第21話 兄に言われた事

この話題を日記に出すこと自体が、まだまだなんだろうけど。なんつーか、衝撃でもあった。あ、気に食わん人は見ないでくれよ?自己責任な。


私は自分という人間を変える為に小さな習慣を止めたり、始めたりしている訳なんだけど、そんな様子を実家に帰って来たお兄ちゃんが察したみたいで「どうした?なんかあったのか?」と聞かれた。特別隠す必要もないので、【私の中での】一連の出来事を説明した。するとお兄ちゃんはこういったのだ。


「まぁ…確かにSNSをやってその多感っぷりに拍車が掛かってしまうってのは良くないよね。でもさ、やめる必要ってあったのかな?別に頻度を減らすとか、めんどい奴と関わんないで良くない?」


私:いや、SNSがあると見ちゃうし、書き込んじゃうから…。それに、その考えで貫いて活動してたら外でも親しまれない人間になったと思うし。


「そっかぁ…元々、行動が極端だもんなアスは。じっくり改善していくよりはそっちの方が向いてるかもな。」


私:うん。そう思うんだぁ。この極端な所も直したいけどね。


「でもなんだろう…SNSしたことない俺の価値観だけど、どっかの会う事もない気が合わない奴に四六時中攻撃や嫉妬してるわけでもないのにね。たまたま他の人の場所でちょろっと言っただけで、泣き喚き散らかされたから反省して止めるって、俺はそこまで悪い人間だとは思わないな…。」


私:いやぁ…迷惑かけてるから悪い人間でしょ。


「あくまでも自分が悪い事にしたいのね?あのさ、SNSに繋がりや安定を求めるなら、それを選び抜く事をしなければいけないでしょ?都合の良いモノしか入ってこないフィルターを作る必要があるんじゃない?不都合なものを受け付けない、そういった自己中心的な事が無いと向いてないと思うけど?だけど防御をせずにしかも受け流せない。挙句の果てに自分から防御しない。あくまで私は受け身です。無意識であれ被害者になれるという思考が見える。僕・私はただ平凡とすごしてるのに~は少なくとも1回目のトラブルの段階まで、二回目は通用しない。ぶつかって慰謝料請求の仲間。自分の人生でこうだったというのに対策してないのってどうなのかなと思うけどね?」


私:うーん…そうかなぁ…。そこまでかぁ…?


「後、なんだ…制服に灯油を掛けられ火を点けられたり、体を縛られて竹刀やバスケットボールでボコられた。家まで来られたり、待ち伏せされてボコらる。そんな苛めを受けて来たけど、俺は別に暗くないだろ?」


私:…影はあるけど、別にそんな壮絶な経験がある様には端からは思えないかな?


「これまで辛い事や悲しい事があって、あれから私はダメ人間です。可哀想です。またこんな事があっていつもこうですって人がいるけれど、それってトラウマ抱えている自分でいるのが楽だからしてるんだよね。あの時に邪魔されたから私はこんな生活をしているんだって人も、挑戦しようとしたリスクを過去のせいにしている人なんだよね。トラウマや怒り、そしてお前が言ってた嫉妬や劣等感を道具として利用しているんだよ。免罪符とか悪い自己陶酔に使ってんだな。良いか?過去なんてどうあがいても変わらないものに縛られるな?嫌な人や場所も、年月が経つかやどちらかが移り住めば変わる。重荷でしかない負の遺産を何時までも大事に持つな。何の価値もない。辛い事を思い出してみろ…具体的にハッキリ思い出せないよな?鮮明でもない辛い記憶なんて持ってても意味が無い。曖昧で大げさになってるかも知れない記憶かに負けるな。」


私:うん…はい…。


「アスも俺に負けじとそれなりに人生で躓くこと多いけど、最後には落ち込んでもキリがないって言いながら乗り切るもんな。だからまぁ、今回も上手く行くさ。トラウマを打ち消して行ってるもんな。甘えてないし、強く生きれるよ。てかさ、自分?ある程度はフェィクを入れてやってるって言ったよね?それってさ、自分だけがそんな形で利用してると思ってる?向こうも所詮は文字だけの人間だよね。実は向こうもそうだったんじゃないの?」


私:いやぁ…流石にオリジナルだと思うよ。


「俺はね、お前のなりきりを実はいい使い方だと思うよ。自分が1つってのは逃げ場がないんだよ。SNSで攻められている自分とSNSが無い時の自分が同じだと疲れるじゃん。自分を切り分けるって大事だと思うけどね。特に気持ちが弱い人は。ありのままをってよりはそっちの方が楽だけどね。仮に攻められても苦しくないじゃん。作った自分がやられてるだけだもん。本体がやられている訳じゃないしね。」


私:そこまで考えた事は無かったなぁ…。


↑みたいな会話を色々と、そして長々としたわけ。なんか私が全部悪いんだろうなって思ってたことを、まさか良いんじゃね?って言われると思わなかった。ちょっと救われたような気がする。勿論、良しにはせずに変わる努力は続けてするけどね。


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