概要
命を救われたハンターは、教会の支配下で生きるビビの自由を求めて、万能薬の材料を探す旅に出ようともちかけた。
「万能薬って……おとぎ話ですよ」
「そうでもない、必要なものはハッキリしている。沼地のヌシの大ウロコ、大鍾乳洞の奥で採れる七色の涙、氷河雪ナマズのヒゲ、それから死の山に住むドラゴンの心臓だ」
全力の信頼と思慕で飛び込んでくるビビを、ハンターはひたすら、なだめて守って甘やかす。
年の差コンビの糖度高めな旅路は、眠りを腕に預け、泣きながら困難を越えていく。
※この作品は【小説家になろう】に投稿したものを改稿したものです。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!安らぐ場所はあなただけ
薬師の少女とイケオジなハンター二人の、不治の病を治す万能薬の材料を集めるための旅物語。旅先で色々な人たちに出会いながら、二人の距離も縮まっていく。
長い間森で暮らしていた世間知らずな薬師ビビ。街では人見知りを発揮してハンターの後ろに隠れているのに、薬や病気のことになるとキビキビ行動している姿がギャップがあって好きです。ハンターに寄り添って寝ているビビは可愛くて癒されます。
物語の途中で二人が離れなければならない場面がありますが、離れていてもお互いを想い合い、頑張ろうと前を向く彼女たちの関係性がとても素敵でした。
どんな風に万能薬の材料を集めていくのか。旅でのピンチをどう乗り越えていくの…続きを読む - ★★★ Excellent!!!夜、わたしの不安が払拭され安心するのは、あなたを看病して、そのまま……
この世界、この国での薬師は、教会の支配下に置かれ、異端者と蔑まれていた。
そんな中、森で孤独に暮らしていた薬師のビビの元に、死にかけのハンターが訪れる。
ビビによって一命を救われたハンターは、教会の支配下で生きるビビの自由を求めて、万能薬の材料を探す旅に出ようともちかける。
必要な素材を追い求め、旅が進んでいくうち、ふたりの間には、絆と信頼が生まれてくる。やがて、その絆と信頼は、ある種の感情に変わりつつ……。でも、お互いに踏み込めないまま、旅の終わりが近づく頃……、ふたりの周囲はきな臭くなっていく。
目的の素材を集めることは叶うのだろうか……?
ふたりの、噛み合ってるようで…続きを読む - ★★★ Excellent!!!有限の夜を無限に変えて
読了して考える。
本作のターゲットはどの辺りの層だろうかと。
下は、思春期に手が届きそうな少し背伸びする少女から
上は、初老のナイスミドルまでだろうか。
『歳の差甘々溺愛冒険』モノなので、中年男性にとって「これメッチャいいじゃん」と、はしゃぎまわると、社会的な地位を失いかねない危険なジャンルではありますが、幸いなことにPTAに怒られそうなレーティングは設定されておりません。
とはいえ、甘いです。下手な情交描写よりも情緒に訴えかけてきます。有罪です。
もちろん、最初から甘々ではありません。
「男として、乙女の唇をけがした責任は取らねばならん」
男の側から言えば、ただの…続きを読む - ★★★ Excellent!!!イケオジ✕少女が好きなら読め!王道の破壊力を体感せよ!!
薬師。
教会に「異端」と誹られ、一生薬を作り孤独に生きることを強制された者。
ハンター。
魔物を狩り、植物の採取をし、それらで生計を立てる者。
本来交わることのない二者が出会い、行く道は、時に甘く時に鮮烈な、乳白色のオパールに似た輝きを放つ。
海を越え砂漠を越え、雪原も火山も越える二人の「冒険」は、やがて誰もが眉を顰める大いなる謎に迫る──。
処刑か、無罪放免か。
薬師の原罪を贖う旅の行く末を、どうかあなたも見届けて。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
……と、あらすじをかっこよさげに紹介しましたので、あとは自分の独断による推しポイントの羅列です…続きを読む