第15話 リンネ・テンセイ
ヨシノちゃんと
正しくは、「ヨシノ・ビート」と、「コマネチ・ビート」です!
申し訳ないです!
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
僕は理事長室を後にして、ともかく睡眠をとりにいった。
行く場所はもちろん―――教室だ。
教室に着いたらちょうど休み時間だった。
まあ僕にとってはずっと休み時間だけどね。
さっきのやり取りで僕はもう疲れたよ。
しかも教室の椅子ってふかふかなんだよね。
教室もあったかいし。
これは寝ろって言ってるのと同意だよ。
ああ…眠い…
ここが雪山なら「寝るなー!」って誰かが言うんだろうけど、残念ここは教室だ。
下手な王宮よりも安全だ。
じゃあ……おやすみなさい。
―――
「ん……」
僕は目覚めた。
さあ帰ろう…そう思って顔を上げようとすると、誰かがいた。
どうせヨシノちゃんだろう。
どうせなら送っていこう。
そう思って声を掛けようと顔を挙げた。
「え?」
すると―――女の子がいた。
ヨシノちゃんではない。
思ったより近くにいたので驚いた。
ヨシノちゃんが綺麗な黒髪なのに対して、この子は見るからにサラサラな銀髪だった。
っていうか…
「君…誰…?」
僕はこのクラスの人を一人も知らない。
ちなみにヨシノちゃんは中級クラスだ。
だからあまり会うことはない。
それで、この子は誰だろう。
「私はリンネ・テンセイ。はい、名前教えたから早く出てってくれないかな?」
出てけと言われた気がするが、僕はそんなことよりも別のことに意識が行っていた。
え?
嘘だろ?
この子…
……名前かっこいい!!
「ふぇ⁉」
サラサラの銀髪に輪廻転生って!元々の見た目の神々しさに拍車を掛けてるじゃないか!え?何その名前羨ましい!僕なんてシガン・シナクだよ?某漫画の主人公の母親が死んだ場所だよ?何が四民平等だよ!生まれた時から差、ついてるじゃん!僕なんて前世よりかはマシだと思うけど、多分顔も普通だし!この子は顔もめちゃくちゃ整ってて、なにこれ女神?ヨシノちゃんが天使ならこの子は女神だね!あと…
「…あの、もうやめてもらってもいい?恥ずかしいから!」
え?
「なんのこと?」
「もしかして君はバカなのか⁉」
……
…
また口に出てた⁉
「で、君はシガン・シナクで良いんだっけ?」
「やっぱり…」
口に出てたか…
「…本題に戻るが、いつも私が最後に起きるからな。鍵を預かっているのだが、今日は君が寝ていたのでな。待っていたんだ。」
え?最後に起きてるってことは…
「君もか…」
「なぜかわからないが、バカにされているような気がする…」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
こんにちは。椛みさかです。
実は名前こそ出ていませんが、リンネは登場したことがあります。
『第10話 イメージは金魚すくい』参照。
分かるかな?(笑)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます