概要
ぼっちで落ちこぼれの高校生。三分間のポエムで人生大逆転!
戦場は、ボクシングリング。個性と連携が勝利に繋がる三対三のチーム対抗戦。タイムリミットは三分間。年齢、体重、出自すべてが無差別級。そして声と言葉というグローブを手にラップ、詩吟、朗読 etc...で殴り合う。それが、声と言葉のボクシング。
観客が審査員。勝つためにはただ一つ。声と言葉で観客すべての心を打ちのめすこと。
第一志望に落ち、滑り止めの高校に入学した鷹岡哲仁は、特にやることもなく、クラスで浮いた存在として、色のない日々を過ごしていた。
しかし、高校の夏合宿をきっかけに、鷹岡の高校生活は大きく変わる。
鷹岡の人生を変えたのは、やけくそで叫んだ、たった一遍のポエムだった。
それぞれのポエムを持ち寄り集う三人の男子高校生。
頑なで周りと打ち解けられない鷹岡、センスがぶっ飛んでい
観客が審査員。勝つためにはただ一つ。声と言葉で観客すべての心を打ちのめすこと。
第一志望に落ち、滑り止めの高校に入学した鷹岡哲仁は、特にやることもなく、クラスで浮いた存在として、色のない日々を過ごしていた。
しかし、高校の夏合宿をきっかけに、鷹岡の高校生活は大きく変わる。
鷹岡の人生を変えたのは、やけくそで叫んだ、たった一遍のポエムだった。
それぞれのポエムを持ち寄り集う三人の男子高校生。
頑なで周りと打ち解けられない鷹岡、センスがぶっ飛んでい
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!踏み出す勇気と支え合える仲間の存在が、青春の色彩を豊かにする。
小説を1作完成させるのはものすごく大変なことである。長編作品なら尚更だ。
経験のある人なら躊躇なく首肯できるであろう。
かく言う私も創作者ゆえ、1作を書き切る為にいかに時間と気力と体力を注ぎ込まねばならないかをよく知っている。途中でモチベーションが低下し、未完のまま放置してしまっている作品もある。
しかし、本作の作者は成し遂げた。2年がかりで。
いや、正確ではなかった。本作は作者の実体験がもとになっており、体験当時からカウントすれば10年ほどか。小説という形で着手したのは最近のことだが、10年前から「いつか何らかの形にして、高校の恩師たちに手渡す」という決意を胸中に抱いていたとのこと。即ち…続きを読む - ★★★ Excellent!!!ポエムで紡がれる絶品の青春小説
~どこまでも言葉の翼で飛んで行ける~
『光の三分間と声と言葉の青春』のテーマは? と問われたら、この一節を挙げたいと、私は思う。
また、この小説は、迷い多き主人公の成長物語でもある。
高岡第一高校の一年生、鷹岡哲仁は、倍率1.0倍だった第一志望の高校を不合格になった失望感もあり、無気力な高校生活を送っていた。中学まではさほど努力しなくても勉強ができた彼も、すべり止めで入学した高校の特進コースでは落ちこぼれの憂き目をみる。
そんな彼の生活を一変させたのが、ディベート部の顧問、檜山先生から薦められた”詩のボクシング”全国大会への出場だった。
”詩のボクシング”とは、1対1のポエム…続きを読む