閑話 妹たち
急ですが、今回は秋穂sideです。
時系列は『第21話 テスト①』の直後です。
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(秋穂side)
「ただいま〜っす!」
「「おかえり〜」」
今日も二人に出迎えられる。
金髪で快活そうなのが夏穂、蒼髪で少し引っ込み思案なのが冬穂だ。
「二人共帰ってくるの早くないっすか〜?」
私の問いかけに対して、夏穂が答える。
「秋穂が遅いんだよ〜ね、冬穂?」
「え?…そ、そう…だね?」
「なんで疑問形なのよ冬穂〜。…で、何で遅くなったの?」
「いや〜気になることがあったから少し調べてたんすよ。…聞くっすか?」
「「…うん」」
そうして私は二人に今日会った変な名前の人について話した。
「……ということっす。二人はどう思うっすか?」
私の問いかけに対してまず夏姉が口を開いた。
「ん〜そうだね〜その人が私達と同じような境遇とは言いづらいんじゃないかな〜」
「……どうしてっすか?」
「だって明らかに名前が変じゃん?私は◯撃の巨人読んでないから知らないけど、その中の地名だったんでしょ?そんな人、私達の世界にいるわけ無いじゃん。」
「……まあそっすね……冬穂はどうすか?」
「……ねぇ、その人お兄ちゃんに似てない?」
「……兄貴にっすか?」
私の脳裏に兄貴―――
たしかに言われて見れば、話し方や仕草、歩き方などは似ている気がする。
でも――――
「でもさ、冬穂。仮にその人が兄さんだったとしてさ、どうするの?…まあ、返答はわかってるけど。」
もしも本当に
その時は―――
「今度は手放さないっすよ。一生…」
「うん。私も秋穂と同じ。……今度こそ、死ぬまで一緒…」
「はあ…秋穂も冬穂も期待通りの解答で安心したわ……私も同意見だし。」
今度こそ……一緒にいようね?兄貴…
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こんにちは。椛みさかです。
唐突に秋穂sideになって申し訳ないです!
本当は過去編の次に投稿する予定が、普通に忘れててこのタイミングになりました。
時系列がグッチャグチャで本当に申し訳ないです。
僕の悪い癖でもある……
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