概要
駆け抜けろ少年、お前の正義だけがこの荒れ果てた帝国を救うのだから
【しばらく不定期更新です】
ロイデン帝国は化けの皮を剥ぐと実は四つの大国と無数の小国からできている。まとまりを欠くこの群雄割拠の地で、四つの大国は周辺の小国を巻き込みながら長年勢力争いを続けている。
そんなある時代のこと、皇帝ルートヴィヒが後継者を定めないまま崩御する。この皇帝には三人の息子と一人の甥がいた。四つの大国はそれぞれ自分に都合のいい皇子を擁立して自分の息のかかった次の皇帝を立てようと画策し始める。
新たな戦争の火種が、そこかしこに燻り始めている。
南の大国ザイツェタルク王の息子ジギスムントは19歳。王と異民族の娘の間に生まれた彼は王位継承権を認められず、鬱屈した性格の青年に育っていた。そのジークと西の大国の元首であるノイシュティールン大公の『妹』エレオノーラが出会った時、運命は
ロイデン帝国は化けの皮を剥ぐと実は四つの大国と無数の小国からできている。まとまりを欠くこの群雄割拠の地で、四つの大国は周辺の小国を巻き込みながら長年勢力争いを続けている。
そんなある時代のこと、皇帝ルートヴィヒが後継者を定めないまま崩御する。この皇帝には三人の息子と一人の甥がいた。四つの大国はそれぞれ自分に都合のいい皇子を擁立して自分の息のかかった次の皇帝を立てようと画策し始める。
新たな戦争の火種が、そこかしこに燻り始めている。
南の大国ザイツェタルク王の息子ジギスムントは19歳。王と異民族の娘の間に生まれた彼は王位継承権を認められず、鬱屈した性格の青年に育っていた。そのジークと西の大国の元首であるノイシュティールン大公の『妹』エレオノーラが出会った時、運命は
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!煌びやかで華々しく優雅、醜聞と滑稽さにまみれた政争・戦争交響曲
統治者の死から、物語は始まる。
「次」を見据えて胎動する諸侯、貴族たち。
しかし彼らも、死した統治者も醜聞にまみれ、みずからの血筋を信じるあまりの振る舞いは読者にはいっそ、哀れで滑稽に映る。
だが、いずれ思い知ることになるのだろう。
彼らはもしかすると愚かな俗物に過ぎないのかもしれない。
けれど、みなそれぞれに手駒を有し、軍隊という名の暴力装置を手にした権力者たちなのだ。
まだ物語は滑り出したばかり。
この醜聞と滑稽さにまみれた葬送行進曲が、やがて煌びやかで華々しく優雅な血まみれの戦争交響曲に変わるのだろう。
その終曲のとき、だれが指揮棒を握っているのか、いまから楽しみ…続きを読む