通学路メドレーを歌い続けろ！

的なアレですね。

進学校特有の、自分は何者か分からないが、何か一角の人物である、みたいな独特の優越感というか空気感を味わえる作品ですね。
「変人無罪」的な。
そういう環境での、謎の、無根拠な無敵感。

のちに振り返る世代からすると、頭を抱えたくなるほどの羞恥に悶てしまうけれど、
渦中の彼らには知る由もない。
ただただ、青い暴走に身を任せられる時代。

いや、青いですね、実に青い！

舞台は現代日本の地方にある私立総央高校。
しかしこの高校の敷地内で中世以前の遺跡が発見されたために通学路が封鎖されてしまいます。そのために生徒たちは踏破するのに一苦労する山道を超えて学校に向かう羽目になるのです。
ただでさえ入学希望者が少ない状況なうえに、この通学路では来たがる生徒がいなくなってしまう、と在校生たちは危機感を覚えます。
そんな中で大人たちの都合に反旗を翻そうと一癖ある三人の生徒が動き出します。
けんかっ早い熱血漢のグリーンこと「榊　修平」。
頭脳明晰ながら奇矯な振る舞いでしられるホワイト「藤原英輝」。
容姿端麗ですが偏った思想と気の強い性格で周囲から引かれているレッド「支部紀…続きを読む