光の三分間と声と言葉の青春

作者 鷹仁(たかひとし)

17

6人が評価しました

★で称える

レビューを書く

★★★ Excellent!!!


~どこまでも言葉の翼で飛んで行ける~

『叫べ!! 落ちこぼれの詩 ~声と言葉のボクシング~』のテーマは? と問われたら、この一節を挙げたいと、私は思う。
 また、この小説は、迷い多き落ちこぼれ主人公の成長物語でもある。

 高岡第一高校の一年生、鷹岡哲仁は、倍率1.0倍だった第一志望の高校を不合格になった失望感から、無気力な高校生活を送っていた。
 そんな彼の生活を一変させたのが、ディベート部の顧問、檜山先生から薦められた”詩のボクシング”全国大会への出場だった。

 ”詩のボクシング”とは、1対1のポエム対決。バトル形式でお互いにポエムを言い合い、どちらのポエムが良かったかを審判が判断する大会のことだ。

 哲仁の学生生活の苦悩や、大会で同チームを組む松里、中島とのやり取りは軽妙で、くすりと笑ってしまう。
 予選で、強敵の黒部高校とやり合うポエムバトルは、生き生きとした言葉の応酬が胸をすく。

 連載中でもあり、この先の展開が楽しみなところだが、”気軽”に”熱い””青春物語をお読みになりたい読者には、ぜひお薦めしたい作品だ。