第11話 魔狼狩り(苦行)
シガンによる簡単なあらすじ
空気魔法の実験がてら適当な依頼を受けたよ!
なになに……『魔狼百匹』
……は?ゼロ1個多くね?
――――――
ああ行きたくない…
まさかあんなに多いなんて知らない…
くそ!あんなに多いなら受付の人が念入りに確認してくれれば良かったのに…
僕はそう思い、受付したときを思い出した――
――
僕は適当な依頼を手に取り、受付に持っていく。
「これお願いしまーす」
あとは適当にうなずいとけばいつの間にか終わっている。
ちなみに葬儀会社相手は、うなずいてたらいつの間にか代金がとんでもなく膨れ上がるから気をつけたほうが良い。
「……依頼は『魔狼100匹討伐マラソン』でよろしいですか?」
「(コクリ)」
「正直な所この依頼は『辛い・薄給・帰りたい』の三拍子揃っていることで有名ですが、大丈夫ですか?」
「(コクリ)」
「悪いことは言わないので取り下げたほうがいいですけど大丈夫ですか?」
「(コクリ)」
「本当にいいんですか?」
「(コクリ)」
「後悔しませんか?」
「(コクリ)」
「何があってもギルドは責任取りませんけどいいですか?」
「(コクリ)」
「…そこに愛はあるんか?」
「(コクリ)」
「では、行ってらっしゃいませ〜(かわいそうに…)」
「(コクリ)」
―――
あーそういえばそんなことがあった気がする。
……次からはちゃんと話を聞くようにします…
みんなも気をつけようね!
…話を戻そう。
……出来れば戻したくは無かったけど。
やらないことには終わらない…
さあ、
――――
コノラノ平原に着いた僕は、まずは魔狼探しから始める。
……
…
いた。
忘れてはいけない。
これは依頼達成が目的じゃない。
これはあくまで実験。
そうだ。これは実験。
……そうだ。
『上級:傀儡』
僕は催眠魔法を自分に掛ける。
ちなみに僕は自然魔法以外は上級まで使える。
ここで僕の意識は途切れた。
――――
「ん……」
知らない天井だ。
ここはどこだろう。
とりあえず体を起こ…せない⁉
嘘だろ⁉また転生したのか⁉
僕はなんとか起き上がろうとするが、体が縛られたように動かない。
……ん?
『縛られたように』?
どういうことだ?
「あ、起きた?シガン様?」
声をした方に……向こうと思っても向けない…
しかし、声の主はわかる。
皆さんもなんとなく察しがついてると思う。
そう
――――ヨシノちゃんだ。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
こんにちは。椛みさかです。
補足ですが、この世界の受付の人は男性と女性が2:1の割合です。
ラノベのような美人な受付嬢はあんまりいません。
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