概要
美貌の皇子は顔をほころばせ身を差し出した。贄姫ユメは使命に生きるのか?
神静まらぬ古代、代々退龍を担う王家の末姫として生まれたユメ。やむなく迎えた御贄の儀で、龍の待つ『おとびら』はユメを迎え入れなかった。
国を救う退龍の鍵を握るのは、水鏡に映った美丈夫。
この世のものとも思えぬ美貌には、八年前に姉姫の贄の儀で見た龍と同じ、宝石のような翠玉の瞳が嵌められていた。
「待って! わたくしがゆきます。あの者はわたくしが国に連れてまいります」
進退窮まったユメが出会ったのは、信じられないくらいに人の好過ぎる皇子。
何を擲ってでも目の前で困る人を助けて働き続ける皇子は、ユメを助けるのも吝かではないが……と言いつつも条件をつける。
困窮する人に目移りしてしまうと自認する皇子が出した条件は、誰よりも皇子の目を惹きつけ続けること。
何もかもすべてを捨ててしまう皇子と想いを拾
国を救う退龍の鍵を握るのは、水鏡に映った美丈夫。
この世のものとも思えぬ美貌には、八年前に姉姫の贄の儀で見た龍と同じ、宝石のような翠玉の瞳が嵌められていた。
「待って! わたくしがゆきます。あの者はわたくしが国に連れてまいります」
進退窮まったユメが出会ったのは、信じられないくらいに人の好過ぎる皇子。
何を擲ってでも目の前で困る人を助けて働き続ける皇子は、ユメを助けるのも吝かではないが……と言いつつも条件をつける。
困窮する人に目移りしてしまうと自認する皇子が出した条件は、誰よりも皇子の目を惹きつけ続けること。
何もかもすべてを捨ててしまう皇子と想いを拾
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