概要
後に海賊の頭として名を馳せる、亡国の王子の彷徨える半生
〈※電撃大賞応募用あらすじ 800字ジャスト〉
かつて、エウロパ世界の南端に存在していたスファラーニャ王国……他のエウロパ諸国と違ってプロフェシア教を国教とはせず、敵対するアスラーマ教徒や迫害を受けるダーマ教徒にも寛容であり、また、プロフェシア教会が所持・使用を禁ずる魔導書も禁書にすることはなく、自由で活気溢れる文化を花開かせていた。
だが、それを快く思わないプロフェシア教の総本山・預言皇庁と領土拡大を目論む隣国エルドラニアが突如として侵攻を開始。王家の末の王子マルク・デ・スファラニアは6歳にして父母や親族すべてを失い、家庭教師の大魔術師イサーク・ルシオ・アシュタリアーノに連れられて滅びゆく祖国を脱出する。
それから三年後、マルクとイサークは医者の親子に身をやつしてエウロパ各地を旅し
かつて、エウロパ世界の南端に存在していたスファラーニャ王国……他のエウロパ諸国と違ってプロフェシア教を国教とはせず、敵対するアスラーマ教徒や迫害を受けるダーマ教徒にも寛容であり、また、プロフェシア教会が所持・使用を禁ずる魔導書も禁書にすることはなく、自由で活気溢れる文化を花開かせていた。
だが、それを快く思わないプロフェシア教の総本山・預言皇庁と領土拡大を目論む隣国エルドラニアが突如として侵攻を開始。王家の末の王子マルク・デ・スファラニアは6歳にして父母や親族すべてを失い、家庭教師の大魔術師イサーク・ルシオ・アシュタリアーノに連れられて滅びゆく祖国を脱出する。
それから三年後、マルクとイサークは医者の親子に身をやつしてエウロパ各地を旅し
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!きっとそれはいつかのどこかで繰り返されて来た事なのかもしれない…
この物語は実際の世界史観を元にし、宗教、文化、戦火、疫病といったものがそこら中に人々の基盤して存在しています。
これらに善悪はなく、むしろ異なる文化、価値観の対立が人々の対立を生んでいる気がします。
その中で、大切な者を失うという事はごく身近なことだったのかもしれない。
主人公の少年も、例外なく非常な運命にさらされてしまいます。
幸いによき導き手、両親の愛に救われて、悲劇を乗り切るけれど、トラウマから中々自信が持てず師に依存しがちです。
魔術の偉大な使い手である師と共にとある街の問題に対処する中で少年は魔術を心得て行き、師の背中を見て成長していきます。
やがて少年は旅立つ時が…続きを読む