第6話 ”夜行性”と呼ばれる音楽を聴いて

私は音楽が好きだ。10歳の時にスピッツを誕生日で買って貰ったのを切っ掛けに、進んで色んなのを聴き漁って来た。今でも新しい音楽に触れて、掘り進んで行ったりするのだけれど、その音楽ってのは10歳~25歳の中でくらいで聴き漁っていた音楽をまた聴く機会があって、ハマるという感じだ。どんどんと新しいものは聴いているのだけれど90年~00年代の範囲に絞られている。本当に最近活躍しているバンドを知らない感じ過ごしている。私がCD持っている中で、一番結成日の新しいバンドはtricot(2010)だ。そして私が最近よく聴いているのは自分が生まれた時のレイヴやドラムンベースである。


何だか巷では”夜行性”と言われている方々がいるらしい。取り敢えず、3組いるらしい。「ずっと真夜中でいいのに」「YOASOBI」「ヨルシカ」これがテレビで流れた時に「ああ~!you tubeのおススメに出てた奴らか!」となった。これが10代~20代前半の音らしい。随分と都会的ってか、お洒落なのを最初から聴いているんだなーって思ったね。


私達の10代の時って

①テレビに良く出るバンド、

②青春パンク系やメロコア

③ヴィジュアル系バンド

④ロキノン系


と言った具合だったと思う。自分の周りは②が本当に強かった。そして今は①はアイドルが強くなっているし、②は多分弱くなっているし、③も健在だけど個人的にマニアックになって来ている印象。そして④が認知されやすくなったという感じがする。これは専門家じゃない、体感としての音楽の移り変わりを語ってる。そしてこの三組は新しい⑤デジタル・ネット系ってやつなのかなと。表に出ないで、ネットだけに存在や活動を絞ったグループ。いやぁ…新時代やなぁ。


んで、"夜行性"という言葉を知らない時に、実はこの3組の動画を聴いた事があると思う。(←後で説明)アニメの映像に合わされて始まる演奏と女性の声、そして私の音楽観の中に築かれている謎の概念「ボカロ曲っぽい」が発動した。事実、この3組はボーカロイド関係で活躍されている人達らしい。この謎概念を持っている人は何人かいるらしいけど、真面に言葉にしてくれている人いないんだよね。現に私もそうだけど。


そして3組を聴いた事があると思うと言った理由としては、全く区別がついていない。曲も歌声も。どれが誰の曲なのかさっぱりだ。これが今の音楽を聴く感性が止まってしまった人間の末路なのかと嘆いたりもした。でもどうやら違うらしい。"夜行性"って良いよなと言っている人達でも、どれが何の曲なのか?みたいな事があるそうだ。なんやねんそれ!と思ったりもしたけど、これは結構ある。現に私は”踊らないテクノ”という攻めたもの作っている集団である”コーンウォール一派”の音楽を聴くけど分かっていない。


そしていつも此処に辿り着く、誰がいつの時代、何処で何をどんな形でどう歌ったかなんて関係ない。音触りって奴が良ければいいのだ。そうだろ?

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