第24話 病院で母と喧嘩する

私と先生の病院は、まぁ…相変わらずな感じである。そんな中で1周年を迎える事になったので、「前の病院でも少しやってたけど動いてみるか?」という話になった。認知症予防とは?とか、「これってもしかして病気ですか?」みたいな教室をちょっと地域のセンターとか借りて行おうという考えだ。先生からの案でもあるが、家族の方からもその意見が出てた。「なんかさっぱりだは…」って言った時に、「出て行かないとダメなんじゃないか~」と言われてて、家族の人に地元のセンターを借りれるか聞いてもらってる最中だ。最短で来月には動くと思う。


もう一つ、母がこのまだ空き時間の多い病院を使わせてくれないか?という事で、定休日だったり、邪魔にならない範囲(あくまでうちの患者さん優先)で使って良いよという話になった。趣味や習い事をここで開いてあげる事でwinwinな関係にというのが目的だ。メンタル系ってよりは整体的な所での患者さんが増えたら嬉しいなと思っている。


揉めた原因として…今日、母が病院に顔出ししてくれてたんよ。母も美容整体系の習い事で最近資格を取っててさ、その時にうちの病院の事を話して、向こうの先生が当時はこんな感じに頑張っていましたという話を聞いて来てくれたんよ。母なりに心配してくれてるのは分かる。「出て行かなきゃ行けないかもよ?」と言われた時にはそっか…と思った。


だけどカルテや問診票の事、患者さんとのコミュニケーションまで私は言われたくはないのね?〇〇さんの趣味、近々の予定、仕事内容etc…それをカルテに書いておけば話に繋がるし、話題にポロっと出せば「えーそんな所まで覚えてくれてるんですか!」となって親しみが出るよってアドバイスだったんだけど。先生はそんなのをとっくにやっている。私は良くも悪くも手が抜けないというか、適当になれない気質だったし、病院専用の簡単な日記とかも書いてたせいもあるのか、数年ぶりに来た患者がどの保険証でどの病気で来院したかとか、名前だけ、容姿だけで大概思い出せるんよ。教科書と過去問を読むだけで看護学校出ている身分だぞ?ってなったのよ。


「あのさ!まるで出来てない、やってないよねみたいな言い方してるよね!それ、うちの先生はやってるから?私だって人の事を覚えている方だからさ、そんな今更で当たり前の事を言われたくないんだけど!そこの部分に関しては劣ってないわ!」って形で言い合いになりました。今後あんまり意見するなら場所の借り代を請求してやろうと思います。

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