第62話 頭の悪い読書について

私は読書をしている人間と言うのは凄いと思っているのね。文字だけから想像したり理解をするって行為は結構なパワーと集中力があるだろうから、それを実行している人ってのはすんげえ奴だなと思ったわけ。特に小説とかじゃなくて専門書とか思想の本とかね。あんなん、よく繰り返して読むなーと感心した。


私はね…ちゃんとした読書ってしてないなぁ。漫画だったり、会話だけで進行していく二次創作のSS、怖い話や小話…そんなもんですよ。小説だって短編小説しか読みませんからね。長い小説を読もうとしても時間が掛かって、その間に内容を忘れて…なんてのを繰り返しながら読んでましたからね。しかもね、飽き性なので途中で微妙だなと投げ出したことが何度もあります。だからサクサクと結末に向かって行く短編小説の方が私には合っているんですね。最近はめっきりですけど。


詩を読み書きする理由だって小説よりも短いけど、世界の広がりが同じくらいだからです。意味が分からなければ、語感や1フレーズを想像するってやり方をすれば絵みたいな読む感じも出来るし、都合の良い存在なんですな。


また、読書と言う行為は健康に良いとされています。

1. ストレスが解消される 2. 創造力が磨かれる 3. 脳が活性化する

4. 仕事や日常のヒントをもらえる 5. 視野が広がる 6. 教養が磨かれる

7. 読解力が高まる 8. 知識が増える 9. ボキャブラリーが増える

10. メタ認知能力が高まる なんてのがあるのですな。


メタ認識って書いたけど、自分の中に湧いてきた感情を分析出来るようになって来るって事。今、自分はこう言われたからイライラしているんだな。じゃあ、こうしようって対処が出来るようになるって事ですな。1については高ストレスの時には文字を読んでも模様にしか見えなくて無理―ってなるでしょうが、徐々に始めて行くと余計な情報をカットし、寝ている時に記憶が整理されるのと同じで知らぬ間に感情とかも整理されて行く事があるのでお勧めですね。


しかし、そんな読書をしている筈なのになんでこいつは馬鹿なんだろうって人っていますよね。一日に何冊も読むだとか、何時間も読書に費やすって聞くとすげえなんて思うけど、実際は漠然とテレビを見ている様な感覚で読書をしていて、それで思考停止しているだけだったら読書に掛けた時間分、情報収集とか教養や想像が他よりも遅れるんですな。これがなんか馬鹿の正体なんですな。


頭が良い人間は読書をすることで知識を得て、視野を広げるのに対して悪い人間は読書をすることで観念を固定させ、視野を狭めるんですな。信じられないかも知れんけど、頑固になって行く奴がいるんですよ。色んな本に手を付けて読んで行ってるくせにね。そして取り込む事ばかりいっちょ前で、出さないでいる奴もいるんですな。知識や語彙が増えても自分はどう考えてこの時にこうするなんてのが無いと、他人の入れ知恵だけで頭を膨らませた人間になるのですな。だからね、私が思うに読書しないとめっちゃ馬鹿になるけど、たいして頭が良くなる訳でもないって事さ。


寧ろ、読むより書く方が頭使うと思う。読書は良いですよ~なんてのは良く見かけるけど、書いてる方が圧倒的に良いと思う。

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