シスターらしくないと確かに最初は思いましたよ。
お金お金、ゲームゲームとばかり言うし。
でも物語を通して、誰かの悩みを聞き救いの手を差し伸べる彼女の様なあり方こそ、多くの人が宗教施設に求めている役割なのでは?と思いました。
自分勝手にやりたい放題に見せかけて、困った人を助けずにはいられない彼女は、きっと多くの読者さんが好きになるはずです。
ほのかなラブコメもあり、悲しくも優しいお話もあり、様々なタイプのストーリーが連なってますので、飽きずに読み進められます。
明るく行動力のある女の子が好きな方にオススメです。
わ、すっげぇパワフル。
まずそれが自分の受けた第一印象です。
聖書の一節を口ずさみ、サボったり面倒くさがったりと不真面目な姿勢を見せながらも、実のところ何よりも心の奥深いところでシスターとは、聖職者とはというものの何たるかを理解しているのが本作主人公ことフランチェスカ。
コメディ展開でマザーからのお仕置きオチに終わることもあれば、聖職者として人々を救ったり、悪を挫いたり……と、この展開にハチャメチャなのに人情深いフランチェスカの設定など、何やら既視感を感じますね?
そう、マザーを大原部長、フランチェスカを両津に置き換えれば、あっという間にこち亀に……!
とはいえ、本作はシスター、キリスト教の聖職者のお話。
それにスペインの文化も取り入れた、実に文化と教養に満ちた内容になっています。
時折入るスペイン語(罵倒も多いですが)の数々から、楽しい文化の息遣いを感じ取るのも良し、聖書の一節を絡めたお説教にニヤリと笑うもよし。
どう楽しむのも、全てはあなたの思うがまま。
なぜなら――我は道なり!(ヨハネ伝第十四章)
「ある日の二人」まで読んでのレビュー。
非情に面白いコメディ作品です。
もはやボーイミーツガールでもなく、ヤケクソなシスター見習のフランチェスカさんが、神の力(物理)で様々な問題を解決する作品です。
事情で致し方なく神の道を進んでいるシスターさんは、やる気が無いのに何だかんだ多くの人を救っちゃいます。
しかし、基本はやる気が無いので仕事はしない、ゲームはする、さぼる、寝る等突っ込みどころが多いです。
こ〇亀とGT〇を足したような作品です。
とにかく笑えます。
そして、ちょっとだけ社会問題を考えさせてくれる素敵な作品です。
お勧めどころか、見なきゃ損です!