概要
覆え、緑。貫け、幹よ。大地のことごとくを恵みで満たせ。
立ち入った者の命を奪う、勇者殺しとおそれられる森の奥。そこには、深緑の恵みをもたらす一人の少女がいた。彼女は実力あるものを死地に呼び寄せ、こう告げる。
「報酬はたんまり。依頼は私を森から連れ出し、海を見せること」
踏みしめた大地を緑で埋め尽くしてしまうひとりぼっちの姫。依頼を受けてあらわれた、甲冑の騎士。二人はこうして出逢い、契約を結んだ。
これは、語られることのない前章譚。
魔法ではなく呪いに翻弄され、
チカラではなく救いを求め、
命ではなく願いを選んだ旅。
土の感触を知らない姫が世界に踏みだし、恋をする物語。
「報酬はたんまり。依頼は私を森から連れ出し、海を見せること」
踏みしめた大地を緑で埋め尽くしてしまうひとりぼっちの姫。依頼を受けてあらわれた、甲冑の騎士。二人はこうして出逢い、契約を結んだ。
これは、語られることのない前章譚。
魔法ではなく呪いに翻弄され、
チカラではなく救いを求め、
命ではなく願いを選んだ旅。
土の感触を知らない姫が世界に踏みだし、恋をする物語。