Twitterから参りました!
まず、シスターがザビエルの末裔という設定が良いですね!
私は宗教が身近ではないのですが、誰もが知る歴史上の人物の末裔ということで、スッと物語が身近になりました。
ザビエル自身が、あの時代に極東までやって来るような人ですから、末裔も破天荒なのは納得できますし。
まだ全て読み切れていませんが、大河ロマンというか、そういう歴史の交わりみたいな展開も面白そうだなと思い、先が気になっちゃいます。
さらに、キャラクターの骨格がしっかりしているので、当然物語の展開も自然ですよね。ドタバタしてるのは性格ゆえだし、説得力があります。
と来れば、話自体も面白くなる。やっぱり、物語はキャラクターが大切なんだなぁと思いましたし、とても勉強になりました。
ご紹介くださり、ありがとうございました!これからも執筆頑張ってください♪
教科書でお馴染みのフランシスコ・ザビエルの末裔にあたる、シスターの少女が主人公の物語。
彼女がユーモア、シリアス、慈愛と強さを持って、日本だけでなく世界を股にかける、そんな痛快なラブコメ作品です。
まず、三人称で語られる本作の魅力はなんと言っても個性的な世界観と雰囲気。
敬虔なシスターであり、スペイン人でもある主人公。彼女の言動、一挙手一投足がカラリと火照るラテン系の異国情緒を感じさせてくれます。それが物語全体に波及し、シエスタ、聖書、説教…。外国に馴染みのない私にはどれもが新鮮に映ります。
主人公自身も魅力的で、キリスト教の教えを時に言葉で、時に拳で説き伏せる。
ゲームやロック音楽が好きだったり、そのせいで守銭奴だったり。シスターらしからぬ彼女の行動には「次は何をやらかすのだろう?」という期待と驚きを持ってしまう。そして色々と“やらかし”ながらも物事をスカッと解決していく様がどうにも心地よく、読みやすい文章も相まって、この作品ならではの空気感を毎回のように楽しませてくれます。
それでも、時折、シスターらしく慈愛を持って事に当たることもあるから憎めないんですよね…。
ラブコメである以上、忘れてはならないのが『彼』の存在。冒頭から強烈な出会いとともに始まる恋路は、冒険活劇のような主人公の人生に反してゆっくりとしたテンポ。
しかしながら主人公の中には出会って以降、必ず彼の存在があり、物語が進むにつれ少しずつその存在感が大きくなっていく。甘酸っぱい距離というよりは、むしろ気の置けない仲——悪友のようなポジションで居続けるため、作品の魅力である雰囲気を壊す事がない。
なのに節々できちんと恋路が進んでいると分かる。その辺りは間違いなく作者様の力量でしょう。
シリアスはあってもストレスは無い。爽快さ、痛快さはあっても呆気なさは無い。
カラリと乾いたラテンの陽気な風を味わいながら楽しむラブコメ。新たな知見を得る、世界を広げるという意味でも、唯一無二の本作は必見です!
26話まで読ませていただきました!!
主人公のアンジローこと安藤次郎は、ひょんなことから金色の髪をした少女・フランチェスカと出会う。
彼女は口では聖書の内容を語りながら、拳でモノを言う体力系シスター見習い。神に仕える身なのに、ゲーム好きでおつとめをさぼってばかり。
この二人を軸に基本的にどたばたギャグで話が進むのですが、
「第6話 KINDERGARTEN SISTER」や「第8話 NOEL ~クリスマスキャロル~」では思わず泣いてしまうくらい感動しました。
「第14話 HEAVENS JUSTICE BOYS」は、音楽がテーマの青春小説。これだけ抜き出して一作になりそうなほど読みごたえがあります。私が遠くに置いてきた何かを思い起こさせる、胸熱の展開でした。
さらに「第17話 ある老人の物語」は第二次大戦に触れられており、シリアスで緊迫するシーンがまた面白い。
「第26話 NO TIME TO PRAY」は、さながらインディージョーンズのような宝探しアドベンチャー。ダン・ブラウンのようなキリスト教ミステリーの要素も感じます。
笑わせて泣かせて推理させて唸らせる。書き手さまの多才さを感じてひたすら尊敬です。
タイトルに聖書の言葉を使ってあったり、要所で聖書からの引用があって、よい味になっていると思いました。
フランチェスカに振り回されながらもアンジローは彼女に惹かれ、そしてフランチェスカもまた……。
さらに舞ちゃんも絡むラブコメ展開も見どころ!!