概要
焼け付くように赫い、鮮血のような虹彩を持つ少女に――
それが一可を廻る、恐怖劇の幕開けであるとも知らずに。
スーパー伝奇恐怖劇――此処に開幕!
※この小説には犯罪行為や残酷な描写が存在します。ですが、それは法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!先が気になるのでグイグイ読めてしまう
自分の認識の甘さを呪う。
まさか、ここまで面白いとは思わなかった。
まさか、ここまで上手い作者だとは思わなかった。
普通に何気なく読んでみます。
すると、何かに取り憑かれたかのように読み進めます。
内容が理解しやすく、頭に入りやすい。
どんどん先が気になってきます。
予想外に楽しませてくれました。
RT企画で来たものの、いきなりスゴイ作品に出会えた事に感謝。
そして、俺の文章力より断然上じゃねぇかとパソコンの前で凹む。
ただ、欲を言えば描写をもっと細かくしてもいいかも。
全体的に文章構成がシンプル。それは読みやすくもあるのですが、ちょっと個性を感じにくいかも。自然や風景とか、雨の振り方…続きを読む - ★★★ Excellent!!!一言『ホラー』で片付けたくないな、これ。
『ホラー』ってね、『怖いもの』っていうイメージでしょ?
ちがうのね、これ。
いや、怖いんだよ、実際怖いんだ。ホント怖いの。
でもそれ以上に登場人物たちの抱えるものが大きくて、悲しくなってしまった。
それぞれに大切な家族や友達がいて、代々受け継がれたものに縛られて、自分の意志と無関係に、「その家に生まれ落ちた」というだけで運命が決まっている。それが重い。切ない。苦しい。悲しい。
『とにかく怖い』と評判だったのでかなりビビり上がりながら読んだんだけれども、私はその裏にある「それぞれの人間らしい苦しみ」とか「悲しみ」のようなものに引っ張られてしまって、涙なしには読めねーよ!な感じで一気読みしてしま…続きを読む - ★★★ Excellent!!!最後まで読み終えても、この深い闇と絶望から逃れることはできない。
祖母の逝去をきっかけに、幼少の頃を過ごした村を訪ねた主人公・一可の周りで、不可解な出来事が次々と起こる。
一可は村の伝承・血眸さまの謎を追ううちに、やがて底知れぬ闇の中へと踏み込んでいく。
ひたひたと迫ってくる恐怖、人物名や村の成り立ちまで精緻に練られた設定、息もつかせぬ構成のうまさ、ミステリ要素、どれをとっても高水準で最後まで読まずにはいられません。
ある種の美しさすら感じられるラストは圧巻の一言です。鳥肌立ちました。
グロ・ホラー・残酷な描写はどうしても駄目、という方以外にはぜひ読んでほしい作品。
民間伝承・民俗学・ミーム・バイオインフォマティクスといった単語が気になる方は、きっと読…続きを読む