第16話 弟子
前話で誤字脱字が3箇所ほど見つかりました。
僕の確認不足で、本当に申し訳ないです。
それでは本編どうぞ。
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まさかこんなところに同志がいたとは思わなかった。
気のせいかな。なぜか…
「君とは仲良くなれそうだよ」
「気のせいだ」
即答された。
「いやさ、君とはなんとなく気が合う気がするんだ」
「…それはないな。私は幼い頃から『睡眠狂』とか『現代版眠り姫』などと言われてきたんだ。そんじょそこらの劣等生とは違うんだ。」
「どこを張り合ってるんだよ!」
するとリンネちゃんは、はっとして、顔を真っ赤にした。
体調が良くないのかもしれない。
「どうかしたのリンネちゃ…」
「……ロス」
へ?
「殺すぅぅぅぅ!!!」
リンネちゃんはそう言うと、火魔法の『最上級:獄炎』を撃ってきた。
大人でも難しいのにいとも簡単に撃ってくる。
流石は上級クラスだ。
僕は慌てて回避…はできないから仕方ない!
「『真空』!」
僕は『獄炎』の周りを真空にして火を消す。
良かった…上手くいった…
ちなみに失敗してたら死んでました。
冗談抜きに。
『獄炎』って一度に大量の敵を屠ることが出来る、シンプルな威力でいえば、深淵魔法の『燐饗』に次ぐ威力なんだよね…
「なんで…消えた…?水魔法じゃない…?そんな…どうやって…?」
リンネちゃんは明らかに動揺していた。
そっか。忘れてたけど空気魔法って僕のオリジナルだったっけ。
「教えないよ。…とにかく、仲良くしよ?」
「はい!師匠!」
ん?
今聞き捨てならない言葉があったぞ?
「あのさ…リンネちゃん…」
「『リン』って呼んでください!」
急だな。まあ良いけど。
「え、あ、うん。…で、師匠とは?」
するとリンは目をキラキラさせて、言った。
「改めて言います!弟子にしてください!」
「はぁ⁉」
何言ってるんだこの子は…
ていうか態度の変わりようがすごいな…
まず返答は…
「…しないよ?」
するわけないな。
僕は無双に忙しいんだ。
「そんなぁししょー!お願いしますー!」
「だから嫌だって!」
メリットもないし。
「…わかりました。私が弟子になったらこんな特典が付いてきます」
「……ほう?」
話だけは聞こうじゃないか。
「まず、子守唄を歌ってあげます」
「いらないです」
普通にいらないのきた。
「それに、膝枕してあげます」
「……………………………………………………いらないです」
「今分かりやすい間があった気が…」
……膝枕に憧れたことなんてないから。
「あと、今なら私のしょじ「いらないです!」
ふっ…考えてしまうから言いよどむのだ…
すると、リンが涙目になっていた。
「……私ってそんなに女としての魅力ないですか?一応おおきい方だと思うんですけど…うう…」
「わかったわかった!弟子にするから泣き止んで!」
「ってことは私のs「それとこれとは話が別!」
なんでこんなに貞操観念ゆるゆるなんだ…
「むぅ…今は良いですよ……とにかく、これからよろしくおねがいします!ししょー!」
「お、おう……」
どうやら僕に弟子ができたようです。
ああ…無双への道がまた一歩遠のいた気がする…
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こんにちは。椛みさかです。
補足です。主人公は無双は一人で俺TUEEEするものだと思ってます。彼のコミュ力は高いですが、意外にも孤高を好むタイプなのです。
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