第5話 もうやめて!僕のライフはもうゼロよ!

 シガンによる簡単なあらすじ

 前回町中で助けたヨシノちゃんに感謝されたよ!

 それから紆余曲折あってバトロワ無双ができなかったよ!

 …どゆこと?


 ――――

「――であるからして、」


 …7回


「――であるからして、」


 …8回


 いや〜どこの世界でも校長の話はつまらないな。あ、9回。


 ちなみに今は入学式である。


 しかし…「であるからして」多くね?


 まさか自分が「であるからして」の数を数えることになるとは思わなかった。


 あれって創作の世界だけじゃないんだな…あ、10回。


「さて、次は入学生代表の挨拶です。今年の入学生代表は、なんと理事長推薦で試験免除まで行われました!」


 む?なんか嫌な予感が…


「シガン・シナク君!前へどうぞ!」


 へぇ〜理事長推薦で名前がシガン・シナクか〜


 生まれた時から聞いている名前だな〜


 ……………僕やん


 これは行かなきゃだけなやつだよな…


 来賓席の最前列の理事長に睨まれてる気がするし…


 仕方ないか〜


 とりあえず舞台に上がる。


 会場がザワザワしている。


 ん?なになに?


「あいつが主席?」「弱そう…」「どれだけ金を積んだらあそこまでいけるんだ?」「おおかた裏口だろうな」「なんであんな奴が…」


「………」


【シガンの心に100000ダメージ!】


「どうせ体じゃねぇか?」「理事長っての気があるっていう噂だからな…」「ならそうなのか…」


「「………」」


【理事長の心に1000ダメージ!】


 やめて!僕のライフはもうゼロよ!


「こほん…静かに」


 ナイス校長!


「では…シガン・シナク君、挨拶をお願いします。」


 忘れてたァァァァァァ!!!


 ――――

「これにて、カイセイ・ナダ・ラサール学園入学式を終わります。」


 校長がそう宣言し、解散する。


「シガン様〜!かっこよかったです!」


 するとヨシノちゃんが満面の笑みを浮かべてとてとてやってくる。

うん。かわいい。

……ていうか今意味不明な言葉が聞こえた気がするぞ?

気のせい……だよな?


「やっぱりシガン様は最高にかっこいいです!」

 「え?どのへんが?」


どうやら気のせいではなかったらしい。

僕は思わず聞き返してしまった。


それもそうだろう。


 


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