概要
これは山国の海軍の物語
欧州の辺境、ウルスラ王国……山に囲まれた永世中立国は、第二次世界大戦終戦百年の節目を迎え、新たな再軍備の時代へと踏み出そうとしていた。世界中との相互不可侵条約が無効になった時…軍隊を持たぬウルスラ王国は、世界の全てが敵という逆境に放り込まれる!
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- ★★★ Excellent!!!憂国の志士たちの共闘
百年、平和で軍隊を持たずにいられたものの、諸外国からの侵略の危機に急ぎ軍隊を作らねばならなくなったウルスラ王国。
ではどの軍に力を入れ、どのようにして戦うべきか。
陸軍か、海軍か、空軍か。
ウルスラの国防を担う人々から様々な意見が出て、ぶつかり合います。
私は彼らの姿から、日本の幕末の志士たちに通じるものを感じました。
倒幕・佐幕・公武合体・尊王・攘夷・開国。
日本でも当時、諸外国の脅威から自国を守るにはどうすべきか、国内で意見が割れました。そして自らの道こそが国を救うと信じればこそ、意見を異にする志士同士が争い、多くの命が失われました。
国を想う心は同じなのに。…続きを読む - ★★★ Excellent!!!まずは第二話を読んでみて下さい
美しい湖、人型と航空機型を自在に切り替える兵器、そして未来を夢見る少年少女。古き良き(具体的には紅の豚)時代のスタジオジブリがアニメ化したらどんなにか美しいだろうと夢想してやまない作品です。
ジブリの柔らかなタッチで動くから良いんですよ! 湖とか! 観光船とか! その上を舞う可変戦闘機とか! でも可変戦闘機ってジブリ的ではないような気がするって? あれだよ! 戦闘機としてではなく巨神兵的なものとして捉えれば良いんだよ!
とまあそれはさておき、そういう美しい情景の浮かぶ匠の作品なので、皆さん是非とも第二話までは読んでみて下さい。
そこまで読むと先程挙げたこの作品の魅力が分かって頂けると…続きを読む