの海空戦における最初の艦隊への攻撃であった。艦隊への最初の一発は敵に撃たすという計画で、万端の準備を済ませていた自衛隊の戦力は全力で攻撃を始めた。


 まず、最大戦力である東海大王と、南海大王は突然、艦のど真ん中に超高速の灼熱の火炎をそれぞれ2発食らって、艦底に径1mを超える破孔を作って、大浸水を始めゆっくりと傾き始めた。


 未成熟の技術であるため、効率の悪い電磁カタパルトによる離艦を行ってはいたが、まだ各10機を残してこの攻撃を食らい、艦内の電子回路が寸断されたために、ほぼ機能を失った。


 これは、50㎞の高空に滞空していた『そら1号』によるレールガンによる攻撃である。そら1号は径150㎜のレールガンを4基縦向きに装備していたのだ。これも、装甲版で砕け、超高温かつ高速の火柱が両艦を各2発貫いたという訳だ。


 電子回路が無効化された、中国艦隊の両空母は完全に司令部機能と戦闘機能を失った。さらに両空母は艦橋と舷側に海上自衛艦隊からのレールガンの直撃が当たった。だが、これは排水量7万トンの巨体の中身をずたずたにしたが、沈没に至る破壊はなかった。


 また、上空からの攻撃による艦底の破孔は、巨体に比べ比較的小さいので、艦の沈み方はゆっくりしたものであった。このために、両空母の乗員は7~8割が脱出できた。


 しかし、ほぼ時を同じくして、自衛艦隊の大口径レールガンが30秒に1発の射撃を始めて、50発を撃って、上空からの攻撃を食らった2隻の空母を含めて46隻全てに命中させた。巨体の空母は電子回路の被害による無力化除けば、それほど深刻な損壊はなかった。


 だが、1万トンから4千トンの戦闘艦には150㎜の、高温かつ超高速で砕けた砲弾が艦を縦断したことで生じる被害は、完全に艦をスクラップにするものであった。レールガンの弾が中国艦を艦軸方向に貫く形になったのは、両艦隊が互いに向けて航海していたからである。


 これらの被弾した中国艦隊のうち、東海艦隊はその機能を失う前に、150発を超える艦対艦ミサイルを自衛艦隊に向けて放っていた。

 これらの内120発はほぼ正確に向かってきたが、小型レールガンの迎撃を受けて1㎞の圏内に入る前に大部分が迎撃された。


 しかし、2発については、重なり合って飛んできたために、一発は最後のゴールキーバーであるバルカンファランクスにより撃墜されたが、一発は護衛艦『いそかぜ』の舷側に命中して、同艦を中破させ、4名の死者を出した。


 一方で、中国の戦闘機、攻撃機の群れ約350機には、まず、岩崎ら3機による高速で飛び回りながらの、空対空ミサイルとレールガンによる攻撃を食らっている。結果として、彼ら3機のみで21機という戦果を挙げている。


 さらに、『そら1号』とその艦載の流星4機による、大量の空対空ミサイルとレールガン攻撃により、55機を撃墜している。

 そこにマッハ3で殺到してきた『海燕』の空対空ミサイル、レールガンの攻撃で中国機はバタバタ落とされ、ついには残りの121機は逃げ出した。ただ、海燕も無傷とはいかず5機が撃墜されたが、3人は脱出に成功している。


 高空から鉛直方向に各2発、護衛艦から水平方向のレールガンの2発の直撃を食らった、東海大王、南海大王の2艦であるが主として電子機器の損壊により機能を失った。ただ、これらは、さほど大きな衝撃ではなく、司令塔にも当たらなかったので司令要員は大きなけがはしなかった。


 しかし、すでに司令機能を失った東海大王で指令員にできることは何もなく、政少将は、衝撃に転んで打ち身を作り、気力を失った2人の上官と共に脱出するのが精いっぱいであった。


 こうして、中国の海上艦隊は実質的に全滅した。艦隊の艦の7割以上は機能を失ったが、まだ浮いている。主として自艦の火薬の爆発により、沈んだ艦も轟沈という形でなかったために、乗員は救命ボートなどを持ち出す余裕があり、乗員の7割以上が助かっている。


 一方で、陸上基地から飛び立った航空部隊は戦闘に参加した352機のうちの123機が逃げ出して帰っているので、残り229機が撃墜された。さらに空母から離艦した艦載機38機は全機が撃墜されたわけであるが、その乗員の350人のうち、52人が脱出して助かっている。


 かくして、中国は最上の海上戦力の大部分を失い、航空機も新しい機体の半数程度を失った。人員面での損害は、海軍が出撃した1万5500人の内、4500人を失い、空軍は約300人を失ったことになる。


 日本の自衛隊も戦後初めての6名の戦死者を出したが、中国の大被害に比べると極めて軽いものであった。しかし、国内の論調はとても軽い被害とは言えない雰囲気であったが、海外のマスコミは『日本大勝利』と書き立てた。


 そして、尖閣事変と呼ばれたこの戦いによって、世界の力関係が大きく動いた。それは、年々高まる日本とアメリカの対立の序章でもあったのだ。

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